石ノ森章太郎のマンガ家入門

 漫画家『石ノ森章太郎』の自叙伝。そして漫画家を志す少年に向けた入門書。

石ノ森章太郎のマンガ家入門石ノ森章太郎のマンガ家入門 (秋田文庫)

 1965年発行の「マンガ家入門」と翌年の「続マンガ家入門」を再編集した『石ノ森章太郎のマンガ家入門』(1988年発行)の単行本を、さらに文庫本化したものです。

 「マンガ家になるにはどうしたら良いですか?」という質問に答えるべく、ジャンル・ストーリー・テクニック、さらには心構えや・デビュー方法・スランプ克服・マンガ家生活(健康)にいたるまで真摯に語られています。また、マンガ家=石ノ森先生自身のことでもあり、自伝にもなる。

「石ノ森章太郎のマンガ家入門」(絵の練習帳)

 巻末の解説文(島本和彦)が褒めちぎっているようにバイブルです。まさに聖書と同じように、読む側のレベルが問われます。確かに時代が変わって古くなった部分もあるでしょうが、「隠された意図」をちゃんと理解できているか?少し不安になります。子ども向けのやさしい語り口なのに・・・何度も読まないと解らない。

 あと先日のナウシカガイドブックと同じで、大ヒットは飛ばしたものの『世界の○○』というレベルには、まだなっていない、若い時期に書かれています。そして『本質は変わっていない』、この場合の本質は石ノ森先生=マンガ家なのだから・・やっぱりバイブルなのだと思う。

石ノ森章太郎のマンガ家入門中身01

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ISBN-13: 9784253172509
▼目次(石ノ森章太郎のマンガ家入門
『石ノ森章太郎のマンガ家入門』まえがき p.3
もくじ p.8

第1部 入門編 p.13
第1章 おさらい p.15
道具 p.15
かきかた p.18
発表方法 p.20

第2章 自己紹介(まんが家への道) p.21
はじめに p.21
マンガファン p.22
投稿時代 p.23
デビュー p.26
マンガ家生活 p.31
スランプ p.40
そして、それから p.44
佐武と市捕物控 p.49
仮面ライダー p.57
マンガ日本経済入門 p.61

第2部 テクニック編 p.65
はじめに p.67
第1章 ギャグマンガ p.68
どろんこ作戦 p.70

第2章 ストーリーマンガ p.96
龍神沼 p.98

第3章 その他のマンガ p.172
1.幼年マンガ・絵本 p.172
2.一コマ・カット p.173
3.4コマ p.174
4.テレビマンガ p.176
5.パノラマ p.177
6.劇画 p.180
7.パロディマンガ p.180
8.ポエムマンガ p.181
9.教育マンガ p.181
10.その他のその他 p.182

第3部 総集編 p.183
マンガ家きのう・きょう・あす p.185
マンガ家と健康 p.189
児童マンガ家になる10の条件 p.190

第4部 お答えします p.193
マンガ家入門A~Z
A.道具 p.195
B.デッサン p.198
C.勉強 p.200
D.アイデア p.202
E.テーマ p.204
F.シノプシス p.204
G.絵コンテ p.204
H.原稿の大きさ(拡大率) p.208
I.コマ p.209
J.フキダシ(セリフ) p.210
K.表紙(タイトル) p.214
L.彩色 p.216
M.ヒーロー・ヒロイン・三枚目 p.220
N.バック p.221
O.テクニック p.222
P.ギャグマンガ p.223
がんばれロボコン「重要機密書類の巻」 p.225
Q.ストーリーマンガ p.237
R.スピード p.246
S.著作権 p.247
T.アシスタント p.248
U.投稿 p.251
V.研究会 p.252
W.条件 p.256
X.資格 p.260
Y.マンガ未来図 p.262
Z.ぼく(マンガ家)のすべて p.263

あとがき p.264
解説(島本和彦) p.270
石ノ森章太郎年度別作品リスト p.276
奥付 p.288

人を惹きつける技術
10年メシが食える漫画家入門
マンガで食えない人の壁

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