学校では教えてくれない風景スケッチの法則

 アニメーション背景美術のノウハウを使った風景画の描き方。小学校でよく使うガッシュ(不透明水彩絵の具)による描き方で、初心者にも解りやすい丁寧な解説です。

学校では教えてくれない風景スケッチの法則学校では教えてくれない風景スケッチの法則―不透明水彩絵の具ガッシュを使って描く

 第1章はガッシュ(不透明水彩絵の具)の特徴や、筆の具体的な使い方を紹介。第2章はジブリ出身の著者が、アニメ背景美術から得た風景の描き方のコツを、14の法則にまとめています。第3章は実際に風景スケッチに出掛けて、詳細な筆遣いまでわかるメイキングになっている。そして美しいギャラリー。

 やはり特筆すべきは第2章の『14の法則集』。画材、アナログ・デジタル関係なく風景を描くなら知っていて損はありません。他の風景の描き方でも、似たようなことはちょこちょこ指摘されてますが、ここまで簡潔・明確、そして初心者にも解るように説明されているのは素晴らしい。紙に書き出して貼っておくべき法則集です。

学校では教えてくれない風景スケッチの法則(日貿出版社)

学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身01
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身02
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身03
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身04
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身05
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身06
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身07
 
学校では教えてくれない風景スケッチの法則中身08

ISBN-13: 9784817037329
▼目次(学校では教えてくれない風景スケッチの法則
序文 増山修 p.2
もくじ p.4
まずは作品を見てみよう p.6

第1章はじめてのガッシュ p.13
ガッシュ絵の具とは p.14
ガッシュ絵の具の使い方 p.15
混色 p.16
筆遣いの基本 p.18
丸筆の使い方 p.19
ビジュアル筆の使い方 p.20
平筆の使い方 p.21
細丸筆の使い方 p.21
刷毛の使い方 p.21
描き方を見てみよう グラデーション p.22
その他の画材 p.24

第2章14の法則集 p.25
1.風景を基本図形で置き換える p.26
2.上り下りで消点が変わる p.28
3.影の中にも色がある p.30
4.重なる場合は輪郭がイメージできるように p.32
5.色面で捉えて形を表す p.33
筆ペンクロッキーで色面構成の練習 p.34
6.雲は変化を大切に描くとよい p.36
描き方を見てみよう 雲 p.38
7.水は映り込みで決まる p.40
描き方を見てみよう 映り込み p.41
8.立体は影だけでも描ける p.42
9.情報量を遠近によって変える p.42
10.土は起伏をはっきりさせて p.44
描き方を見てみよう 土 p.45
11.草は塊で描く p.46
描き方を見てみよう 草 p.47
12.枝+枝=幹 p.48
13.室内では隅っこほど暗くなる p.50
描き方を見てみよう 壁と天井 p.51
14.夜景は肉眼の印象が大切 p.52
描き方を見てみよう 星 p.52

第3章スケッチに出掛けよう p.53
水のある風景 p.54
描法プロセス1 写真で詳解 木のある川辺の風景 p.56
パノラマ風景 p.66
描法プロセス2 写真で詳解 山並みと里景色 p.68
ギャラリー(22カット) p.78
奥付 p.96
/増山 修(ますやま おさむ):1974年生まれ。長崎県出身。1999年スタジオジブリ入社。宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」などのアニメーション背景美術を担当。他にも「時をかける少女」(美術監督補佐)、「ミヨリの森」(美術監督)など多数。2009年独立し、スタジオ「インスパイアード」を設立。東京都立川市在住

新装版 風景画の描き方
男鹿和雄画集II(2)

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