挿絵画家アーサー・ラッカムの世界
20世紀初めにイギリスの挿絵画家として活躍したアーサー・ラッカムの作品集、第1弾です。
挿絵画家の巨匠アーサー・ラッカムが、童話・物語に提供した挿絵作品をストーリーのあらすじ付きで紹介します。
イラストは約180点を掲載。収録作品は「不思議の国のアリス」「ケンジントン公園のピーター・パン」「真夏の夜の夢」「ニーベルングの指環」「子どもたちの楽園」「黄金の指」「三つの黄金のリンゴ」。
20世紀初頭、近代的なオフセット印刷が挿絵本にも導入され、水彩画も忠実に印刷できるようになり、画集のような豪華挿絵本が刊行され黄金期を迎える。
その時代の巨匠となった「線のラッカム、色のデュラック」2人のうちのアーサー・ラッカムの作品集です。ちなみに豪華挿絵本ブームは第一次世界大戦後の物価高騰により衰退して行くことになる。
巻頭の総論によると、アーサー・ラッカムの画風は、ディズニーの世界初の長編アニメ「白雪姫と七人の小人」などや、トップクラフト制作(ジブリの前身で「風の谷のナウシカ」も制作)の「ホビットの冒険(1977年)」{背景をラッカムの作風で統一}など、今日に至るまで大きな影響を与え続けています。
ISBN-13: 9784404040183
▼目次(挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界)
もくじ p.2
総論 アーサー・ラッカムの魅力:平松洋(美術キュレーター) p.4
作品1 ワンダー・ブック p.11
「子どもたちの楽園」 p.12
「黄金の指」 p.16
「三つの黄金のリンゴ」 p.18
作品2 不思議の国のアリス p.21
不思議の国へ p.22
作品3 ケンジントン公園のピーター・パン p.35
1章 公園の紹介 p.36
2章 ピーター・パン p.42
3章 ツグミの巣 p.50
4章 立ち入り禁止の時間 p.56
5章 小さなお家 p.66
6章 ピーターの山羊 p.76
作品4 真夏の夜の夢 p.79
ACT1 p.80
ACT2 p.84
ACT3 p.94
ACT4 p.104
ACT5 p.108
作品5 ニーベルングの指環 p.109
序夜「ラインの黄金」 p.110
第一日「ワルキューレ」 p.122
第二日「ジークフリート」 p.136
第三日「神々の黄昏」 p.148
奥付 p.160