可笑しな家

 自由な発想で建てられたヘンテコな家、約60軒の写真集。

可笑しな家可笑しな家 世界中の奇妙な家・ふしぎな家 60軒

 有名な建築家による家から、個人が趣味で作ったような小屋まで、とにかく可笑しい家ばかりです。伝統文化や住みやすさや、ともすれば安全性まで無視したような家もありますが、「ちょっと住んでみたい」と想ってしまいます。そんな思い付きだけで作ったマンガのような家たちです。

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奇界遺産

 オカルト・オーパーツ・奇人・ミイラに宇宙人と、好奇心が反応する『奇妙な世界の遺産』を集めた写真集。

奇界遺産奇界遺産

 なんとも形容しにくい奇妙な写真が並びます。もちろん「孔明の子孫の村」「ナスカの地上絵」「イースター島」とか普通の観光ガイド本にも載っている場所もありますが、漫☆画太郎のイラスト扉で始まると奇妙な世界に引き込まれる。最近の不食の人とか、ダマスカス鋼とか、話のネタになりそうで興味深いです。

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アルベール・カーン コレクション

 発明されたばかりのカラー写真技術を使って、20世紀初頭の世界を記録した壮大な写真集。

アルベール・カーンコレクションアルベール・カーン コレクション よみがえる100年前の世界

 1907年にジャガイモの澱粉を使ったオートクロームというカラー写真技術が発明された。それに目を付けたフランスの銀行家で富豪のアルベール・カーンは、世界各地にカメラマンを派遣して「地球映像資料館」なる慈善事業を始めた。

 この写真集は1908年から1931年にかけて40か国以上で撮影された、カラー写真72,000点のコレクションから、文化的・民族性・戦争、事件といった視点で選ばれた387点を掲載しています。本来なら高価な写真撮影など頼めない、そもそも写真を知らない庶民を多く撮影している。世界各地の田舎の風景、庶民の暮らし、西洋化で消えていくことを予見して記録されたカラー写真は、お金よりも価値のあるモノを残したかったカーンの先見性が確かだったことを現しています。

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背景ビジュアル資料8 奇観建築・王宮・産業遺産・廃墟

 「背景ビジュアル資料」シリーズの第8弾は、装飾的な珍しい建築物(寺院・王宮・城など)と廃墟モノ(戦争・産業遺産)になります。

背景ビジュアル資料8奇観建築・王宮・産業遺産・廃墟 背景ビジュアル資料8

 ファンタジーなど異世界モノを描くにあたってイメージの素になるような写真集です。装飾過多で宗教色・文化的な建物(タイ・チベット・インドの寺院王宮など)、珍しい形状の建築物(中国の土楼)、戦争遺産(アウシュヴィッツ)や産業跡(軍艦島・足尾銅山)の廃墟風景など、全650カット以上の写真が収録されている。

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超高層ビビル2 香港マカオ深セン広州台湾

 超高層ビルの写真集「超高層ビビル」がシリーズ化されての第2弾。日本を飛び出し中国へ。

超高層ビビル2香港マカオ深セン広州台湾超高層ビビル〈2〉香港・マカオ・深セン・広州・台湾 (Skyscrappers Vol 2)

 中国といっても特別行政区の香港・マカオ、隣接する広東省の広州市・深セン市、台湾の台北市・台中市・高雄市だけで、中国編は続きそうです。611棟、臨海地域の一部と台湾だけでこの数、もうすぐ日本を抜いて世界第2位の経済大国になるのも頷けます。

 日本編と違い、地盤の良さから300m越えも多いし、風水うんぬんというより派手で自己主張の強い奇抜な超高層ビルが面白い。人口が多いといってもフォトショでコピペしたように高層マンションが壁のように林立する様は、まさにビビルんです。

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Talking with Angels イタリアの天使達

 イタリアの墓地と天使像の写真集。

TalkingwithAngelsTalking with Angels―イタリアの天使達

 ダンテ「神曲」の言葉を引用しつつ、天使と霊魂漂う墓地の写真で、その背後にある『何か』を悟ってもらう為の写真集。天使だ、悪魔だ、魂だ、と存在を証明できない形而上の話を、視覚で表現しています。美術館のようなヨーロッパ墓地の魅力を伝えている。


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新世界の路地裏 写真集

 異国情緒あふれる、それでいて身近な生活感にホッとする路地裏の写真集です。一見して判別しにくいのですが前作「世界の路地裏100」の続刊になります。

新世界の路地裏新世界の路地裏

 世界の路地裏「2」ではなく「新」なのは、100ヶ所ないからだと思う。でもページ数はほぼ同じ、全ページカラー写真です。範囲は北欧~東欧、地中海沿岸(北アフリカ)になる。コピーライトをみると複数の写真家によるので、国によって違うとともに、写真家の目線による違いもあって面白いかと思う。

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世界の家 写真集

 世界各国の文化を感じさせる『家』の写真集です。

世界の家世界の家

 田園風景にとけ込む茅葺きの農家から、四方が断崖になっている岩の上の城のような家まで、170種類以上を紹介しています。世界のあちこちに飛ぶので文化資料としては如何なものですが、この写真の並びは似ているもの・印象の近いものをよせている。プロの写真家が『絵』になる家の写真を撮っているので、構図・色・形と背景作画の参考にするのに良いでしょう。

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ヨーロッパの家4 町並みと民家の写真集

 ヨーロッパの伝統的な町並みと民家を国別に紹介する写真集。シリーズ4はイタリア・ギリシア・ポルトガルです。

ヨーロッパの家4ヨーロッパの家〈4〉イタリア・ギリシア・ポルトガル―伝統の町並み・住まいを訪ねて

 ヨーロッパ南西端に位置するポルトガル、地中海に面するイタリア・ギリシア。比較的温暖か、地中海気候の湿気の少ないカラッとした暑さの地域で、白亜の壁に代表される町並みが多い。また北ヨーロッパやイスラムからの侵略が絶えなかったため、建物にもいろいろな文化が混じり合っている。地形を生かし密集した都市国家が多かったのも今の町並みに名残としてあります。

 紹介されている民家は50軒。町並み・民家の写真の他、各国各地域の旅行ガイド、巻末にイタリア家具の歴史(イラスト付き)とイタリア住居の補足説明の資料があります。


ヨーロッパの家(4)イタリア・ギリシア・ポルトガル(講談社)

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世界の橋 橋の写真集

 世界各地の風景に溶け込んでいる、美しい橋の写真集です。

世界の橋世界の橋

15cmx15cm カラー192ページ

 ちょっと小さめの正方形の写真集で、ちょうど手ひらを広げた位のサイズになります。約130種類、角度や昼夜の違いで167カットの橋の写真がある。

 最新のレインボーブリッジから古代ローマ時代の水道橋、絵葉書にのるような有名な橋から、ただ板を渡しただけのような橋まで、古今東西の美しい橋、または味のある橋を選んでいるようだ。個人的には中国やヴェネツィアの橋がお気に入りです。


世界の橋(ピエ・ブックス)
bernhard m. schmid - photographer(ベルンハルト M. シュミッド)

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