風立ちぬ 絵コンテ

 「崖の上のポニョ」から5年、宮崎駿監督11本目の劇場用長編アニメです。公開後に引退を表明していて「長編」作品としてはこれで仕舞になります。

風立ちぬ絵コンテ風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19

 「風立ちぬ」は、ポニョ制作終了後の2008年後半から構想し、原作漫画を模型雑誌「月刊モデルグラフィックス」2009年4月号~2010年1月号の全9回で連載(10月号は休載)している。

 この趣味の範囲で描かれた漫画を、例によって鈴木プロデューサーの説得によって映画化することを決めます。戦争を否定的に描く作品で、好戦的な戦闘シーン(得意技)を封じられるとき「作家は往々にして傑作をモノにする」で説得。

 ポニョの絵コンテ同様、ラフな鉛筆線画に水彩絵の具で、ところどころ着色というカラー絵コンテです。


風立ちぬ(公式サイト)
風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19(otaku.com)
風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19 感想(アニメ設定資料集情報箱)
Kaze Tachinu (The Wind Rises) Storyboard Book Review(Halcyon Realms)

 初見の感想では、帽子がとび、傘がとび、紙ヒコーキも飛んで、ゼロ戦が飛ぶという風が吹かねば話が進まない、風まかせな絵コンテに見えました。

 話題になったタバコのシーンですが、欠番になったカットにもいくつかあった。成人男性の大半が喫煙する時代背景を考えると、むしろ不自然にならない程度ギリギリに抑制した感じ。ただ、吸うシーンは思いっきり、タバコの煙専用のエフェクトまでかけて表現しているので印象に残るのだと思います。タバコを吸わない者からしても、手を握ったままタバコを吹かすシーンは名シーンです。

 関東大震災1923年から終戦1945年の20年ちょっとの期間に「行き止まり」の坂を転げ落ちる日本と、東日本大震災後の時代を生きる我々とを重ねて「生きねば。」というメッセージなのだが伝わったのだろうか?

 漫画版「風の谷のナウシカ」のラストページにも「生きねば……」で結んだが、やはり「語り残した事は多い」様に思えます。

風立ちぬ絵コンテ中身01

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ISBN-13: 9784198636388
▼目次(風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19
もくじ p.2
絵コンテの見方 p.4
用語解説 p.5

Aパート(カット1~343) p.7
Bパート(カット344~741) p.147
Cパート(カット742~1060) p.313
Dパート(カット1061~1447) p.445

資料編 p.619
絵コンテと本編の違い p.620
STAFF&CAST p.623
DATA p.627
アニメーションの画面処理について p.628
奥付 p.642

付録:月報2013年7月(冊子12ページ)
人間であることをやめるな 半藤一利 p.2-7 /「風立ちぬ」への道 文責:スタジオジブリ p.8-12

THE ART OF THE WIND RISES 風立ちぬ
スタジオジブリ 絵コンテ全集

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