10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術

 ハリウッドで成功した脚本家が、映画のストーリーを10パターンに分類し、物語構造を解説します。売り込むための映画シナリオ術『SAVE THE CAT』の第2弾です。

10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 SAVE THE CATの法則を使いたおす!(amazon)

10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 SAVE THE CATの法則を使いたおす! (honto)

 およそ2時間の映画作品に盛り込むべき要素を体系化した『ブレイク・スナイダー・ビート・シート』の解説をイントロダクションでします。それを元に数多くの映画を分解・物語構造を分析して10タイプのストーリーにまとめます。

 ヒットしたシナリオ本の『続編』ですが、前作を読まなくとも内容が解るように編集しています。

 第1~10章は、独特のネーミングセンスで記された10種のストーリータイプごとの解説です。章のはじめは、そのストーリータイプの成り立ちや物語構造、ストーリーを満たす要件のチェック。

 以降、ストーリータイプに沿った5つの映画(70年代~21世紀の作品から)を挙げて『ブレイク・スナイダー・ビート・シート』に当てはめて詳説します。ゆえに完全にネタバレの映画実況解説です。※観てない映画は読み飛ばしましょう。

 巻末は、著者の造語が多い用語解説となります。


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遺言 岡田斗司夫

 ガイナックスの元社長「岡田斗司夫」が最後に語る「アニメ作品にとってのテーマとはなにか?」を探る大著です。

遺言岡田斗司夫遺言

 『遺言』というタイトルは、オタキング「岡田斗司夫」が最後に出す本だからと、アニメ制作の言わないようにしてきた裏側を語り尽くしています。新宿トーク居酒屋ロフト・プラスワンのイベントで6回、計20時間以上しゃべくりまくった内容を文章に起こしている。

 一応、時系列順に語られていて、大学生時代のSF大会「DAICON3オープニングアニメ」(1981年)制作で、山賀博之・赤井孝美・庵野秀明と出会ってから、ガイナックス設立『王立宇宙軍オネアミスの翼』『トップをねらえ!』~~~最終的には設定で関わる『トップをねらえ2!』(2004年)まで延々とあります。かなりの文量ですが、ガイナックスに興味があればスタッフ裏話を散りばめて、楽しく読めるように構成されている。

 「なぜ作品を創るのか?」「作品で伝えたいこと」「作品を作り続けるための核(コア)になる思想」すべてイコールのようで変化して行く『テーマ』話を本筋としています。


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クリエイターのためのストーリーの作り方

 ヒットした映画から作品ジャンル・テーマ・キャラの配置・ドラマの展開を分析し、それらを組み換えることによって新しくストーリーを仕立て直す方法です。

クリエイターのためのストーリーの作り方クリエイターのためのストーリーの作り方

 第1章「ストーリー分析」では、元になる映画作品の分析項目から、置き換えによってストーリーを組んで、プロットに仕上げるまでの流れを解説します。

 以降2~7章は、6ジャンル{ヒューマンドラマ/ミステリー/恋愛ドラマ/アクション/ファンタジー(SFも含む)/コメディ}ごとに、ヒット映画の解析から始めて~置き換えによってできる作品プロットまでをくり返す。

 扱っている映画は18作品(タイタニック/フルハウス/ウォーターボーイズ/スラムドッグ$ミリオネア/プラダを着た悪魔/ロッキー/セブン/羊たちの沈黙/ブレア・ウィッチ・プロジェクト/街の灯/ローマの休日/マディソン郡の橋/マンマ・ミーア!/酔拳/ダイハード/007ドクター・ノオ/マトリックス/ハングオーバー!消えた花ムコと史上最低の二日酔い)


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クリエイターのためのSF大事典

 SFの歴史から題材となる科学技術まで、SF作品に出てくる用語・創作に役立つアイデアを事典形式にまとめたSFガイドブックになります。

クリエイターのためのSF大事典クリエイターのためのSF大事典

 巻頭に、ロボット・宇宙船のサイズ比較図のほか、小説・映画などのSF作品年表(1818-2011年)がある。

 第1章「テーマ」は、SFの元祖に始まり、これまでのSF作品で描かれた主題を分類します。SF作品のさらに細かいジャンル分けでもある。

 2章「宇宙」では、宇宙の基礎知識と、そこで使われる大規模科学技術について。最もSF作品らしくなり大作になるジャンルです。3章「生命」は、人として身近な医学~生物学の範疇で、脳科学から超能力、遺伝子から不老不死・クローンなど。「すこし・不思議」系のSFっぽい作品のネタが多い。


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ベストセラー・ライトノベルのしくみ

 出版の総売上が減り続けるなか、300億円規模ながら着実に売上を伸ばしている『ライトノベル』市場。その中でも大ヒットした「シリーズ累計、数百万部」とか「Amazonランキング1位」になったベストセラー作品を作品内容とマーケティングの両面から分析します。

ベストセラー・ライトノベルのしくみベストセラー・ライトノベルのしくみ キャラクター小説の競争戦略

 第1部「総論:ライトノベルの四大ニーズ」では、メインの顧客を中高生の男子、そしてオタクに絞り、求めるニーズを「楽しい」「ネタになる」「刺さる」「差別化要因」と定める。それをどれだけ満たせるか?によってベストセラー作品が生まれます。

 以降、各ジャンルのベスセラー作品を作品内容にまで突っ込んで、ネタバレ前提の分析をしていく。ジャンル分けは「ラブコメ」と「バトル」。序盤のつかみをラブコメパートの「楽しさ」で獲得し、シリアスパートの「刺さる」で引っ張っていくラノベは、ラブコメとそれ以外のバトル(SF・ファンタジー・ミステリー・戦国・超能力・魔法・ロボットなど)が一括りになる。どちらが本筋かでジャンル分けしています。


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哲学大図鑑

 人類に影響をおよぼした哲学者たちの思想を3行以下に絞って提示しています。そのワンテーマを数ページで徹底的に解りやすく、入門者向けにまとめた哲学・思想の大図鑑です。

哲学大図鑑哲学大図鑑

 哲学者・思想家たち107名を誕生年順に並べています。紀元前700年の「古代世界」から、現在の「現代哲学」までを6章の年代に区切り、各章のはじめに、登場した哲学者・思想的背景の年表を記している。

 その後、哲学者たちの核となる思想・テーマを1~3行で挙げてから、それを1~数ページにわたって難しい哲学用語を使わずに解説します。さらに絵やキーワードを図式化したマインドマップを多用して、難解な思想をイメージしやい様に工夫している。


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どんなストーリーでも書けてしまう本

 ストーリーから4つのパターン・シナリオを導き出します。4つのシナリオを元に、置き換えやトッピングなどブラッシュアップして、より良いストーリーに整えるシナリオ発想法です。

どんなストーリーでも書けてしまう本どんなストーリーでも書けてしまう本 (シナリオ教室シリーズ)

 既存のメジャー作品から、主人公の動機(導入部分)と目的(最後は誰のためなのか)に絞って、4タイプに分類します。
1.自分の意志で/自分のために動く[例:キューティ・ブロンド/スラムダンク/白い巨塔/ロミオとジュリエット]
2.巻き込まれて/自分のために動く[例:寄生獣/ホーム・アローン/それでもボクはやってない/フォーン・ブース]
3.自分の意志で/他人のために動く[例:岳 みんなの山/ドラゴン桜/海猿/ゴルゴ13]
4.巻き込まれて/他人のために動く[例:ダイ・ハード/千と千尋の神隠し/ナルニア国物語/アリス・イン・ワンダーランド/セルラー]


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シナリオ事典100

 ライトノベルから抽出した100物語のあらすじを、12ジャンルに分類して一覧で見ることができるシナリオ集。

シナリオ事典100ライトノベル・ゲームで使えるオリジナリティあふれるストーリー作りのためのシナリオ事典100 パターンから学ぶ「お約束」

 架空世界、現代超常、学園モノ、歴史モノといった、ざっくり分けた12ジャンルに、ネタ帳レベルのストーリーを100本収めています。

 各章冒頭に、そのジャンル特有のお約束・パターンと、ライトノベルを書く上でのポイントや注意点など、12ジャンル毎のカテゴリ解説があります。

 のち、見開き2ページ1ストーリーの形式で「あらすじ」「イラストor図解」「物語のテーマや作品の解説」となっている。合計100本のシナリオ事典です。

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女子校育ち

 祖母、母、妹も女子校出身者という漫画家「辛酸なめ子」による、女子校の観察記です。

女子校育ち女子校育ち

 大きくは自身の体験・長年の女子校OGへの聞き取りと、現役女子学生への取材・学校説明会・文化祭・登下校の観察など(男がやったら捕まるような取材)から出来ています。

 面白おかしく書かれていて、女子校の内情など知るよしもない男にとっては、ネタ話として楽しめる。ただ、前者は噂レベルや「いつの時代だよ」と思うことや、後者は著者の色眼鏡がキツく入っています。男子校の文化祭レポートや、男性教師の処世術の記述が、男にはホント痛々しい。

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売れるストーリー&キャラクターの作り方

 エンディングで感動する・満足する・カタルシスを得るための「物語の構造」を説き明かします。そのストーリーを「13フェイズ構造」で組む方法を紹介する。

売れるストーリー&キャラクターの作り方超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方

 第1部「ストーリーとキャラクターの基礎」では、今までのストーリー論であった起承転結、序破急、ハリウッド脚本術(昔話の構造31の機能分類)で、どこが違って、どこが使えるのか?整合性をとる形で分析します。

 簡単にいうと起承転結は間違い、序破急は単純すぎ、31構造は複雑で使いにくいので、3幕構成13フェイズ構造にしましたということ。ストーリー(物語)をプロット(本質:あらすじ)とテリング(表現:小説では文体、漫画ではキャラ、映画では役者など、のちにリマインダー)に分けます。プロット(第2部)を13フェイズ構造で、テリングをリマインダー(第3部)とキャラクター(第4部)で説明している。

 第2部「プロット」で13フェイズ構造を徹底的に解説。千と千尋の神隠し、スターウォーズ、ワンピース、マトリックスなどに、13フェイズを当てはめて分析します。

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