コクリコ坂から 絵コンテ

 ゲド戦記(2006年)に続く宮崎吾朗氏による第2回監督作品。

コクリコ坂から絵コンテコクリコ坂から スタジオジブリ絵コンテ全集18

あらすじ: 東京オリンピック開催を目前に控える1963年の日本。横浜にある港南学園では、明治時代に建てられた古い建物(文化系部活動の拠点)通称「カルチェラタン」の取り壊しを阻止すべく、反対運動が起きていた。そんな事件の中、高校生ながら下宿を切り盛りする小松崎海と、新聞部で学園自治に奔走する風間俊は出会い、心を通わせるようになる。

 原作は1980年に『なかよし』(講談社)にて連載された『コクリコ坂から』全8話。高橋千鶴(作画)/佐山哲郎(原作)


 絵コンテは清書したように綺麗です。秒数・効果・セリフなども細かく丁寧に指示されています。ファンタジー要素がないぶん、絵コンテの教材に良いかもしれません。ただ、読む方としては内輪の妙な書き込みや落書きなどもなく、面白味がないですが・・

 自転車の二人乗り、雨の日の相合傘などと、少女漫画原作もあってか「耳をすませば」を思い起こすシーンがいくつか。でも、女の子は妄想癖がないどころか、随分としっかり者で、男性視点の昔を懐かしむオッサンホイホイなところがある。

コクリコ坂から 公式サイト
コクリコ坂から(Wikipedia)
『コクリコ坂から』予告編(YouTube)

 2011年度の邦画興行収入1位(44.6億円)を記録した。しかし「借りぐらしのアリエッティ」92.5億円(2010年)・「崖の上のポニョ」155億円(2008年)、前作の「ゲド戦記」76.5億円(2006年)からも減っている。震災の影響か?期待値が下がったのか?圧倒的なジブリブランドからすれば、かろうじて1位を獲った形になります。

 一方でジブリの5カ年計画。制作体制の拡大で月産10分、年間1本の劇場作品を送り出した。一人二人の天才を中心にした少数精鋭から、組織を拡大して物量で支える体制に、公安9課みたいですが、そういうことなのでしょう。

 冊子によると、原作を自ら探してくる監督ということでは、当初、作家リンドグレーンの「山賊のむすめローニャ」の企画で、近藤勝也作画監督も加わり、かなりのところまで準備が進んだようです。しかし、1年かかって行き詰まり(なぜかは不明)、2009年12月27日、宮崎駿監督が鈴木プロデューサーに提案する形で「コクリコ坂から」になる。

 あとはアリエッティの時と同じで、PD室(宮崎駿・鈴木PD・丹羽圭子・PD室スタッフ)で脚本が練られ、宮崎吾朗監督が絵コンテを描くという作業になります。

 「コクリコ坂から」は宮崎駿監督が「ナウシカ」制作後の休養期に、押井守監督と映画化を議論した作品で、結局、過去の企画書の蔵出しでした。次回作は5カ年計画の最後、2年かけての大作になります。

6月発売の「コクリコ坂から」BD/DVD詳細発表 特典付きの横浜特別版。先着特典はお守り(AVWatch)
6/20発売、初回限定の御守付横浜版と横浜版、通常版の3タイプ、それぞれにDVDとブルーレイで6種類あります。

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ISBN-13: 9784198632090
▼目次(コクリコ坂から スタジオジブリ絵コンテ全集18
もくじ p.2
絵コンテの見方 p.4
用語解説 p.5

Aパート(カット1~362) p.7
Bパート(カット363~558) p.133
Cパート(カット559~765) p.201
Dパート(カット766~964) p.269
Dパート(カット965~1137) p.339

資料編 p.401
絵コンテと本編の違い p.402
STAFF&CAST p.403
DATA p.408
奥付 p.410

付録:月報2011年7月(冊子12ページ)
過去からの光が未来を照らす 三浦しをん p.2-6 /「コクリコ坂から」への道 文責:スタジオジブリ p.7-12

スタジオジブリ 絵コンテ全集
耳をすませば 絵コンテ
時をかける少女 絵コンテ 細田守

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