新装版 風景画の描き方
「人体のデッサン技法」のジャック・ハムによる「風景画の描き方」です。1981年に発行された本の新装版になります。
例によって多くの作例(900カット以上)と基本から、痒いところに手が届くテクニックまで、風景画を一段と良くするためのテキストに埋め尽くされています。基本技術をしっかり教え、わずかな訓練で画力が向上することを目的にしている。
『風景画を描く基本』の章では構図についてで、焦点→焦点域→フォロースルーといった視線誘導の解説から、奥行きの出し方、さらには形態の共鳴ともいえる1つの形から様々なものを描き分ける、奥深い講義になっています。その後の章は素材の描き方に充てられ、木、岩と山、雲と空、水(海・湖・川・滝)、建物の具体的な描画法になります。
ISBN-13: 9784767985091
▼目次(新装版 風景画の描き方)
はしがき JACK HAMM
もくじ
風景画を描く基本
風景画の画面の形 p.1
横長の長方形 p.1
観賞する人の注意を引く方法 p.2
焦点 p.2
焦点域 p.2
境界線と内部の線の関係 p.3
空間の分け方 p.4
空間を分ける時の原則 p.5
眼の動きを誘い出す方法 p.6
眼の動くコースをたどる p.7
風景画を描く時の原則 p.8
3個の図形の位置関係 p.9
“3”の原則 p.10
絵の内容 p.11
視覚の導入点 p.11
絵画における“フォロースルー” p.12
基本的なフォロースルー p.12
フォロースルーと奥行き p.13
内向きにカーブした線 p.13
空白の画面に立ち向かおう(空間をうまく分割するために) p.14
絵の意図を理解させる要因 p.16
組み合わさったフォロースルー p.17
意味を理解するための実験 p.18
心の反応(感動) p.18
鉛筆と紙 p.20
“形”の重要性 p.22
絵の基線 p.24
地面の明るさの変化 p.25
でこぼこな地面の起伏 p.26
“生きた”線の原則 p.27
断面 p.28
距離感の出し方 p.30
奥行きと距離 p.32
明暗の対比 p.34
明暗の差による影響 p.36
絵画の題材を意識からはずす p.38
抽象画の感じを残した例 p.40
研究心について p.41
木の描き方
木の幹 p.42
木:描き始めは太線で p.43
木:各部の特徴 p.43
鉛筆のスケッチ p.44
木の表情 p.46
木の基線 p.48
自然と戦った木々 p.50
木の描き方20種 p.52
いろいろな木 p.54
岩と山の描き方
岩の角と面の描き方 p.56
大きな岩の描き方 p.57
岩のスケッチ散歩 p.58
限定されたスペースに描く場合 p.59
同じ輪郭線内の変化 p.60
いろいろな画材で描いた岩 p.61
平芯鉛筆で描いたスケッチ p.62
岩のある風景のスケッチ p.63
基本的な岩の構図 p.64
面白い構成の岩 p.65
岩:不変のモデル p.66
巨大な岩 p.67
山脈の描き方:ABC方式 p.68
山の峰を作図で構成する方法 p.70
抽象画 p.71
雲と空の描き方
雲の簡単な描き方 p.72
いろいろな雲の描き方 p.74
雲の形 p.76
日の入りと日の出 p.78
朝と夕方の空 p.80
雲の型による描き方 p.81
ドラマティックな背景としての雲 p.82
少し抽象的に描いた空 p.83
その他の雲による効果 p.84
立体的な雲の描き方 p.85
月夜の風景 p.86
強い風 p.88
風と雪 p.88
吹き上げる風 p.89
風と砂 p.89
水の描き方(海、湖、川、滝)
水に映った影 p.90
さまざまな条件の下での映像 p.91
水面の描き方 p.92
水たまりと影 p.93
夜景の影 p.93
灯台と水 p.94
海や湖に映る影 p.95
水は語る p.96
押し寄せる波の描き方 p.98
波の分析 p.99
海の大波 p.100
水のある風景 p.102
荒れ狂う海と静かな水面 p.104
滝の描き方 p.105
さまざまな滝について p.106
ナイアガラの滝 p.107
階段状の滝 p.107
雪と氷の描き方 p.108
建物の描き方
風景画の中の家 p.110
ごく簡単に描いた家 p.111
面と形と明暗 p.112
家の描き方いろいろ p.113
数棟の建物のまとめ方 p.114
町や村のスケッチ p.115
自由なスケッチと色調を変化させた絵 p.116
建物の描き方:その他のアプローチ p.118
建物の面と明暗 p.119
奥付 p.121