新装版 山水画の描法
水墨画、山水画の基礎的な描き方を初心者向けに解説している入門書。
主に自然の景色を描いた山水画は、東洋画の三大部門(山水画・人物画・花鳥画)の一つです。中国で生まれ、天帝のおわす天空まで聳える山岳信仰から尊ばれた。日本に伝わってからは、日本人らしいもっと身近な風景を幽玄に描くように発達してくる。
墨の濃淡だけで表現する水墨山水画は、陰影で立体感を出したり、空気感のある遠景が特長です。自然描写の背景画になじむでしょうし、ふつうに水彩画として応用できる技法も多い。西洋の写実的な絵と違い、余白の使い方・心のおもむくままに浮かんだ景色を描くところも合うでしょう。
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キャラクターの基本デッサン 漫画の教科書シリーズNo.1
アニメやゲームでキャラクターデザインをしているヒラタリョウ氏が、キャラクター作りのための基本的なデッサンや老若男女の描き分けについて解説しています。
キャラクターの基本デッサン―老若男女の描き方マスター決定版! (漫画の教科書シリーズ No. 1)
主な内容は老若男女、喜怒哀楽の顔の描き分け、身体の描き方、Photoshopを使ったカラーの描き方になります。常に視点はキャラの描き分け、魅力的なキャラの見せ方といったキャラクターデザイナーの立場からです。絵柄も描き込みには興味ないようで、今風の面と量感で表現するあっさりした絵になっている。
見所はやっぱりキャラクターの描き分け、赤ちゃん、5歳から小学校低学年の男児女児、10歳前後の男子女子、中年の男女、お爺さんお婆さんと、他の描き方の本ではサラッと流すところをしっかり解説しています。
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第2次大戦各国軍装全ガイド
第二次大戦に参戦した約30カ国の軍服を、270点のカラーイラストで紹介する軍服資料集です。
この本は1998年にイギリスで出版された「UNIFORMS OF WORLD WAR 2」 を翻訳したものです。1ページに当時の写真から起こしたリアルなイラストが1カット、それに原書からの翻訳と新たに解った事柄を注釈としてびっしり書き込まれている。
少々値段は高めですが、1冊で第二次世界大戦全域の軍服資料になり、特に絵を描くための資料としては270点のカラーイラストは有用かと思います。独米英ソの充実ぶりも良いですが、ユーゴ・チェコ・オランダ・デンマーク・ギリシャなどのマイナー国の網羅ぶりが素晴らしい。ただ、日本軍は5点だけと少ないですね。
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日本の軍装 1930-1945
日本軍の軍服や装備品についてのイラスト資料集です。2冊に分かれていて、こちらは1930年~1945年、満州事変~日中戦争~太平洋戦争の期間になります。
こちらもページは少ないですが、イラストは豊富です。小物や軍服の着方、装備品の収納方法まで詳しく図解しています。
いわゆる大日本帝国、旧日本軍のことで、陸軍と海軍にきっちり全てが分かれている。航空隊なんて空軍としてまとめればいいのにそうしない。きっちり縦割り行政、今と同じで日本的です。おかげで1つの国に2つの軍隊、2種類の軍服、装備品と資料集めは大変になる。それを1冊できれいに整理できて助かります。
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日本の軍装 幕末から日露戦争1841-1929
日本軍の軍服や装備品についてのイラスト資料集です。2冊に分かれていて、こちらは幕末から日露戦争(1904~05)ごろの1841年~1929年までの期間になります。
ページは少なめですが、目一杯イラストで埋まっているので見応えがある。幕末、明治維新の新撰組やら薩摩長州兵やら、その装備品から小火器の種類、操作法まであり資料として役立ちます。
いろいろ修正した改訂版になっている。近年、漫画や映画などで明治維新、日露戦争をモデルとした作品をよく見かけるが、意外にこの時代の軍服関係の資料は少ない。ハリウッド映画の「ラスト・サムライ」の衣装担当がわざわざ資料があったこと、利用できたことを感謝している。
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躍動感のあるヌードポーズ デッサンラボ2
オールカラーのデッサン用写真集「デッサンラボ」シリーズ第2弾になります。テーマは「躍動感のあるヌードポーズ」です。
今回はモデルさんの特長を生かし、それぞれに「動きのあるポーズ」をとってもらい、モデルさんごとに章を構成しています。モデルは日本人女性3人、外国人女性1人、日本人男性1人です。全部ではありませんが、1ポーズに4方向からのカットを加えたりして、ポーズの全体像をわかりやすくしている。それに重心の位置や動きのポイントを解説した注釈があります。巻末の手足のアップ写真も含めて300カット収録です。
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ヴィレル-ボカージュ ノルマンディ戦場写真集
第二次世界大戦、ノルマンディ上陸作戦1週間後に起こった、ドイツ軍対イギリス軍の戦車部隊による市街戦、その写真集。
わずか2日間、ドイツ軍ティーガー戦車とイギリス軍戦車部隊の死闘。フランスの地方都市を瓦礫の山にして繰り広げる戦車戦。戦術的にはドイツ軍の勝利で、それ故に大々的に宣伝される。戦車戦のエースの活躍による戦果として、物語としても面白い。
戦車戦を徹底的に検証したマニアックな内容です。戦場写真も豊富で、いわゆる作られた映像ではない戦場、倒壊した建物、破壊された車両、そして死体。限定的ではあるけれど、戦争物の資料として優良です。
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キャラクターCGスキルアップテクニック2
「キャラクターCGスキルアップテクニック」の第2弾です。4人の絵師がそれぞれのテクニックを詳しく公開する「キャラクターCG~テクニック」というシリーズ本では3冊目になります。
4人の絵師が4章に分かれ「線画キャラクター・カラー塗り・風景・メカ」のテーマに絞ってテクニックを詳説している。デッサンなど基礎的な絵の描き方や、Photoshop・Painterなどの基本的な使い方をマスターしている読者を対象にしています。
それぞれが為になるテクニックを紹介されていますが、やはり取っ掛かりの線画担当MALINOさんが良かった。ソフトのペン線画ではPhotoshopよりComicStudioの方が上と比較検証されていたり、鉛筆線画(0.3mmシャーペン)のきれいな取り込み方法など、線画に対するこだわりがあります。また液晶ペンタブレットCintiq21UXのペン芯(Intuos3と共通)の代用品に1.8mmパスタを加工して使うという面白いテクニックも紹介されています。
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図解 北欧神話
北欧神話の全体を1冊にまとめ、わかりやすく図解にしています。とりえず北欧神話を知りたい人向けの入門書として最適です。
炎と氷の間に拡がる混沌に生まれた一人の巨人を解体して世界が創られる。それを統治する形で主神オーディンが君臨するのだけれど、神といってもキリスト教的な慈悲深さは持っていない。知識欲の塊で、いずれ来る最終戦争「ラグナロク」を回避または勝ち残るために何でもするという、人間の王のような存在。バルハラも天国などではなく、戦闘力の高い人間を殺して連れてきてラグナロクまで戦闘訓練と称して殺し合いを延々と繰り返す(夕方には生き返る)という、ある意味人間界より凄惨な世界だったりする。でもそれが、勇猛だけど人間らしい陰のある世界として、多くのファンタジー作品に採り入れられる要素なのだと思う。
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ラルース世界の神々・神話百科
世界中の神話を地域ごとに分類し、神々の特徴と神話の概略をまとめた百科事典。
約400のフルカラー図版で興味を惹き、主神をメインに各神話を解りやすく紹介している。数多くの神話を俯瞰で眺めることができて良い。
「マンガ編集者が語るおもしろさの創り方」でも漫画のエピソード作りやキャラクター設定に、神話や昔話を参考にすると良いとアドバイスしている。少女漫画なら愛憎渦巻くギリシヤ神話やシェークスピアを読むよう薦められていますが、それ以外のジャンルならどうか?自分の好みに合った神話を探してみるのも良いかと思います。