The Art of あの夏で待ってる

 TVアニメ「あの夏で待ってる」の背景画集。

The Art of あの夏で待ってるThe Art of あの夏で待ってる

 長野県小諸市を舞台にした全12話のアニメです。高校生6人が夏休みを利用して8ミリ映画を撮影するなか起こる恋物語を描きます。

 本は画集としては小さめのサイズで、A5判を横に開く。携帯して小諸市周辺を観光しましょうという意図のようです。

 美術スタッフが小諸市でロケハンをしていて、特に小諸学園(芦原中学校)と霧島家(一般の民家)は、地元の招きで綿密な取材をしている。沖縄編はロケなしで、スタッフの旅行写真とネット情報から構成して描かれています。

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カラー&ライト リアリズムのための色彩と光の描き方

 絵描きにとって重要な、色選びと光の表現について、理論と多くの絵画によって解説する参考書です。

カラー&ライトリアリズムのための色彩と光の描き方カラー&ライト リアリズムのための色彩と光の描き方

 1つのテーマを見開き2ページで解説する。多くの作例があり画集のようですが、テキストも難しい課題を良く簡潔にまとめています。

 第1章「伝統」では、過去の絵画における色使いを簡単におさらいする。2章「光源」と3章「光とフォーム」は、天候やライトによって変化する印象や立体感の説明です。

 4章「色の要素」と5章「絵具と顔料」は、色の基礎知識と絵の具(顔料)の使い方。6章「色の関係」と7章「プレミックス」は、モノクロ・暖色寒色といった色の選択から、ガマットマッピングという色域に枠をはめた配色方法までの解説になります。

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増山修のアニメ流風景スケッチ術

 アニメ背景美術のテクニックを応用した風景画の描き方。好評だったNHK講座「あなたもアーティスト 誰でも描ける風景スケッチ9つのコツ」(2010年6-7月放送)の第2弾です。

増山修のアニメ流風景スケッチ術あなたもアーティスト 水彩絵の具で描く 増山修のアニメ流風景スケッチ術

 全8回の講座で、12/7からNHK教育テレビ(Eテレ)にて放送開始。時間は毎週(水)午後9:30~午後9:55/再放送が翌週(水)午前10:30~午前10:55になります。

 テキストは全8回分のスケッチギャラリーに続き、スケッチに使う道具について~ガッシュ(不透明水彩絵の具)の混色や筆の使い方、定規の活用、あると便利なスケールについての解説です。

 以降、8回の講座のテキストで風景スケッチのメイキングと、モチーフ(空と雲・海・草花・山と樹・並木道と坂道・洋館・古い日本家屋・写真から夜景)ごとの基本テクニックの紹介になる。

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ファンタジーの世界を描く アンデッド編

 ファンタジーや、特にホラー作品には必要不可欠な「アンデッド」の着想・デザインからイラスト作品完成までを解説するテクニック集です。

ファンタジーの世界を描くアンデッド編ファンタジーの世界を描く アンデッド編

 怪物のアンデッド(ゾンビ、ミイラ、グール、ヴァンパイア、人造人間、キョンシーなど)に的を絞ったイラストを描くための解説になります。

 前半はアンデッドをデザインするための着想、アナログ・デジタルの画材紹介、サムネイルスケッチ、解剖学からの描写、腐敗カラー、象徴的なポーズ、肉付け(小道具)、雰囲気(ライティング)、場面設定(物語性)、詳細なイラスト制作工程です。

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背景画集 草薙7

 アニメ・ゲームの背景美術を担当する制作会社「草薙」の画集第7弾。前半はゲームから2作品、後半はTVアニメ2作品の背景です。

背景画集草薙7背景画集 草薙7

 巻頭はオリジナルの試作3DCGから3本。前半、NDS用ゲーム作品「ラブプラス」と「ザックとオンブラ まぼろしの遊園地」。後半、TVアニメ作品から「学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD」「夢色パティシエール・夢色パティシエールSP プロフェッショナル」。


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背景イラストの描き方 デジタル編

 風景メインのデジタルイラストを、8人の絵師がテーマごとに分担して描き方を解説する、背景イラストのテクニック集。

背景イラストの描き方デジタル編背景イラストの描き方-デジタル編 (コミックス・ドロウイングブックNO.03)

 巻頭ギャラリーに続き、アニメ背景会社「草薙」のエース「須江信人」インタビュー、そしてpixiv人気絵師「六七質」との対談。

 第1章はグリッドを活用しながら、自然なパースラインを引く描き方と、パースの難しいモノの作画。2章は風景メインのイラストで、人物を入れる時のバランスや影の付け方。3章は、よくある7場面(背景)の線画+パース線・人物シルエット付きのフリー素材。

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THE SKILLFUL HUNTSMAN うでききの狩人

 グリム童話「うでききの狩人」を題材にして、独創的なコンセプトデザインを引き出す方法を実践するメイキングデザイン集。

うでききの狩人THE SKILLFUL HUNTSMAN / うでききの狩人

 短編の「うでききの狩人」から、物語の主要となるデザイン(キャラクターや背景世界、建物、小物など)12種を抜き出します。それを3人の生徒(デザイナー)と指導者が対話形式でデザインを組み立てていく様子を見せてくれる。

 基本はサムネイルサイズのクイックスケッチをいくつも描く。つまり、小さなデザイン略画を頭が空っぽになるまで出し尽くす所から始めます。そこからキャラクターであればサムネイルでも特徴が判り、他のキャラとの差も考えて候補を絞り、内側に向かって描き込み、細かい所までデザインを詰めていく。その繰り返しです。

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ファンタジーの世界を描く 建造物編

 ファンタジー作品に独特の世界観を持たせる、創造的な建物の描き方について整理された教本です。

ファンタジーの世界を描く建造物編ファンタジーの世界を描く 建造物編

 同じ著者の『ファンタジーの世界を描く 景観編』の続編。主に自然の景色を解説した『景観編』から、異世界の建物を創造する『建造物編』になります。

 第1章は建築入門で、ファンタジー世界のモチーフに使われやすい建築様式7つ(中東、ロマネスク-ゴシック、メソアメリカ、バイキング、アジア、近未来)を詳しく紹介します。2章は建物を主題にしたイラストの描画テクニックで、ライティング・雰囲気といった表現まで解説する。

 3章は建物のリアルな質感表現に不可欠な『ディテールとテクスチャ』についてです。作例資料として木材・レンガ・大理石に始まり、絵タイルや風化・火と煙によるダメージまで紹介します。4章は5人のアーティストによる実際の制作手法を、手順にそって解説するメイキング集になります。

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ファンタジーの世界を描く 景観編

 ファンタジーイラスト、空想世界の風景画を描くためのマニュアル画集です。

ファンタジーの世界を描く景観編ファンタジーの世界を描く 景観編

 第1章は基本編で、アナログ~デジタルまでの画材選び、着想、資料の使い方、構図、色彩理論、パースなど、風景画に必要な一通りの知識を詰め込みます。2章は空、山、森、砂と雪、水といった風景画の共通要素を学ぶ。

 3章は『風景+空想・幻想』のファンタジー世界を創るために、どんな発想やテクニックを使うのか?を紹介したメイキング集です。4章はギャラリー。テーマに沿った、それでいて基本を曲げたり打ち破ったプロのドラマ性のあるファンタジーイラスト紹介になります。

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増山修水彩画集

 NHK教育の趣味工房「誰でも描ける風景スケッチ9つのコツ」で講師を務めブレークした増山修の水彩スケッチ集。

増山修水彩画集増山修水彩画集 ガッシュで描いた日本の原風景

 ジブリ出身の著者が、アニメ背景美術のノウハウを使って自然の描き方を記した「学校では教えてくれない風景スケッチの法則」を受けてのスケッチ集です。実際に外に出かけ、ガッシュ(クロッキーは筆ペン)で描いた作品50点ほどを収録し、前著の法則から描くさいにポイントとなる所をアドバイスしてくれます。10のテーマ(空、道、海、野、山、川、樹、家、雪、クロッキー)に分かれ、身近な風景から、遠くとも本州・九州地方までの風景画です。

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