武器の歴史大図鑑

 古代ギリシアの重装歩兵から、アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズまで、5千年におよぶ武器の歴史を約1200点のカラー写真で綴る大図鑑です。

武器の歴史大図鑑武器の歴史大図鑑

 年代ごと5章に分かれています。古代(紀元前3千年~)→中世(紀元1千年~)→近世(1500年~)→革命の時代(1775年~)→近現代(1900年以降)です。

 地域は、ヨーロッパをはじめアジア、アフリカ、オセアニア、アメリカ大陸、日本などと広範囲を網羅しています。オスマン帝国、インド、中国の刀剣の装飾や、火縄銃などの古い銃器をアップで観察できるのは珍しい。

 掲載武器の種類は人が携帯できる、刀剣・盾・甲冑・弓・銃器(拳銃~マスケット銃~ライフル銃~機関銃)がメインになります。

 洋書「Weapon: A Visual History of Arms and Armor」の邦訳版で、日本語版監修に五百旗頭 真(前防衛大学校長)が参加され、序文1ページを寄稿している。


武器の歴史大図鑑(創元社)

 日本語訳の読み応えはあって、内容も一般向けで、武器にまつわる逸話も興味深い。カラー写真も大きく精緻で見やすく、さらに厚表紙で百科事典並の豪華な装丁になります。

 ただ、そのぶん重くてブックスタンドなどで作画資料としては使いにくい。絵の資料にするだけなら、洋書版の方が気軽に扱えて(値段的にも)良いかも。日本語版にも廉価版を出してくれればベストなのだが・・・

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 洋書版(ペーパーバック)との比較。サイズは一回り大きく、そのぶん写真も大きいです。背景デザインが少し変更されているページがあるけど、写真やキャプションなどの配置は同じ。ページ数まできっちり揃えています。
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ISBN-13: 9784422215211
▼目次(武器の歴史大図鑑
もくじ p.4-5
監修者序文(原著:リチャード・ホームズ/日本語版:五百旗頭 真) p.6-7
序章 p.8-23

古代(紀元前3000年-紀元1000年) p.24
人類最初の武器 p.30
メソポタミアの武器と防護具 p.32
古代エジプトの武器と防護具 p.34
古代ギリシアの武器と防護具 p.40
世界の戦士:ギリシアの重装歩兵(ホプリテス) p.42
古代ローマの武器と防護具 p.44
世界の戦士:ローマ軍団兵 p.46
青銅器・鉄器時代の武器と防護具 p.48
アングロ・サクソン人とフランク人の武器と防護具 p.50
ヴァイキングの武器と防護具 p.52

中世(1000年-1500年) p.56
ヨーロッパの刀剣 p.62
日本と中国の刀剣 p.66
ヨーロッパの短剣 p.68
ヨーロッパの長柄・打撃武器 p.72
アジアの長柄・打撃武器 p.74
世界の戦士:モンゴルの戦士 p.76
ロングボウとクロスボウ p.78
クローズアップ:クロスボウ p.80
アステカの武器と盾 p.82
ヨーロッパの兜(ヘルム、バシネット) p.86
ヨーロッパの兜(ジョスティング・ヘルム、バルビュート、サレット) p.88
世界の戦士:中世の騎士 p.90
ヨーロッパのメイル・アーマー p.92
ヨーロッパのプレート・アーマー p.94

近世(1500年-1775年) p.96
両手剣 p.102
ヨーロッパの歩兵と騎兵の刀剣 p.104
世界の戦士:ドイツ人傭兵ランツクネヒト p.108
ヨーロッパのレイピア p.110
ヨーロッパのスモールソード p.112
ヨーロッパのハンティング・ソード p.116
クローズアップ:ハンティング・セット p.118
日本の刀剣 p.120
クローズアップ:脇差 p.124
世界の戦士:武士 p.126
インドとスリランカの刀剣 p.128
ヨーロッパの短剣 p.130
アジアの短剣 p.134
ヨーロッパの片手持ち打撃武器 p.136
ヨーロッパの両手持ち長柄武器 p.140
インドとスリランカの長柄・打撃武器 p.142
ヨーロッパのクロスボウ p.144
アジアの弓 p.146
火縄式および燧石(すいせき)式の長身銃 p.148
クローズアップ:火縄式マスケット p.150
ヨーロッパの猟銃(1600年-1700年) p.152
ヨーロッパの猟銃(1700年以降) p.154
アジアの火縄銃 p.156
複合武器 p.158
ヨーロッパの拳銃(1500年-1700年) p.160
ヨーロッパの拳銃(1700年-1775年) p.162
ヨーロッパのトーナメント用甲冑 p.166
ヨーロッパのトーナメント用ヘルム p.168
アジアの防護具 p.170
日本の甲冑 p.172

革命の時代(1775年-1900年) p.174
ヨーロッパの刀剣 p.180
アメリカ南北戦争の刀剣 p.184
オスマン帝国の刀剣 p.186
中国とチベットの刀剣 p.188
インドの刀剣 p.190
インドとネパールの短剣 p.192
欧米の銃剣 p.194
インドの長柄・打撃武器 p.196
アフリカの刃つき武器 p.198
世界の戦士:ズールー族の戦士 p.200
オセアニアの棍棒と短剣 p.202
北米先住民のナイフと棍棒 p.204
北米先住民の狩猟用弓 p.208
オーストラリアのブーメランと盾 p.210
燧石式拳銃(1775年以降) p.212
燧石式拳銃(1850年まで) p.214
雷管式拳銃 p.216
アメリカの回転式拳銃(雷管式) p.218
世界の戦士:アメリカ南北戦争の歩兵 p.220
英国の回転式拳銃(雷管式) p.222
真鍮製薬莢を用いる拳銃 p.224
クローズアップ:コルト・ネービー p.226
自動式拳銃 p.228
燧石式マスケットおよびライフル p.232
クローズアップ:ベイカーライフル p.234
雷管式マスケットおよびライフル p.236
クローズアップ:ル・ペイジ競技用銃 p.238
雷管式元込め銃 p.240
世界の戦士:英国のレッドコート p.242
競技用銃 p.244
オスマン帝国の火器 p.246
元込め式単発ライフル p.248
クローズアップ:エンフィールド銃 p.250
手動式連発銃(1855年-1880年) p.252
ボルトアクション式小銃(1881年-1891年) p.256
ボルトアクション式小銃(1892年-1898年) p.258
インドの火器 p.260
アジアの火器 p.262
様々な連発銃 p.264
1900年以前の弾薬 p.266
インドの防護具と盾 p.268
アフリカの盾 p.270
オセアニアの盾 p.272

近現代(1900年-2011年) p.274
アフリカの刃つき武器 p.280
銃剣とナイフ(1914年-1945年) p.284
世界の戦士:第一次世界大戦のフランス軍歩兵 p.288
自動式拳銃(1900年-1920年) p.290
自動式拳銃(1920年-1950年) p.292
自動式拳銃(1950年以降) p.294
回転式拳銃(1900年-1950年) p.296
回転式拳銃(1950年以降) p.298
ボルトアクション式小銃 p.300
世界の戦士:赤軍歩兵 p.302
自動装填式小銃(1914年-1950年) p.304
クローズアップ:AK-47突撃銃 p.306
自動装填式小銃(1950年-2011年) p.308
クローズアップ:SA80突撃銃 p.310
競技用銃 p.312
散弾銃 p.314
狙撃銃(1914年-1985年) p.318
狙撃銃(1985年-2011年) p.320
反動利用式機関銃 p.322
ガス利用式機関銃 p.324
クローズアップ:MG43 p.326
軽機関銃(1914年-1945年) p.328
軽機関銃(1945年以降) p.330
短機関銃(1920年-1945年) p.332
クローズアップ:MP5短機関銃 p.334
短機関銃(1945年以降) p.336
1900年以降の弾薬 p.338
携帯式対戦車兵器 p.340
小銃に装着した擲弾発射器 p.342
擲弾発射器(専用) p.344
世界の戦士:ネイビーシールズ(SEALs) p.346
簡易銃(1950年-1980年) p.348
ヘルメット(1900年以降) p.350

索引 p.354-359
ACKNOWLEDGMENTS p.360

Warrior: A Visual History of the Fighting Man
武器(WEAPONS)歴史,形,用法,威力
中世ヨーロッパの武術
武器と防具 西洋編
武器の歴史図鑑

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