漫々快々

 「快描教室」に続く、菅野博之先生のマンガ描き方講座です。投稿作品を添削して、陥りやすい失敗や、直した方が良くなるポイントを指摘します。漫画初心者のお悩み相談所のような構成になっている。

漫々快々漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる (Comickersテクニックブック)

 快描教室が漫画の描き方の「絵」に関することを中心にしていたのと違い、漫々快々はコマ割りや構成ストーリーといった他人に見てもらうことを意識しての描き方を解説している。特にマズイところを指摘されるだけでなく、どう直すかを絵で説明されているので解りやすいかと思います。


 あとがきに投稿作品の選定は「とんでもなく上手いか、とんでもなく下手か、とんでもなく変か」だったようです。それ以外は印象に残らない。そこそこ絵がきれいで、ありがちなキャラにストーリー、32ページを起承転結で無難にまとめている作品は、その他に埋もれてしまうそうだ。

 上手いはキープできればよいけど、ヘタウマの方向か絵柄の変化を求めてむしろ低下する。下手は上手くなるにつれその他に埋もれてしまう。変はヘンなところを見極め維持し活かすのが難しい。こういった「他と違う」ところはマンガテクニック書によって矯正されてしまうのが悲しい、と矛盾したあとがきになっています。

 いつの時代もプロの作品に求められるのは上手い下手より上に「他と違う漫画」なことだ。ありがちでもパロディでも面白ければ良いという同人誌とは違う。あくまでも競争して新しいジャンルを切り開き、独占するのが企業である出版社の目的だからなのでしょう。でもそろそろ成熟したマンガ読者なのだから、年齢層で区切るのではなく、安定したジャンルの住み分けでもよい気がします。

漫々快々中身01
 
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▼目次(漫々快々)
菅野の!!オープニングマンガ p.1-p.5
もくじ p.6


 絵で説明する p.8 /マンガは出だしで読者をつかめ! p.12 /《場所の入り口》を作る演出 p.22
 取材テレアポ大作戦! p.30


 とことん、コマ割りを追求! p.36 /考察・空間の作り方 p.42 /フキダシのルールを知る p.50
 コラム1.コマ割りチャート Part1 きみのコマ割りは感情を伝えているか? p.56


 マンガを1作完成させよう! p.60 /ドトウの8ページ特集! p.66 /さらにドトウの8ページ特集! p.74
 コラム2.コマ割りチャート Part2 きみのコマ割りは感情を伝えているか? p.82


 ストーリーレス症候群 p.86 /カンノが吼える!「マンガ家は芸人だ!」 p.95
 コラム3.持ち込み指南 持ち込み恐るるに足らず! p.102

エピローグ みんなの投稿作 p.105-p.117
 あとがき「土着文化をそのまま生かす」 p.118 /著者略歴(菅野博之・唐沢よしこ) p.119 /おくづけ p.120

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