シナリオ虎の巻

シナリオ虎の巻目からウロコのシナリオ 虎の巻

 約20年前に出版され、シナリオの書き方のバイブルになっている「シナリオの基礎技術」その補足説明のような本です。

 なぜ、つまらないTVドラマは出来るのか?がよくわかりました。柱(場面設定)に喫茶店とか公園とか埠頭とか書いて、役者2人に説明台詞を話させる。それでもストーリーは進むし、人気俳優を使っていればチャンネルを変えられることもない。ドラマのテーマや役者に興味がなければ苦痛なわけです。

 シナリオは「書く」のではなく「描く」とするべきだ。それは右脳からくる「ハコ書き」によって構成されている。衝撃を受けました。

 漫画の設計図、ネームの描き方は漫画のスキマで解明された。ではその前は?原作付きの漫画なら原作者から何がしかの原案が示されるのだけど、その書式は決まっていない。マンガのしくみで「ハコ書き」しているのを見てシナリオに辿り着いた。

 シナリオは文字で画面を描く技術です。シナリオを原作にすればTVドラマだけでなく、漫画のネーム、アニメの絵コンテ、もしかすると小説にも応用できると思う。ストーリー、構成を専門にあつかう「シナリオの描き方」学んでおいて損はないでしょう。


▼目次
 第1部
  1.ドラマを考える10の法則──シナリオは技術だ!
  2.シナリオを考える10の法則──フィルムに描け!

 第2部シナリオは、どう書けばいいのか?
  1.シナリオの基礎を身につけ技術を磨く
   絵にならないものは書いてはいてない、枚数制限が芸術を生む 他
  2.ものを書く人、何かを生み出す人の心がまえ
   突然書けなくなったら、プロになるための10の条件 他
  3.いかに発想するか、どう表現するかを考える
   落選作の原因を調べてみると、お客さんが納得する「嘘」をつく 他
  4.あなたの作品は「魅力的」か
   人物は二重性を持たせると深みが出る、ぜひ落語を勉強するように 他

▼過去のレビュー記事(ランダム表示)
▼コメント
すしバーさん URL 2007/05/21 17:41 編集
なるほどね。
俺は、マンガの原作で一回賞をいただいたことがあるんだけど、どっちかというと小説に近いと言われた。
だから多分小説とシナリオは似て否なるものなのかな?とか思ってます。

小説はねぇ、できるだけリズムを崩さないように、読者が一度思い描いた情景とかキャラの表情とかを後から壊さないように気をつけながら、わかりやすく短い文章で説明して、余計な説明は極力省くというやりかたをしています。

マンガ原作は、マンガ家のイマジネーションを極力優先するために、説明はほとんど書かないのがいいんだと思いました。実際に史村翔(武論尊)の原稿を見ると、もう、二行使ってでかい文字で「ドーン」とか書いてあったし。
さなだむし 2007/05/22 10:33
>マンガの原作で一回賞をいただいた
それ凄すぎ。
一時期、原作の賞はたくさんあったけど、「まず入賞はない」って書いてありました。
 

小説とシナリオはまったく別もので、小説はそれだけで作品でなければいけない。シナリオは作品ではなく、あくまで修正を前提とした作品の原料でないといけない。とわいえ原作が確立していない頃の大御所は漫画家個人への小説形式にしていることも事実です。でもそれは漫画家の想像力をかきたてるくらいの小説の才能があるからできる話でもあります。
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