アニメーションがつくれる 絵コンテ入門

 13人の監督・演出家が描いた絵コンテを元に『アニメの設計図である絵コンテとはどうあるべきか?』を探る絵コンテの入門書。

絵コンテ入門絵コンテ入門 アニメーションがつくれる

 絵コンテに描き方はない。だから描き方の本は作れない。

 ではどうしようもないので、アニメーション制作の決まり事、絵コンテに書かれる専門用語を解説し、絵コンテを読めるようにして、実際の絵コンテを観て学び盗ってもらうのが趣旨です。

 だから、絵コンテの描き方入門というより、読み方入門という感じになります。それほどまでに13人の絵コンテは違う。緻密に描き込んだものから、どうしてこれで映像になるのか?と思うほどあっさりした絵コンテまであります。


 理由の一つは、絵コンテを切る人がアニメ制作の責任者であり、スタッフ人事まで決められる権限があることが多い。原画マンの技量を計算して任せることもあるし、自分の演出どおりに従ってもらう意図もあるのだろう。他にも人材を育てるとか、そもそも描き込みたい性格とか、絵コンテよりも原画以降の映像の出来に時間をかけたいとか・・・もう、演出哲学みたいなものまで絵コンテには出てくる。

 絵コンテに描き方はない。だから読み込んで、ひとりひとり学ぶしかない。

絵コンテ入門中身01
 
絵コンテ入門中身02
 
絵コンテ入門中身03
 
絵コンテ入門中身04
 
絵コンテ入門中身05
 
絵コンテ入門中身06
 
絵コンテ入門中身07
 
絵コンテ入門中身08

ISBN-13: 9784416810187
▼目次(アニメーションがつくれる 絵コンテ入門
はじめに p.2
もくじ p.3

絵コンテの基礎 p.5

絵コンテの実際 p.29
りんたろう『よなよなペンギン』音楽がいつもそこにある p.30
竹内敦志『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』日米、映像制作現場の違い p.66
芦田豊雄(あしだとよお)『蒼天航路』未来へ継承される演出術 p.82
コラム:なぜアニメーションは絵コンテが必要なのか~アニメーションにおける演出という業務の話 p.96
押井守『スカイ・クロラ』それが「映画」であるならば。 p.98
上田文人『ワンダと巨像』映像はあらゆるメディアに浸透している、そしてその制作ツールである絵コンテもまた p.108
コラム:脚本と絵コンテの関係/絵コンテとレイアウト p.114
コラム『立喰師列伝』より p.116
地岡公俊(ちおかまさとし)『墓場鬼太郎』当たり前のなかに緊張感を与える見えない脱線 p.118
赤根和樹『鉄腕バーディーDECODE』足下から広がるデジタル革命 p.124
川尻善昭『HIGHLANDERハイランダー・ディレクターズカット版』美しいまでの暴力描写の向こう側にある真実味 p.130
コラム:絵コンテのいろいろな使い道/絵コンテ7つ道具 p.138
寺岡賢司『タチコマな日々』どうしてこんなに可愛いんだろう p.140
コラム:絵コンテを清書する p.145
今敏(こんさとし)『パプリカ』『TOKYO GODFATHERS』高密度な表現で現実を越える p.146
中村亮介『魍魎の匣(はこ)』アニメーションが持つ自在な映像表現 p.152
原恵一『河童のクゥと夏休み』緻密さが懐かしさを呼び覚ます p.164
コラム『俗・さよなら絶望先生』より p.172
出崎統(でざきおさむ)『源氏物語千年紀 Genji』日本のアニメーションのオリジン p.174
巻末付録:アニメーション制作の用語集 p.188
参考文献※本書は『アニメーションノート』に掲載されたものに、新たに取材したものを加えて編集しています p.190
おわりに p.191
奥付 p.192

アニメーションをつくろう!RETAS STUDIO
サマーウォーズ絵コンテ 細田守
アニメーションの本

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