たった1行で!売る
花王の広告担当だった人が書いたキャッチコピーの本です。「スプーン1杯で驚きの白さに」のアタック洗剤をヒットさせた人です。
たった1行で!売る お客様が思わず買ってしまう商品「キャッチフレーズ」の極意
キャッチコピーの本は何冊か読みましたが基本的な書き方は同じです。商品情報を集め、キーワード(便益、優位な差別化ポイント)を探し、短く解りやすい具体的な場面が浮かぶような文にすること。ただ、この本は「売れる」ことにこだわります。
「広告キャッチフレーズ」と「商品キャッチフレーズ」の違い。TVCMの3本に2本が商品について伝えないで「広告は一世を風靡しても商品はジリ貧」という現状を理解させてくれます。(広告を「作品」と呼ぶひとは要注意です)
「商品キャッチフレーズ」の3つの基本
◎全力をあげて商品の「チャームポイント」を発見する
1.愛用者(リピーター)の意見
2.新製品は消費者調査
3.ブレイクスルー(今までの常識を超越する)型のチャームポイントは調査を重視したうえでの創造になりコンセプト開発です。
◎一瞬でわかる短文を使う
1.チャームポイントが明確に伝わるキーワードを探る
2.伝える内容を1つに絞り、短文で語るように
3.かっこいい言葉を排除する
◎競合商品と差別化する
1.その商品を使うことの利益
2.小さなことでも競合商品より優位なこと
3.使用シーン・わかりやすい結果が目に浮かぶような情景
「商品キャッチフレーズ」作成マニュアル
1.商品情報を収集して次のポイントを書き出す
今までの製品や他社製品と差別化を感じるポイント
今までの製品や他社製品と比べて魅力的と感じるポイント
2.アンケート結果から次の条件を書き出す
商品を購入した理由
消費者がもっとも魅力的と思うポイント
3.上のチャームポイントを1~2枚の紙に列挙する
4.「いつ、どこで、誰に、どんな状況で使われるか」を検討し、チャームポイントをシートから選別する
5.簡単なメッセージに直す
6.複数の「商品キャッチ」を調査にかける
ここのところビジネス書籍コーナーで「面白いかな?」と手にとった本が全部キャッチフレーズの本だったりする。ある意味「さすが」なんですが、読むのは1日で終わってしまう。もの足りない気がします。