拷問の歴史
時代ごとの拷問史と、それ専用に作られた拷問用具の解説書。
まず、少しでも想像して読むと気分が悪くなります。少しずつ読んでも吐き気を抑えるのが大変でした。知らない方が幸せな禁書の類になるかと思う。大半は拷問についての淡々とした解説です。拷問具の使用方法などのテキストが主になっています。写真はもちろんありませんし、イラストも配慮した簡略なものになっている。
それでも、映画・小説・漫画と『拷問シーン』のある作品はままあります。それに備えた客観的な資料としての拷問事典となるでしょう。
拷問を作品のスパイスとして上手く取り入れているのはやはり「ベルセルク」だと思う。でもやりすぎるとエログロだけの消費娯楽になってしまうので、隠し味のように、ホントに隠してしまう程度が上策だと考えます。
■拷問の歴史(新紀元社)
ISBN-13: 9784883173570
▼目次(拷問の歴史 Truth In Fantasy 55)
まえがき p.3
もくじ p.4
古代世界の拷問 p.7
拷問の発祥 p.8
中国における思想と拷問 p.8
ギリシアとローマの拷問の実際 p.11
初期ギリシアの思想と拷問 p.11
ローマの法と拷問 p.14
エジプトにおける刑罰 p.16
性器責め p.18
動物責め p.25
枷 p.30
鞭 p.39
車輪刑 p.48
中世世界の拷問 p.59
神明裁判 p.60
司法行為への変化 p.63
中世の裁判と拷問 p.65
コウノトリ p.74
スペインの椅子 p.80
ユダのゆりかご p.89
ラック p.95
審問椅子 p.103
長靴 p.105
貞操帯 p.113
鉄の処女 p.122
頭蓋骨粉砕器 p.130
猫の足 p.137
苦悩の梨 p.141
スペインの蜘蛛 p.148
プレスヤード p.152
さらし刑 p.159
火責め p.173
水責め p.178
水責め椅子 p.183
凌遅 p.188
近世世界の拷問 p.193
闘争の時代 p.194
イギリスの現実 p.195
拷問への反対運動 p.196
近世日本の拷問 p.198
ガロット p.201
親指潰し器 p.205
睡眠妨害 p.212
現代世界の拷問 p.217
大戦と拷問 p.218
出歯亀の悲劇 p.220
世界の拷問の実状 p.221
処刑 p.223
ギロチン p.224
火刑 p.234
串刺し刑 p.244
拷問吏と刑吏 p.249
参考文献 p.256
あとがき p.258
奥付 p.261