新装版 ペン&インク

 ペン画の基本となる7つの技法と、具体的にモチーフ(人物・動植物・建物・風景など)の描き方が学べるペン画の技法書になります。

新装版ペン&インク新装版 ペン&インク: デッサン・スケッチ・イラスト・漫画を描く人に(amazon)

ペン&インク デッサン・スケッチ・イラスト・漫画を描く人に 新装版 (honto)

 前半の1-5章は、ペン画の基礎から1枚絵を描くのに必要な技術的な流れの説明です。1章「道具」は、ペンやロットリングなどの道具の使い方。

 2章「模様とその技法」は、基本になる7つの技法の練習。これだけ覚えれば描けるペン画のパターン(模様)になります。輪郭線・平行線・クロスハッチング・点描・からまり線・波状線・クロスライン。

 3章「明度とコントラスト」は、ペン線での明暗表現と、水を使ったぼかし。4章「デザインと構図」は、そのまま。5章「主題の選び方と描き方」は、ペン画に向く題材と向かない題材。野外スケッチのススメなど。


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マンキ!マンガを完成させるチカラをつける

 マンキ!(漫画の基本)は、ネタをまとめてストーリー(プロット)に仕立てて、ネーム・コマ割りに落とし込んで『完成』まで持っていく。それを助け、指南するマンガ技法書です。

マンキ!マンキ! マンガを完成させるチカラをつける

 マンガ技法書のロングセラーとなった「快描教室(増補版:快描教室プラス+)」「漫々快々」「漫画のスキマ」に続く、9年ぶりの第4弾になります。

 ページは上段がマンガで、漫画博士と少年(「巨乳猫耳メガネメイド以下略キャラ」しか思い付いていない)の掛け合いで疑問と回答を提示して、下段の文章でしっかり解説するという構成になっている。

 ステップ1は「漫画の道具」について。主にアナログの話で、原稿用紙、つけペン、定規など・・・商品名も挙げた画材宣伝のようです。それらを使う作画の話には進まず・・大人の事情でしょうか。

 ステップ2は、描きたいネタをまとめる作業法。結果としてキャラクターの作成につながります。

 ステップ3は、物語(ストーリー)の構造分析をして、キャラクターが引き起こす幾つものシチュエーションを組み上げてエピソードに、それを紡いでストーリーまで持って行く。

 ステップ4は、3までのストーリーを実際の漫画のコマに落とし込む作業です。ネームとコマ割り、つかみの解説など。


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SF・ファンタジー異世界を創れ!

 SF・ファンタジー作品に必要な異世界の風景やメカデザインなどを、どうやって発想し、絵として完成させるのか?そのイメージの発想法を伝授します。

SF・ファンタジー異世界を創れ!SF・ファンタジー 異世界を創れ! 鉛筆1本からはじめよう!!

 第1章は、描きたいキャラクターの設定を利用して宇宙船をデザインする。

 2章は、単純な立体(球、円柱、立方体、四角すいなど)をブロックとして積み、都市を描く。3章は、身近な自然や日用品のサイズを変えて、異世界の風景を空想します。

 4章は、ストーリー展開や作品のテーマからキービジュアルを創りだす。5章は、異世界(世界観)の設定からキャラクターの住居、メイン舞台となる街などを描き起こす。

 6章は、完成した未来都市イラストから「どうしてこうなったか?」を探る形でメイキングをさかのぼります。

 巻末は『トニーたけざき×夢野れい』対談。10代の頃から交流のあるトニー先生と、創作についての昔語りです。


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グリッドで背景を描こう

 パースではなくグリッドを使って背景を描く方法。風景をグリッド(格子状)に分割し、立方体を積み木のようにかさねて、箱庭を作るみたいに背景を埋めていきます。

マンガ背景技法グリッドで背景を描こう驚くほどうまくなる! マンガ背景技法 グリッドで背景を描こう

 ステップ1「基礎 世界の創造」では、グリッド空間の元になる正方形(平面)の分割と、立方体(一つ一つの積み木)に円錐・円柱・球を描く方法など、グリッド描画の基本を解説する。

 ステップ2「実践 グリッド空間と現実空間」は、格子状のグリッド線だけの空間に室内や建物を描き出すテクニックです。1マスを90cm×90cmとすれば日本人(の建築基準)サイズに合います。

 ステップ3「応用 背景描写で世界を語る」は、キャラクターの生活が見えるような内装・インテリアを描くアドバイス。ステップ4「演出 内面にまで迫る、背景のチカラ」は、さらに進んで描き込みのテクニックや、背景を使っての視線誘導、心理描写など。

 巻末は鼎談「やまむらはじめ(つねパンのアシスタント先)×菅野博之(監修者)×常野啓(著者つねパン)」になります。


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本当におもしろいマンガを描くためのプロットネームの作りかた

 マンガの設計図となる「ネーム」の作り方を、ライトノベルと漫画専門学校の講師陣が学生向けにまとめたネーム作成の指導書です。

プロットネームの作りかた本当におもしろいマンガを描(か)くためのプロットネームの作りかた

 第一部(Part1)「ストーリーとキャラクター」では、ネーム作成の前段階、プロットの立て方とキャラクター作りの王道パターンを解説。プロットの方は王道の起承転結、テーマ・世界観の設定、少年漫画と少女漫画のプロットを200→400→800文字と膨らまして、筋書きからストーリーに仕立てていきます。

 キャラクターの方は、人気の出る魅力的なキャラ作りについて、キャラの成長、ツンデレとか残念系美少女などのギャップ、ページ数による登場キャラの人数などの注意事項になります。

 第二部(Part2)「マンガネーム実践編」では、ネーム作成の基本事項、原稿用紙の描画範囲~読み切りのページ配分~コマ割り・視線誘導まで多岐にわたる。

 次に「実践自作ネーム解説」では、第一部で立てたプロットを元にしたネーム(31ページ+扉絵)を作成する。少年漫画を結城さくや先生、少女漫画を前田恵美先生が担当。最後は学生が描いたオリジナル少年・少女漫画2作品を赤ペン添削します。


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構図で決める魅力的なシーンの描き方

 イラストや漫画の扉絵など、一枚絵を印象的にする「構図」をピックアップした参考書。

構図で決める魅力的なシーンの描き方構図で決める魅力的なシーンの描き方(漫画の教科書シリーズ No.12)

 巻頭はギャラリーです。本編でメイキングをしている11作品のカラーイラスト集になります。

 第1章「構図の基本」は、一枚絵を描く前に考えて、意識すること・決めること。構図の代表的なパターン(三角形・逆三角形構図、黄金分割)の紹介。ほか視線誘導やアングル・ライティングについて簡単に説明している。

 2章「作例メイキング」は、逆三角形・菱形・くの字・渦巻きなど、それぞれの構図の意図とそこからのメイキング11作品になります。いわゆる商業作品のカバーイラスト・ポスターに多い構図を取り入れている。キャラクターメインの8作品(岩元辰郎)・背景メインの3作品(祥介)。

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スケッチパース 背景/小物編

 現役アニメーターが身の回りの小物や、室内背景の描き方を「描けない人」レベルから1つ1つ丁寧に教えてくれます。

スケッチパース背景小物編スケッチパース 背景/小物編―なぞっておぼえる遠近法

 第1章、まずは「線の引き方」から始まる。手癖を知ること、基本図形の練習からです。2章はパースで最低限必要な知識と使い方。アイレベル、1・2・3点透視法、分割法、増殖法、さらにキャラクターからパースを拾ったり、キャラの背景空間を構成したりの技も。

 3章からは具体的な作画レッスンに入ります。身近な、机まわりにある小物と、それを持つ手や人物との組み合わせの練習。4章は続きで、台所にある食器などのキッチン用品です。


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快描教室プラス+

 1997年に発行されロングセラーになっている「快描教室」に、17ページのおまけが付いた増補版になります。

快描教室プラス快描教室プラス(+)

 109ページまで前書と同じです。それに3先生(菅野博之、夢野れい、唐沢なをき)の座談会9ページ、菅野先生描き下ろし巻末マンガ8ページが付く。(正確には新表紙、巻頭マンガ扉絵変更、目次修正、110~126ページをプラス、巻末「漫魂の話」構成変更)

 座談会では、マンガ技法書・入門書18冊を紹介します。ノーチェックの本はなかったけど、当ブログでレビュー済みは8冊のみと、さすが通好みの選書になっている。

 巻末マンガは『物語にはテーマが必要』という、マンガにこめるテーマについて、漫画を描き続ける為に必要な『漫魂』を問います。

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漫画の奥義1神話伝説の世界とペンタッチ技法

 モノクロ漫画のペンタッチ、ペン線画による質感表現をレクチャーしてくれる技法書です。ファンタジー作品を例に宝石・金属・石像・生物などの表現を細かく解説します。掲載イラスト700点、付属DVDには約4時間のメイキングムービーを収録。

漫画の奥義1漫画の奥義1 神話伝説の世界とペンタッチ技法

 【内容紹介】絵師に人気の神話や伝説の世界を元に、絵を描く者が知りたい基本テクニック「質感の表現」を学ぶ、技法書シリーズの第1弾。「宝石は宝石らしく」「水は水らしく」ドラゴンのウロコは硬さがわかるように表現します。

 第1章では、ハヌマーン、キマイラ、ドラキュラなど神話伝説の登場キャラクターを、構成される要素に分けて解説。オリジナルのキャラクターを作り出す際に魅力を与えるヒントになります。 また、画面の明暗や、人体の描き方、羽やウロコや角の描き方を学び、ドラゴンや羽の生えた天使、角の生えた獣人を創造します。

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プロの現場で使えるパース講座

 現役マンガ家による、漫画背景のためのパース講座。

プロの現場で使えるパース講座プロの現場で使えるパース講座

 正確なパースで描いても、連載漫画のような背景にはならない。そのプロの「感覚」に依るところを「才能」や「描く量」が足りないと切り捨てることなく、技術として伝えようという良書です。

 一応、1~3点透視図法から解説されているので、初心者でも読み解くことはできます。ただ、パースを使って背景を描いて『違和感』を持った経験がある方が、より納得いくでしょう。

 1~3点透視図法の解説が難しく書かれている。そこは単純に「パース塾」の方がやさしい。しかし、それはSTEP6以降の『カメラのレンズ効果』を説明するのに必要なのだと思う。この講座は前段の『建築パース』と、後段の『レンズからの映像』を一本道にして、漫画の画面(コマ)として解説しています。

 今までも著者がアニメーターの本で、「背景は奥行き圧縮(望遠)」「コックピット内はウソパース(広角)」とか、映像として魅せるために、パースだけでは説明できない画面の話がありました。それを漫画用に視線誘導や、キャラの心理効果をからめて解説しているのは画期的です。


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