やさしい人物画

 「やさしい人物画」は「著者自身が修行時代に欲しかった本」として書かれています。

やさしい人物画 やさしい人物画

 つまり、人物の描き方を出来るだけやさしく、そして短期間で学べるよう、最初から丁寧に書かれている。それこそ、全くの初心者に読んでもらいたい、そんな美術の教科書にしても良い本です。

 僕は昔から「デッサン」が嫌いでした。理由は「こんな絵を描きたくない」からです。でも、それは間違いでした。デッサンで、本当に学ぶべきことは、目や髪の毛のパーツを細かく描くことではなく、それがどこにあるか?の人体設計図を覚えることです。


 特に、風景画と違って人物は、その設計図が細かく決まっています。後に、漫画やアニメ絵を描くにしても基本が解ってないとデフォルメも上手くはできません。頭と腕(手首から肘)と足サイズが同じ長さだなんて、デッサンするまで気づきませんでした。

 やさしい人物画は、漫画・イラスト・アニメ・もちろん本格絵画にも共通する、人物デッサンの基礎なのでゼロから始めるのなら、この本です。・・・ホント、せめて高校生の時に、この本を知っていればと後悔しました。

 このあと、もっと人物画を深めたいと思ったら「やさしい美術解剖図」で骨や筋肉の付き方など学んで、それを利用した絵柄(北斗の拳やジョジョの奇妙な冒険など)にするのも良いかも知れません。

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▼目次(やさしい人物画
もくじ p.3-5
はじめに p.7

第1章 人物画へのアプローチ p.11
身の回りをよく観察しなさい p.14
基本としてのヌード p.15
線とは何か/初心者の心得 p.16
〈イラスト〉
 理想的プロポーション(男性) p.18
 理想的プロポーション(女性) p.19
 各種のプロポーションの標準 p.20
 年齢別の理想的プロポーション p.21
 平面図表 p.22
 プロポーションの簡易な組み立て方 p.24
 円弧と頭身によるプロポーション p.25
 プロポーションと地平線の関係 p.26
 ジョンとメアリーの問題 p.27
 絵の中のどの点も正しいプロポーションに p.28
 水平線に「掛かった」人物 p.29
 人体模型の骨格から描き始めよう p.30
 骨格の動き p.31
 骨格のディテール p.32
 人体模型による実験 p.33
 立体とアウトラインの関係 p.34
 人体の模型 p.35
 骨格に肉付けする p.36
 立体の人体模型に遠近感を加える p.37
 運動の際に描かれる弧の遠近法 p.38
 人体模型をいろいろな地点や高さに配置する p.39
 人体模型をどんな視点からでも描く p.40
 運動の弧とボックスの結合 p.41
 知っておくべき目印 p.42
 想像による動きのある人物のスケッチ p.44
 下の図を描くと同時に、いろいろ考えて独自の人物像を多く描いてみよう p.45
 女性の人体模型 p.46
 スケッチ p.47
 男性および女性の骨格 p.48

第2章 骨と筋肉 p.49
人物画として成功するための必要条件 p.50
〈イラスト〉
 重要な骨 p.51
 人体の前面の筋 p.52
 人体の背面の筋 p.53
 腕の筋、前面 p.54
 いろいろな方向から見た腕の筋 p.55
 下肢の筋、前面 p.56
 下肢の筋、背面および側面 p.57
 これまでに学んだことを演習してみよう p.58
 モデルや写真をみずに人体を描いてみよう p.59

第3章 ブロック、面、遠近法、光と影 p.60
遠近法と陰影 p.61
〈イラスト〉
 ブロック形は大きさの感じを把握するのに役立つ p.62
 思いのままにブロックを作り上げてみよう p.63
 美術用の木製人体模型(デッサン人形)の使い方 p.64
 木製人体模型を使ったクイック・スケッチ p.65
 遠近感の強調 p.66
 遠近法を用いたペンによるスケッチ p.67
 平面 p.68
 陰影 p.70
 人物像上の単純な陰影 p.72
 球形の量感表現 p.73

第4章 実際の人物の描き方:方法と手順 p.74
〈イラスト〉
 目測の方法 p.80
 モデルを使って描く p.81

第5章 立っている人物 p.83
立ちポーズのいろいろ p.84
〈イラスト〉
 片足の重心 p.85
 重心の配分 p.86
 立つ姿勢のいろいろ p.87
 影が形を決める p.88
 ほぼ正面からのライティング p.89
 骨格から組み立てる p.90
 形の強調 p.91
 解剖学テスト p.92
典型的問題 p.93

第6章 動きのある人物:回転とひねり p.95
〈イラスト〉
 体の回転とひねり p.96
 ペンの線と鉛筆 p.102
 新聞作品へのよい方法 p.103
 ペンと鉛筆によるクイック・スケッチ p.104
典型的問題 p.105

第7章 前進運動:重心線の傾倒 p.107
運動の力学 p.108
〈イラスト〉
 歩く姿勢 p.110
 走っている姿勢 p.111
 前傾のバランス線 p.112
 ばねをきかせる動き p.113
 眼にとまらぬ激しい動き p.114
 前方へのひねりを加えた動き p.115
 頭からつま先までの動き p.116
 早い動き p.117
 うしろ脚のふんばり p.118
典型的問題 p.119

第8章 バランス、リズム、素描 p.121
〈イラスト〉
 バランス p.122
 二つの方法 p.124
 トーンとアクセントで形を決める p.125
 構成の強調 p.126
 2分で描く練習 p.127
 リズム p.128
リズム p.129
〈イラスト〉
 リズム p.130
 リズムの交差する線 p.131
 柔らかい動き p.132
 関連した動き p.133
 アウトラインなしで角と影をはっきりさせる p.134
典型的問題 p.135

第9章 ひざまずいたり、かがんだり、坐っている人物 p.137
〈イラスト〉
 かがむ姿勢 p.138
 不完全な表現が興味をひくこともある p.139
 ポイント・テクニック p.140
 ペン画のプランニング p.141
 ひざをついた姿勢、坐った姿勢 p.142
 ひざをついてねじった姿勢と屈曲の姿勢 p.143
 インクと鉛筆でバリュー(明暗)の全域を表現する p.144
 インクと鉛筆の組み合わせ p.145
 ペンによる表現 p.146
 おおざっぱな描き方 p.147
 先の細い筆による作品 p.148
典型的問題 p.149

第10章 横たわった人物 p.151
〈イラスト〉
 よりかかった姿勢 p.152
 課題(習作) p.153
 目の粗い紙に描いた習作 p.156
 遠近感の強調の習作 p.157
 筆による描画、コート紙に吹き付け処理 p.158
 ペンによる習作 p.160
典型的問題 p.161

第11章 頭部、手、足 p.163
〈イラスト〉
 頭部の組み立て p.164
 ブロックと平面 p.165
 頭部の骨と筋肉 p.166
 筋肉の陰影 p.167
 容貌の構成要素 p.168
 表情を描く p.169
 習作 p.170
 G嬢の習作 p.171
 子供と老人 p.172
 こんなふうに友達を描いてみよう p.173
 赤ん坊の頭部のプロポーション p.174
 幼児の頭 p.175
 手 p.176
 足 p.178
典型的問題 p.179

第12章 衣服を身に着けた全身像 p.181
〈イラスト〉
 人物を描き、それから衣装を p.182
 衣服は実物から学ぶ p.183
 ひだの描写 p.184
 ハーフトーンと影を描く p.185
 省略と従属化 p.186
 実際の人物を描く p.187
 筆とスパッタリングによるイラスト p.188
典型的問題 p.189

終わりにあたって p.191
 アーティストたちの仕事 p.192
 自分たちの仕事場を十分活用すること p.192
 自分の値打 p.193
 自分を売り出す p.194
 自らの道を探る p.195
奥付 p.197

人体のデッサン技法
アーティストのための美術解剖学
人物デッサンの基本

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