あなたもマンガが描ける ComicStudio 4.0 公式ガイド

 コミックスタジオのバージョンが4.0になり(9/28発売)、その公式ガイドブックが11/29に刊行されました。

あなたもマンガが描けるComicStudio4.0公式ガイド(ASCII詳細)

あなたもマンガが描けるComicStudio4.0公式ガイドあなたもマンガが描ける ComicStudio 4.0 公式ガイド

 コミスタに付属するマニュアル本は丁寧に作られているので解りやすいと思います。とはいえソフトの全機能を解説しているので分厚く、端から端まで読むのはつらい。そこで公式ガイドブックとして漫画制作で使う機能を中心に、かなり具体的に図解と作例で説明してくれます。コミスタのPro版をメインにした解説になっています。

 とにかくコミスタの前でボ~然としてないで遊び感覚で動かしてみよう。大きな流れとしては、まずは4コマ漫画を描いてみよう→アナログ原稿を読み込んで仕上げる方法を学んで→ネームから仕上げまでデジタルの工程をみて→デジタルならではの描画法や使い方を知る、という感じです。


 前のComicStudio3.0の公式ガイドは、超初心者向けで、それこそパソコン周辺機器の使い方から持ち込み原稿のことまで細かく書かれていました。しかし今度の4.0公式ガイドはソフトを使ってもらうこと、ともかくコミスタ4.0を楽しく使ってもらうことに力点が置かれています。

あなたもマンガが描ける ComicStudio 4.0 公式ガイドの全文

コミックスタジオEX4.0の2DLT機能

 コミックスタジオでEX版を選ぶのは3DLT・2DLTレンダリング機能を目あてにしていると思う。自分もそうだったし、漫画以外にもWEB用画像素材作りなどに重宝してよく使った機能です。ver.4.0になって良くなったのか試してみる。

 大きくは変わっていない。ただ微妙に改善しています。主線、各トーン毎にレイヤーが分かれていて非常に細かく設定できる。下の画像は2DLTレンダリングして、空に雲トーンを貼っただけですが、3.0のときよりノイズが少なくなった。(ただこれは元の写真が300万画素デジカメから1000万画素になったからかも知れません。)

 いずれにせよ画像がクリアになり改善したので利用範囲は広がる。下のはWeb用に1/64に圧縮してしまったので判りにくいですが、写真によっては見開きでも使えると思う。その場合、ちゃんとゴミ取りして画面がなじむよう線を足したりしますが。これなら大量の写真素材と工夫しだいで背景を埋めるのに困らないです。

コミックスタジオEX4.0の2DLT機能の全文

Photoshop Elements 漫画テクニック

 まえの「PhotoShop漫画テクニック」が高価なPhotoShop(6.0~CS3)を対象にしていたのに対し、「Photoshop Elements漫画テクニック」はタブレットなどに付いてくるPhotoshop Elementsだけで漫画制作ができるよう解説しています。

キャラクターをつくろう!Photoshop Elements漫画テクニックキャラクターをつくろう!Photoshop Elements漫画テクニック

 機能制限のあるエレメンツですが、漫画やイラストを描くにはあまり遜色なく見れます。むしろ操作コマンドが少ないので描きやすいかと思う。ただ、唯一「ペンツール」がないため集中線のパスが引けない弱点があり、それを補完するため付属CD-ROMで「集中線素材」を多数用意してあります。

 「Photoshop Elements漫画テクニック」はVer.5.0で解説しているけど4.0以降であれば、ほぼ同様の操作で漫画制作ができるそうです。


Photoshop Elements 漫画テクニックの全文

漫画制作(作成)ソフトの種類

 パソコンで漫画を描くソフトとしてはコミックスタジオコミックワークス、そしてフォトショップの3つがあります。漫画原稿を専門に扱うのは国産ソフトの前2つ(コミスタとコミワク)で、昔からあるフォトショップは画像加工ソフトを応用して漫画画像に仕上げています。


Comic Studioコミックスタジオ
 ひとつのソフトでネームから印刷出力まで出来る漫画制作専用ソフト。ソフトの企画段階からプロの漫画家に使ってもらうことを目的にしているので、やたらに高機能な作りになっています。ゆえに高スペックを要求する不安定なソフトと評価されていたけど、バージョン3.0からWindowsXPとの組み合わせで安定してきている。そしてバージョン4.0では高機能よりも使い易さに重点をおき、実際に使いこなしてもらうことを目指しているようです。
 ■コミックスタジオ 4.0(ComicStudio.net/セルシス製品紹介)
 ◆コミックスタジオ4.0の違い


COMIC WORKSコミックワークス
 トーンなどの漫画用品のDELETER(デリーター)が販売する漫画制作ソフト。プロ作家向けのコミックスタジオと違い漫画を描くのに必要な機能にしぼって、低価格で使いやすいソフトになっています。わりと低スペックのパソコンでもサクサク動くようです。ただコミックスタジオEXにある高機能な作画補助ツールはありませんので、コミスタに使いたい機能はホントにはないのか?よく比較してから選びましょう。
 ■コミックワークス公式サイト製品情報(DELETER)
 ■COMICWORKS Max Ver2 For Windows(amazon)
 └COMICWORKS Ver.2:Maxからトーン600種類と1200dpi対応の機能を削ったバージョン。


Photoshopフォトショップ
 昔からあるソフトなので使っているプロ作家も多く、漫画やイラストの描き方の解説書もたくさん出ている。漫画専門ソフトではありませんが、一から描いて印刷原稿データまで出力することが出来ます。とはいえ高機能で複雑なソフトでもあるので、ペン入れした原稿を取り込んで仕上げに使う補助的な使い方が多いように思う。

 外国製の画像編集ソフトを日本語版にしているだけなので、フォトショップでの漫画制作は先にある程度ソフトの習熟が必要になります。使い方も解説書によって違うので、Photoshopの機能を熟知した上で、自分の絵柄にあった描き方を解説書をたよりに探すことになるでしょう。価格も含めハードルの高い描き方だと思う。
 ■Adobe Photoshop CS3(アドビ製品情報)
 ◆Photoshop CS3

 ◆キャラクターをつくろう!PhotoShop漫画テクニック

コミスタ4.0ファーストレビュー

 せっかくバージョンアップしたのでComicStudioEX4.0を一日中弄ってみた。結構、嵌ってしまった。

 期待の筆ペンツール、いい感じ。デフォルトでも使えますが、設定を弄るといろいろな効果が出せる。設定が多いけど項目はPainterの筆ツールとほぼ同じ。カラーも使えば独自の表現が可能になりそう。

 操作性の向上。体感で判ります。無駄な操作がかなり減った。Ver.3.0に慣れていると戸惑うところもありますが、明らかに向上している。ただ、初心者でない限り「ビギナーズアシスタント」は切るべきだ、余計混乱する。

 速度の向上。ところどころ「速くなった?」とおもう時もあるけど、全体としては変わらない。これはパソコンのスペックに左右されるので、WindowsXP SP1世代のPCではもう古い過ぎて限界なのかもしれません。ただ、Vistaにするだけで2倍のスペックが必要なので簡単には買い替えできないし、Vistaの不具合もまだまだ多いと聞きます。

コミスタ4.0ファーストレビューの全文

コミスタ4.0届いた

 たしか火曜日にアマゾンで商品予約して本日到着。発売日の翌日になるのはアマゾンの仕様なのか?今月2回目です。注文したのはComicStudioEX 4.0アップグレード版。箱に詰まった分厚いマニュアル群、3.0のときより分量が増えた気がする。

コミスタEX4.0中身

コミスタ4.0届いたの全文

ComicStudio 4.0 9/28発売

 漫画作成ソフト「コミックスタジオ」がVer.4.0になります。2007年9月28日(金)発売で約3年ぶりのバージョンアップになり、今回もWindows版からです。

コミックスタジオ 4.0(ComicStudio.net):製品情報

ComicStudioEX 4.0 体験版(ComicStudio.net):9/20、コミスタの体験版がDLできるようになりました。動作確認のために試してみるのがよいかも。

ComicStudio コミュニティ ネットサービス(Filn):コミスタ4.0公式のソーシャルネットワークサービス。セルシスから3Dの素材とか無料で提供されています。プロ作家のサポーターがいらっしゃるので充実している。

▼コミックスタジオ4.0(amazon)
 ComicStudioEX 4.0
 ComicStudioPro 4.0
 ComicStudioPro 4.0 TabletModel With Favo
 ComicStudioDebut 4.0

▼バージョンアップ版(amazon)
 ComicStudioEX 4.0 バージョンアップ版
 ComicStudioPro 4.0 バージョンアップ版
 ComicStudioDebut 4.0 バージョンアップ版

 ラインナップはDEBUT、PRO、EX版と3.0の時と変わりませんが、今回はバージョンアップ版がパッケージ製品として店頭販売されます。持っているコミスタ(DEBUT、PRO、EX)をそのまま4.0にするにはバージョンアップ版でよいですが、コミスタをDEBUT→PRO→EXとアップグレードするにはセルシスダイレクトに注文するしかありません。

ComicStudio 4.0 9/28発売の全文

ComicStudio 4.0の新機能

 9/28(金)に新しいコミックスタジオ4.0が発売されます。3年ぶりのバージョンアップなのでたくさんの新しい機能や素材が盛り込まれている。特にPro・EX版に多くの新機能が追加されています。

コミックスタジオ 4.0(ComicStudio.net):新機能の詳細は「COMIC STUDIO 4.0ガイドブック」(PDF)か「機能比較」にあります。

 詳細は公式サイトに任せるとして、以下は個人的に期待している新機能を期待度の高い順に書いてみたいと思います。

筆ペンツール:3.0でもペンツールに「筆」はあったけど、毛筆のような撥ねや擦れが再現できるわけではないので、独立ツールになった「筆ペン」には期待できる。具体的には髪の処理(桂正和のような画用紙に毛筆で描く)や、勢いで毛筆書きする擬音語(オノマトペ)とか、水墨画のような効果が出せるかもしれない。

付属素材データ:Pro・EX版だけですがComicStudio 3Dデータコレクション Vol.1 学校ComicStudio 3Dデータコレクション Vol.5 住宅・ビルディングComicStudio フォントパック Vol.1が最初から付属してお得です。その他、トーンの種類も「MAXON COMIC PATTERN(60種)」「Akaboo Original Tone(50種)」「DESIGN TONE(50種)」が新しく付き、「PowerTone素材集(全12巻)」も増えた。使える素材が増えれば省力化は大幅に進むでしょう。

メッシュ変形機能:画像を変形して立体的に貼れる、3Dのテクスチャーのような機能。とすれば、アナログでは不可能な柄トーンを立体的に貼り付けることができる。

2D回転、つまむ、スピード回転化、スピード集中線化、スピード流線化、球面、魚眼レンズフィルタ:スピード・集中線を描かなくてもフィルタ効果で表現できる。この他、稲妻フィルタ・雨フィルタなど巧く使えるなら多用してしまいそうなフィルタがある。

コンビニプリントネット:セブン-イレブンで作品の印刷ができる。ということはコンビニのコピー機をレーザープリンター代わりにできるということですね。

操作性の向上:確かにムダにクリックしていることが多いソフトなんで、レイアウトの見直しや「ビギナーズアシスタント」「ダイナミックヘルプ機能」など、初心者にも解りやすい方向に改善しているといいな。

▼コミックスタジオ4.0(amazon)
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 ComicStudioPro 4.0 TabletModel With Favo
 ComicStudioDebut 4.0

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 ComicStudioEX 4.0 バージョンアップ版
 ComicStudioPro 4.0 バージョンアップ版
 ComicStudioDebut 4.0 バージョンアップ版

コミックスタジオ4.0の違い

DigitalScenery デジタル背景素材集

 コミックワークスやコミックアートCGイラストを販売するDELETERのデジタル背景素材集です。以前、本かなにかで刊行していたものをデジタル化したと思われます。

DELETER SOFT:7/13現在、詳細な公式サイトはありません。

 デジタルシーナリーは高解像度の線画とベタ画像を収録したデジタル背景素材集です。画像はPSD形式で300、600、1200dpiの3種類とJPG形式600dpi。WindowsとMac両対応で、ほとんどの画像編集ソフトで使用できます。

デジタルシーナリー1学校編 DELETER Digital Scenery デジタル背景素材集 Vol.1 学校編

収録数:ベタ画像20種類・線画48種類(学校シーン)


デジタルシーナリー2飲食店編 DELETER Digital Scenery デジタル背景素材集 Vol.2 飲食店編

収録数:ベタ画像23種類・線画44種類(飲食店シーン)


デジタルシーナリー3時代編 DELETER Digital Scenery デジタル背景素材集 Vol.3 時代編

収録数:ベタ画像27種類・線画31種類(古都、時代劇シーン)

収録画像一覧



■コミックワークス2とセットになったシーナリーパック
 Comic Works Ver.2 シーナリーパック
 Comic Works Ver.2 MAX シーナリーパック
※CGillsut及びCOMICWORKSではJPG形式の画像の使用を推奨。

デジタルシーナリー3「時代編」

 コミック画材のDELETERが出すデジタル背景素材集、Digital Scenery Vol.3「時代編」です。

デジタルシーナリー3時代編 DELETER Digital Scenery デジタル背景素材集 Vol.3 時代編

「時代編」収録数:ベタ画像27種類・線画31種類(古都、時代劇シーン)/画像保存形式:PSD形式で300、600、1200dpiとJPG形式で600dpi/Windows&Mac両対応


▼収録画像一覧:線画31種 ※これにベタが入ったものが27種▼

デジタルシーナリー3「時代編」の全文