マンガ原作の書き方 77の法則

 マンガ原作者として20年以上活躍し、また後進の指導もしている著者が書き出した、マンガ原作についての77の法則集。

マンガ原作の書き方77の法則マンガ原作の書き方 入門からプロまで77の法則

 短編読み切りから、長期連載モノまで、1200話を超えるマンガ原作を書いてきた著者が悩み、試行錯誤をくり返した結果、導き出されたマンガ原作の法則です。商業誌に載るマンガとして気をつけること、やってはいけないこと、またセオリーとも云うべき守った方が良いパターンなどが挙げられています。

 77の法則のうち大半はストーリーについてです。限られたページの中で物語を収め、読み続けてもらう為に必要なストーリーやキャラクターのテクニック集にもなる。『マンガ原作』専門で持ち込みしたり、短編読み切りでストーリーがまとまらない人に良く効きそうな法則が多くあります。

 小説やシナリオとも違うのが『マンガ原作』です。漫画家・編集者と『マンガ原作者』の立ち位置の違いを明確に示し、マンガ原作にありがちな曖昧さを減らしている。特に小説家志望の『テキスト型の思考』と、漫画家の絵からくる『イラスト型の発想』の境を知ることができる。これは小説と漫画の根本的な面白さの違いでもあると思う。マンガ原作者はこの違いを理解して、漫画家の発想で考えてテキストに起こして『マンガ原作』にしなければならない。小説を書くより楽そうじゃなくて、小説を書くのと違った能力が必要なのがマンガ原作です。

マンガ原作の書き方77の法則中身01
 
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ISBN-13: 9784779110450
▼目次(マンガ原作の書き方 入門からプロまで77の法則
はじめに p.2
もくじ p.4

第1章業界について知ろう p.7
マンガ原作者とはなんだ p.8
マンガ原作シナリオの役割とはなんだ p.11
マンガ原作者のポジションとはなんだ p.14

第2章シナリオについて知ろう p.17
主人公とはなんだ p.18
脇役とはなんだ p.22
ストーリーとはなんだ p.26
セリフとはんだ p.30

第3章マンガ的発想の仕方 p.33
さぁ何を書くか p.34
マンガ的発想とは p.37
どんな分野を選ぶか p.42
原作者に求められるもの p.44

第4章原作シナリオとマンガを見比べてみよう p.47
『築地魚河岸三代目』第一話「築地へようこそ!」

第5章マンガ・ストーリーの作り方 p.113
起承転結とはなんだ p.114
ト書きとはなんだ p.117
テーマとは何か? p.120
魅力的な葛藤を作る p.126
アンチテーゼとは何か p.130
ファーストシーンの重要性 p.133
大きな嘘を語るには、小さなリアリズムを積み上げる p.135
プロット1 きちんとしたあらすじを作る p.139
プロット2 書きたいことを整理する p.142
話をあちこち飛ばすのはやめましょう p.144
時間の扱い方1 回想の書き方 p.147
時間の扱い方2 夢オチ、その他の禁じ手 p.150
マンガにないもの p.152
ナレーションの書き方 p.154
モノローグの書き方 p.156

第6章キャラクターの作り方 p.159
主人公だけが特別 p.160
主人公は積極的であること p.163
主人公が積極的になれる理由 p.166
ダメな主人公1 天才型 p.170
ダメな主人公2 成長型 p.172
ダメな主人公3 巻き込まれ型 p.174
ダメな主人公4 透明人間型 p.176
主人公と脇役の関係は p.179
キャラクターとストーリーの関係 p.182
主人公に特殊な職業を与える p.186
読後感の重要性 p.189

第7章プロテクニック編 p.191
世界観の設定 p.192
二つの視線を使い分ける p.195
アイデアの出し惜しみをするな p.200
マンガは前倒し p.203
短編一本の中でも前倒し p.207
シンプルな構成をこころがける p.211
省略を美学とせよ p.213
人物の会話のリズムに気を配る p.216
決めの場面を用意する p.218
原作の発想に必要なマンガ感覚1 幼児性 p.220
原作の発想に必要なマンガ感覚2 駄菓子屋性 p.222
原作の発想に必要なマンガ感覚3 ハッタリ性 p.224

第8章さらに高度なテクニック編 p.227
ドラマはすでに始まっているという考え方 p.228
起承転結の変形について p.231
ひとつのシーンで3つの情報を入れる p.234
絵になる場面を作る p.237
縦の線と横の線 p.239
短編読み切り連作の考え方 p.241
自分にダメ出しできるのがプロ p.243
王道を行く p.244

おわりに p.246
77の法則索引 p.249←251
奥付 p.253
大石賢一 公式ホームページ

マンガの創り方 山本おさむ
マンガ編集者が語るおもしろさの創り方
ストーリーメーカー 創作のための物語論

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