マンガ原稿料はなぜ安いのか?

マンガ原稿料はなぜ安いのか?マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談

 漫画原稿料の話は最初だけで、あとはブログ「たけくまメモ」の1カテゴリをまとめたような漫画雑記になっています。ただし内容は濃いです。

 漫画原稿料については物価上昇に対して安く据え置かれたということです。1960年代は3千円/ページで今のお金で1万8千円くらい。1990年代のジャンプ新人が6千円/ページだったので1/3に据え置かれていたわけだ。さすがに今(2004~)は週刊少年誌であれば1万2千~は出るようです。ただし少女漫画は8千~とか、月刊誌でも作画密度の高いところ(角川など)は1万~になるとも聞くので、いまだに千画家・万画家という区分けができる。


 漫画はAKIRA(大友克洋)やバスタード(萩原一至)が登場した頃に作画密度が上がり、今ではアシスタント無しで連載できる作品なんて稀有な存在です。同じページ数の小説と比べても人件費は数倍かかっているのに価格は小説の方が数割り増しになっている。いずれどこかで大幅値上げ(竹熊氏は雑誌500円~、単行本1000円~と)をする判断が必要なのでしょうが・・・今の出版社に出来るだろうか?

 あとの漫談でマンガ原作論についてあります。漫画原作者といえば梶原一騎(あしたのジョー、巨人の星など)、その原作原稿が作画担当の漫画家個人に向けた小説形式だったそうで興味深い。漫画制作の分業を考えた場合、ネームが最重要になる。アニメの絵コンテのようにキッチリ描いてくれれば、あとは下書き・ペン入れ・背景・トーン処理など各専門職人の集団制作でできる。逆にネーム以前が監督・脚本・キャラデザなどの世に名前が出る重要なところで、それを漫画家一人の才能に頼って数うちゃ中る方式で行くほど、今の発行部数に余裕はないと思う。複数人のアイデアをネームにまとめるにはどういった方式があるのか?漫画原作論はオープンに語ってもらいたい。

▼コメント
あるてぃさん 2007/04/27 01:19 編集
マンガ家はコミックが売れないと儲からないっていいますわね。
逆に売れたらすごいとか。
さなだむし 2007/04/27 07:37
コミックが出て印税が入らないと赤字だそうで、逆に売れた人は出版やらの会社作ったり優雅な隠居生活したりで、てっぺんだけが鋭角でイビツなピラミッド構造なんでしょう。
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