図解 北欧神話

 北欧神話の全体を1冊にまとめ、わかりやすく図解にしています。とりえず北欧神話を知りたい人向けの入門書として最適です。

図解 北欧神話図解 北欧神話 (F-Files No.010)

 炎と氷の間に拡がる混沌に生まれた一人の巨人を解体して世界が創られる。それを統治する形で主神オーディンが君臨するのだけれど、神といってもキリスト教的な慈悲深さは持っていない。知識欲の塊で、いずれ来る最終戦争「ラグナロク」を回避または勝ち残るために何でもするという、人間の王のような存在。バルハラも天国などではなく、戦闘力の高い人間を殺して連れてきてラグナロクまで戦闘訓練と称して殺し合いを延々と繰り返す(夕方には生き返る)という、ある意味人間界より凄惨な世界だったりする。でもそれが、勇猛だけど人間らしい陰のある世界として、多くのファンタジー作品に採り入れられる要素なのだと思う。

 銀河英雄伝説に出てくる名前に多く北欧神話が使われている。ベルセルクもある。そして「ああっ女神さまっ」にいたっては3女神の名どころかユグドラシル以下のシステム丸ごと北欧神話なんだと判る。そう考えると近年のファンタジー系では使い尽くされているともいえる。

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▼目次(図解北欧神話
第1章 北欧神話の世界観 p.7
No.001 北欧神話の定義 p.8
No.002 初期の北欧における信仰 p.10
No.003 異教の信仰とキリスト教の流入 p.12
No.004 北欧神話あらすじ1 世界の創造 p.14
No.005 北欧神話あらすじ2 ヴァン戦争とアースガルズの城壁 p.16
No.006 北欧神話あらすじ3 オーディンの旅 p.18
No.007 北欧神話あらすじ4 バルドルの死とロキの捕縛 p.20
No.008 北欧神話あらすじ5 ラグナロクと世界の再生 p.22
No.009 北欧神話の宇宙観 p.24
No.010 アースガルズ p.26
No.011 ヨトゥンヘイム p.28
No.012 ニヴルヘイムとニヴルヘル p.30
No.013 ムスペッルスヘイム p.32
No.014 その他の世界 p.34
No.015 ユグドラシル p.36
コラム キリスト教流入後の北欧の神々 p.38

第2章 北欧神話の登場人物 p.39
No.016 アース神族 p.40
No.017 オーディン p.42
No.018 オーディンと戦争 p.44
No.019 オーディンの女性遍歴 p.46
No.020 エインヘリアル p.48
No.021 ベルセルク p.50
No.022 ヴァルキュリャ p.52
No.023 トール p.54
No.024 トールの家族と従者たち p.56
No.025 テュール p.58
No.026 バルドル p.60
No.027 ヘルモーズ p.62
No.028 ヴィーザル p.64
No.029 ヘイムッダル p.66
No.030 ウッル p.68
No.031 ブラギ p.70
No.032 その他の男神 p.72
No.033 フリッグ p.74
No.034 フリッグに仕える女神たち p.76
No.035 イズン p.78
No.036 ゲヴュン p.80
No.037 ノルン p.82
No.038 その他の女神 p.84
No.039 ソールとマーニ、ダグとノーット p.86
No.040 ヴァン神族 p.88
No.041 ニョルズ p.90
No.042 フレイ p.92
No.043 スキールニル p.94
No.044 フレイヤ p.96
No.045 巨人族 p.98
No.046 ユミル p.100
No.047 シャツィ p.102
No.048 スカジ p.104
No.049 ゲルズ p.106
No.050 フルングニル p.108
No.051 スリュム p.110
No.052 ゲイルロズ p.112
No.053 ヴァフスルーズニル p.114
No.054 ウートガルザ・ロキ p.116
No.055 ヒュミル p.118
No.056 エーギル p.120
No.057 ロキ p.122
No.058 フェンリル p.124
No.059 ヨルムンガンド p.126
No.060 ヘル p.128
No.061 ラグナロクで猛威を振るう動物たち p.130
No.062 その他の巨人 p.132
No.063 ドヴェルグ(小人族) p.134
No.064 アールヴ(妖精族) p.136
No.065 ムスペッル p.138
No.066 ヴォルスングの一族 p.140
No.067 シグムンド p.142
No.068 ヘルギ(フンディング殺しのヘルギ) p.144
No.069 シグルズ p.146
No.070 ファヴニール p.148
No.071 ブリュンヒルド p.150
No.072 ヴェルンド p.152
コラム ギューキー族のその後 p.154

第3章 不思議な道具と動物たち p.155
No.073 ルーン文字 p.156
No.074 セイズ呪術と呪歌ガルドル p.158
No.075 ミーミルの首 p.160
No.076 詩人の蜂蜜酒 p.162
No.077 フギンとムニン、ゲリとフレキ p.164
No.078 フリズスキャールヴ p.166
No.079 スレイプニル p.168
No.080 イーヴァルディの息子たちの三つの宝物 p.170
No.081 ブロッグとシンドリの三つの宝物 p.172
No.082 アンドヴァリの黄金 p.174
No.083 タングニョーストとタングリスニル p.176
No.084 フレイの魔剣と炎を飛び越える馬 p.178
No.085 魔法の羽衣 p.180
No.086 ブリージンガ・メン p.182
No.087 グレイプニル p.184
No.088 レーヴァティン p.186
No.089 魔法の投網 p.188
No.090 グロッティの石臼 p.190
No.091 シグルズの宝物 p.192
No.092 ダーインスレイブ p.194
No.093 テュルフィング p.196
コラム テュールの剣 p.198

第4章 北欧雑学 p.199
No.094 北欧の神々を信仰した人々 p.200
No.095 北欧の住居 p.202
No.096 北欧の服装 p.204
No.097 北欧の食卓 p.206
No.098 北欧の娯楽 p.208
No.099 北欧の船 p.210
No.100 北欧の人々と戦い p.212
No.101 民会と法律 p.214
No.102 和解と復讐と告訴 p.216
No.103 血誓兄弟の儀式 p.218
No.104 婚約の儀式と婚礼の宴 p.220
No.105 死者の埋葬 p.222
No.106 スカルド詩とケニング p.224
No.107 北欧神話を伝える主な資料1 p.226
No.108 北欧神話を伝える主な資料2 p.228
No.109 北欧神話を伝える主な資料3 p.230
No.110 スノッリ・ストルルソン p.232

索引 p.234
参考文献 p.238

ラルース世界の神々・神話百科

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