プロ絵師の作法

 キャラクターイラストのバリエーションを増やして、プロの絵師にレベルアップするためのイラストテクニック集。

プロ絵師の作法プロ絵師の作法 キャラクター・ポーズ・構図で魅せるイラスト上達テクニック

 Chapter1~4で、キャラ作画の段階ごとに4章構成となっている。各章は一つ一つの作画テーマにそって、2~4ページの解説文と作例が多数付きます。モノクロの作例は主に2人の絵師によるものです。各章の後半はカラーイラストのメイキングとなっていて、それぞれ4人のイラストレーターが担当しています。

 「CHAPTER1:人物を描くテクニック」は、人物(キャラクター)の描き方です。目・鼻・耳の顔パーツの描き方から全身、男女・年齢別、髪の毛、感情による表情、手足のポイントなど。

 「CHAPTER2:生命力あふれるポーズを決める」は、全身ポーズの描き方です。決めの立ちポーズや重心、手の表現、座る・寝かせる・物を持つ・ふり向くなどの動作ポーズ。

 「CHAPTER3:仮想世界の住人を創る」は、ファンタジー系のキャラデザインです。歴史衣装、装飾アイテム、刀剣・鎧などを身につけるポイント。SF風キャラや怪物なども。

 「CHAPTER4:構図と背景で世界を彩る」は、構図と背景の描き方です。構図の基本から物語性や動きのある構図。画面にキャラクターを配置するときの注意点(やってはいけないこと)など。

 巻末は、イラストを『仕事』にする流れや、プロとしての心構えをJAM(日本アニメ・マンガ専門学校)キャラクターデザイン科の講師が説明します。最後はイラストレーター「あき」への「イラストが上達するには?」のインタビューです。



プロ絵師の作法 キャラクター・ポーズ・構図で魅せるイラスト上達テクニック(MdN)

 一見、専門学校の主導で、作例に複数人を起用するパターンですが、全員プロで絵のレベルにバラツキはありません。キャラクターイラストに絞った解説も、ピクシブ講座の流行りを考えれば正しいかと思います。

 ただ、手足の描き方で1冊とか、構図や歴史衣装だけで本が刊行される今どきからすると範囲が広く、+αのアドバイス的な解説になっている。それでいて詰め込んではいないので、各章の内容が初心者向けを中心に間引いています。

 感想としては、ヒットした「キャラに生命を吹き込むイラスト上達テクニック」の絵師を替えて反復練習をしようという内容です。そして「キャラに生命を~」よりは解説が丁寧でバラバラだった作画テーマに、まとまりとつながりがあります。

 やはり『再入門』の意味合いで、ある程度キャラ絵を描いてきた人たちに、固定化した女の子以外のキャラや、もう少し衣装や構図・背景に気を配って描いてはどうか?というキッカケを促す目的なのだろう。それで一歩でも上達できればいいな~というテクニック集です。

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ISBN-13: 9784844363644
▼目次(プロ絵師の作法 キャラクター・ポーズ・構図で魅せるイラスト上達テクニック)
はじめに:日本アニメ・マンガ専門学校 キャラクターデザイン科 学科長 山中裕介 p.3
もくじ p.4
本書について p.6

CHAPTER 1 人物を描くテクニック p.7
01 顔のバランス p.8
02 顔のパーツ p.10
03 顔で性別を描き分ける p.12
04 全身の骨組み p.14
05 キャラクターの肉付け p.16
06 いろいろなタイプの体格 p.18
07 年齢による違い p.22
08 髪の毛は流れるように p.24
09 魅力的な表情 p.26
10 手足のポイント p.30
メイキング講座「可憐な女の子を淡い水彩塗りで描く」STEP1-8:水玉子 p.34-46

CHAPTER 2 生命力あふれるポーズを決める p.47
01 かっこいい立ち姿 p.48
02 動きの中の重心 p.50
03 さまざまな手の表現 p.52
04 可愛いポーズ p.54
05 勇ましいポーズ p.56
06 キャラクターを座らせる p.58
07 キャラクターを寝かせる p.60
08 ものを持つ p.62
09 ものを支える p.64
10 投げる動作 p.66
11 生活の中の動作 p.68
12 ジャンプ p.70
13 振り向く p.72
14 緊張感のあるポーズ p.74
15 宙を舞う p.76
16 構える p.78
17 食べる・飲む p.80
18 戦いのアクション p.82
メイキング講座「ラノベのイラストのように描く」STEP1-7:長月よー p.86-98

CHAPTER 3 仮想世界の住人を創る p.99
01 歴史を参考にする p.100
02 装飾や文様で世界観を彩る p.102
03 階級による衣装の違い p.104
04 布の表現 p.106
05 アイテムの質感を描き分ける p.108
06 刀剣を装備する p.110
07 槍や弓を装備する p.112
08 鎧をまとった戦士 p.114
09 魔法使い p.116
10 未来世界のキャラクター p.118
11 クリーチャーを発想する p.120
メイキング講座「未来世界の戦闘少女を描く」STEP1-8:kuratch! p.122-134

CHAPTER 4 構図と背景で世界を彩る p.135
01 構図の基本 p.136
02 構図でストーリーを伝える p.138
03 画面に配置するときの注意点 p.140
04 見せたいものに視線を誘導する p.144
05 動きを表現する構図 p.146
06 フカンの構図 p.148
07 アオリの構図 p.150
08 自然物の背景を描く p.152
09 人工物の背景を描く p.154
メイキング講座「架空世界の廃墟を描く」STEP1-5:澄まし p.156-166

プロフィール/イラストレーター:卯月・麻湧・水玉子澄ましkuratch!長月よー/解説者:山中裕介・横田まき p.167
プロ絵師の仕事を知る p.168
絵師の声を聞く インタビュー:あき p.174
p.176

キャラに生命を吹き込むイラスト上達テクニック
写真から描き起こす マンガデッサン
構図で決める魅力的なシーンの描き方

▼過去のレビュー記事(ランダム表示)
▼コメント
ゴーストさん 2013/10/10 15:45 編集
弓を構えた女性などの描き手は誰でしょうか?

こういう複数の描き手が混在する本て厄介ですよね
○○さんが目当てで買ったらその人はちょっとしか載ってなかったり
さなだむし 2013/10/10 20:44
112ページの「槍や弓を装備する」の作例でしたら「卯月」さんです。イラストレーター6名のウチ4名がカラーの「メイキング講座」を担当されて、解説文のモノクロ作例(キャラクター画)は2名で分担されています。
ゴーストさん 2013/10/17 14:34 編集
ありがとうございます!
であれば結構よさそうですね
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