風景デッサンの基本

 鉛筆で描く風景デッサンのやり方を、パースを含めてわかりやすく解説します。

風景デッサンの基本風景デッサンの基本

 第1章「デッサンの基本」は、デッサンの道具から鉛筆のタッチ、基本の図形、陰影の付け方、材質・質感表現という、いつもの基本事項です。最大の特徴はアタリの円から立方体を描く描画法。

 2章「遠近法を学ぼう」では、遠近法の種類、透視図法(パースペクティブ)、1・2・3点透視の描き方~奥行き圧縮の描画法まで、最大ページ数でパースの基本を解説します。

 3章「自然を描こう」は、木・草、空(雲)、岩・石、山、海(波)のいわゆる風景らしい自然物の描き方です。4章「デッサンの流れ」は、1~3章の解説を踏まえて「家」「町の通り」「海辺の風景」を描く。


 5章「風景の中のいろいろな物を描こう」では、屋根、らせん階段、車・自転車、鏡など、感覚で描くのは難しい物を取り上げて、しっかり描けるように解説します。

 6章「風景を演出してみよう」は、光源、季節感、天候、生活感、ストーリー性など、感情にうったえかける、味のある絵にするポイントの紹介。

 7章「風景の中の人物を描こう」は、パースによって背景に人物を置く方法を3つ解説する。8章「風景画ギャラリー」は、鎌倉の江ノ島あたりの風景画集になります。

風景デッサンの基本(ナツメ社)
本-風景デッサンの基本(湯浅誠の雑記帳)

 著者は東京デザイナー学院の講師で教え慣れている。既刊にあるような自然をメインに描く「風景の描き方」と違って「背景の描き方」という方が馴染む内容です。

 パースを中心に解説しているため、算数の図形っぽい紙面が続く。それでも、最低限の基本と必須の応用(生徒がつまずくポイント)のみを無駄なく詰め込んでいるので、読み込んで理解する価値はあります。

風景デッサンの基本中身01

風景デッサンの基本中身02

風景デッサンの基本中身03

風景デッサンの基本中身04

風景デッサンの基本中身05

風景デッサンの基本中身06

風景デッサンの基本中身07

風景デッサンの基本中身08

風景デッサンの基本中身09

風景デッサンの基本中身10

ISBN-13: 9784816355127
▼目次(風景デッサンの基本
はじめに:湯浅 誠 p.2-3
もくじ p.4-7
本書の構成 p.8

【第1章】デッサンの基本 p.9
◆道具 p.10
◆タッチ p.11
いろいろなタッチ p.11
◆形をとる p.12
箱が描ければ、何でも描ける p.12
立方体の描き方 p.13
円柱で形をとる p.16
円柱の描き方 p.16
傾いた円柱の描き方 p.17
◆陰影をつける p.18
陰(シェード)について p.18
陰のつけ方1 p.18
陰のつけ方2 p.19
影(シャドー)について p.20
影のつけ方 p.22
てり返し(反射光)について p.23
◆質感1・要素別 p.24
◆質感2・材質別 p.26
質感ギャラリー p.27
◆構図 p.28
魅力的な構図とは p.28

【第2章】遠近法を学ぼう p.29
◆いろいろな遠近法 p.30
◆透視図法の原理 p.31
ガラスを透かして描く p.31
透視図法に使われる用語 p.32
1点透視 p.33
2点透視 p.37
1点透視、2点透視、3点透視の違い p.40
透視図法を使って描くことの効果 p.42
◆1点透視から2点・3点透視を描く p.43
ユアッサーの法則 p.43
1点透視から2点透視を描く p.46
2点透視から3点透視を描く p.50
◆アイレベル(EL)について p.52
アイレベル(EL)を変えて描く p.52
アイレベル(EL)=水平線(HL)の意味 p.53
アイレベル(EL)を境にした物の見え方の変化 p.54
◆消失点について p.55
1点透視の消失点 p.55
2点透視の消失点 p.56
曲がった道の消失点 p.60
上り坂・下り坂の消失点 p.62
曲がった下り坂 p.64
◆奥行きについて p.66
奥行きの長さの変化 p.66
奥行き方向の形の変化 p.68
奥行きを正確に等分割する p.69
奥行き方向に正確に増殖する p.69
奥行きを決める時の注意点 p.70
制作のヒント:遠くの消失点 p.71
◆アングルを変える p.72
2つの方法 p.72
方法1:回転 p.73
方法2:スライド p.77

【第3章】自然を描こう p.79
◆木・草 p.80
木を描く p.80
葉のない木を描く p.83
幹の丸みをタッチで描く p.83
遠近感を表現する p.84
刈り込んだ木を描く p.84
草を描く p.87
◆空(雲) p.88
雲の見え方 p.88
入道雲 p.89
空の広がりを描く p.89
◆岩・石 p.90
岩を描く p.90
岩・石の形のとらえ方 p.90
◆山 p.92
いろいろな山を描く p.92
◆海(波) p.93
いろいろな海の描き方 p.93

【第4章】デッサンの流れ p.95
◆家のデッサン p.96
制作の流れを確認しよう p.96
◆家並みのデッサン p.98
制作の流れを確認しよう p.98
◆自然の風景デッサン p.100
制作の流れを確認しよう p.100
制作のヒント:トレースの方法 p.102

【第5章】風景の中のいろいろな物を描こう p.103
◆建物を描く p.104
3階建ての建物を描く p.104
10階建ての建物を描く p.105
10階の高さから見た場合 p.107
5階の高さから見た場合 p.107
20階の高さから見た場合 p.107
家を描く p.108
屋根を描く p.109
アングルを変えて屋根を描く p.110
屋根の出窓を描く p.111
壁の出窓を描く p.111
◆部屋を描く p.112
1点透視の部屋を描く p.112
2点透視の部屋を描く p.115
◆階段を描く p.118
まっすぐな階段を描く p.118
らせん階段を描く p.120
曲がった階段を描く p.124
◆扉を描く p.127
開きかけの扉を描く p.127
◆車を描く p.128
一般的な車を描く p.128
アングルを変えて車を描く1 p.130
アングルを変えて車を描く2 p.131
自転車を描く p.132
自転車の前輪を傾ける p.134
バイクを描く p.136
◆面を描く p.138
タッチで面の向きを感じさせる p.138
複雑なタッチについて p.139
レタリングを描く p.140
◆鏡像を描く p.142
鏡像の描き方の基本 p.142
傾いた鏡の鏡像 p.143
下に鏡がある場合 p.144

【第6章】風景を演出してみよう p.147
◆演出の考え方 p.148
絵の雰囲気作り p.148
◆光 p.149
光の向きによる演出 p.149
光の強さによる演出 p.149
◆季節・天気 p.150
季節や天気を表現する p.150
◆らしさ p.154
感覚的な中心を大切にする描き方 p.154
視覚的調整の入れ方 p.155
◆生活感 p.156
小物とその配置による表現 p.156
◆現実感 p.157
物の強度からくる印象 p.157
物の仕組みや成り立ちからくる印象 p.157
◆ストーリー性 p.158
人物や動物による演出 p.158

【第7章】風景の中の人物を描こう p.159
◆人物の移動 p.160
3つの方法 p.160
方法1:平行移動法 p.162
方法1の応用 p.164
方法2:パースライン法 p.166
方法2の応用 p.167
方法3:アイレベル法 p.168
方法3の応用 p.170
◆風景ありきの人物 p.172
部屋に合わせて人物を描く p.172
建物に合わせて人物を描く p.174
◆人物ありきの風景 p.176
人物を2人描く p.176
人物を決めてから部屋を描く p.177
人物を決めてから建物を描く p.178
◆空間の中の人物 p.180
人物を立体的に描く p.180
箱の向きを変える p.181
ポーズを変える p.182
パースの強弱を変えてみる p.183

【第8章】風景画ギャラリー p.185
七里ケ浜 p.186
極楽寺駅/腰越 p.187
イタリア・ヴェネツィア p.188
鎌倉高校前駅/タンコロ車内 p.189
江の島 p.190
峰ケ原信号場/タンコロまつり p.191
奥付 p.192

【メモ】1章にある『球(円)からキューブ(立方体)を描く方法』。これで建物やメカなど背景の基本パーツ『キューブ』をマル(円)にしてしまった。キャラも頭部はマル、ウリウオの法則(キャラ作画のツボp.80参照)によって体のパーツもマルor楕円でアタリがとれるのだから、円だけでキャラと背景を含めた構図が練れます。あとは画面上にEL(アイレベル)とVP(消失点)を決めれば一気に立体化する。

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