世界名作映画絵コンテ図鑑
アカデミー賞の白黒映画からスター・ウォーズまで、有名映画43本の絵コンテを紹介する絵コンテ図鑑です。
世界名作映画絵コンテ図鑑 THE ART OF MOVIE STORY BOARDS(amazon)
世界名作映画絵コンテ図鑑 (SPACE SHOWER BOOKS) (honto)
第1~9章の章立てですが、制作の時代や名監督別、アニメーション、他国(インド・フランス・日本・韓国など)、21世紀~最新映画といった分類で整理されています。
各映画の紹介は、作品概要と絵コンテ作業にふれた制作話、数~数十カットの絵コンテまたはコンセプトアートの掲載です。
絵コンテ(ストーリーボード)は1930年代にウォルト・ディズニーが撮影現場のないアニメーションで作品の骨格を固めるために始め、ハリウッド全体に浸透して行きます。
スター・ウォーズ(1977年)で、それまでの絵画的なもしくは描きまくったイメージ図だった絵コンテが、映画の設計図として、出資者への説明や技術スタッフにも頼られる、誰が見ても理解できる形に整えられます。今ではコンセプトアート、絵コンテ、キャラクターデザインをトータルした映画作りの初期作業となっています。
■世界名作映画絵コンテ図鑑(スペースシャワーブックス)
■[436] 見てるだけでよだれが・・『世界名作映画絵コンテ図鑑』(映画制作を楽しむカルフのブログ)
絵コンテに興味を持った著者により、絵コンテが残っている有名映画のうち権利関係で許諾を受けられた作品を幅広く収録した形です。作品数が多く、さまざまな絵コンテのタッチを見ることができます。
ですが、絵コンテの描き方などのハウツー本ではありません。基本は絵コンテの歴史を大まかに辿った興味の範囲の解説になります。せめて映画ジャンル別か監督ごとにまとまった1冊であれば、研究資料や観賞用としても良い図鑑になったことでしょう。
ISBN-13: 9784907435158
▼目次(世界名作映画絵コンテ図鑑 THE ART OF MOVIE STORY BOARDS)
訳者略歴:富永晶子/ 奥付:初版2014年6月20日 p.4
もくじ p.5
序文:フィオヌラ・ハリガン(著者) p.6
まえがき Introduction p.8-19
メンジース、ダリ、ヒッチコック p.20
風と共に去りぬ(1939) p.22
白い恐怖(1945) p.26
サイコ(1960) p.30
鳥(1963) p.32
ハリウッドの黄金時代 p.34
マン・ハント(1941) p.36
偉大なるアンバーソン家の人々(1942) p.40
三つ数えろ(1946) p.46
理由なき反抗(1955) p.48
武器よさらば(1957) p.52
アーチャーズ:ハイン・ヘックロス、アイヴァー・ベドーズと、『赤い靴』 p.54
赤い靴(1948) p.56
六番目の幸福(1958) p.62
アラビアのロレンス(1962) p.68
ソール・バスと60年代 p.70
スパルタカス(1960) p.72
ウエストサイド物語(1961) p.74
史上最大の作戦(1962) p.78
アラバマ物語(1962) p.80
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない(1966) p.84
アメリカの映画製作における新風 p.86
スター・ウォーズ(1977) p.88
地獄の黙示録(1979) p.96
レイジング・ブル(1980) p.104
レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981) p.114
レインマン(1988) p.124
クロウ/飛翔伝説(1994) p.126
エキセントリックな名監督 p.130
ボーイフレンド(1971) p.132
未来世紀ブラジル(1985) p.138
カラヴァッジオ(1986) p.142
バロン(1988) p.148
アニメーション映画の絵コンテ p.150
動物農場(1954) p.152
ロジャー・ラビット(1988) p.154
ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993) p.160
各国のストーリーボード・アーティスト p.168
大地のうた(1955) p.170
乱(1985) p.176
アメリ(2001) p.180
オールド・ボーイ(2003) p.184
パンズ・ラビリンス(2006) p.188
21世紀のアート p.194
グラディエーター(2000) p.196
コールド マウンテン(2003) p.198
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005) p.206
ランド・オブ・ザ・デッド(2005) p.212
ナルニア国物語:アスラン王と魔法の島(2010) p.218
アンナ・カレーニナ(2012) p.222
ジ・インビジブル・ウーマン(2013) p.226
太平輪(2014) p.230
解説 p.234
写真クレジット p.236
索引 p.237-240