黄昏の岸 暁の天 十二国記
泰王驍宗が登極して半年、戴国に乱が起きる。驍宗と麒麟の泰麒がともに行方不明になり、戴国は混乱を極め、妖魔が徘徊し、荒廃した国になる。そしてアニメ第18話「風の海 迷宮の岸」四章に登場した戴国将軍の「李斎」が景王陽子に会うため、命懸けで慶国金波宮にやってくる。
時系列としては「風の万里 黎明の空」の後の慶国です。金波宮には「風の万里 黎明の空」で活躍した人物が多く召抱えられ、慶国の復興を進めています。にしても初勅が「伏礼を廃す」だからって、陽子の周りの雰囲気が反乱軍のときのまんまとは・・・朝廷コントの始まりか?そのうち役わりも決まってきて朝議は学級コントになる予感・・・
戴国を救うため泰麒を探すことになるのだけど、これが十二国初の大事業なる。そして最大の壁になる「天の条理」。十二国を創造した「天帝」の存在にせまるエピソードがいくつか出てくる。
ニンマリするポイントは初登場(?)の範国のナルシスト王とわがまま美少女麒麟、プリプリ祥瓊(しょうけい)、猿王と赤子の漫才です。女子高校生から王になった陽子が、何ものにも屈せず自然体で「王さま業」をする様子は長編ファンタジーの安定感が出てきた感じがします。
最新刊は「華胥の幽夢」ですが時系列では「黄昏の岸 暁の天」が一番新しい。して、続きがカナ~リ気になる中途半端な終わり方です。戴国から泰麒が居なくなって六年経過しましたが、「華胥の幽夢」発行からもそれくらい経つ。いったい天帝小野主上は民にどれほどの苦難を強いるおつもりなのか?少なくとも側に麒麟が居ないことは確かなようだ。
■十二国記(公式サイト)
■十二国記 Wikipedia:ちょっと複雑な十二国記シリーズの基礎知識として。
▼小説「十二国記」シリーズ 小野不由美/著
アニメ化された巻
月の影 影の海〈上〉 十二国記
月の影 影の海〈下〉 十二国記
風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記
風の海 迷宮の岸(下) 十二国記
東の海神 西の滄海 十二国記
風の万里 黎明の空〈上〉十二国記
風の万里 黎明の空(下) 十二国記
アニメの続き
図南の翼 十二国記
黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉 十二国記
黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉 十二国記
華胥の幽夢(ゆめ) 十二国記