一行にこめる言霊
「一行力(いちぎょうりょく)」という本を読みました。これはワンフレーズで心に響く、言霊(ことだま)が宿ったような1行を集めた本です。著者の年齢が上なので聞いたことのないものもありますが、たいていは記憶に残っている一行ばかりで楽しめます。2章3章では一行力、つまりキャッチコピーの書きかたを解説している。
キャッチフレーズの書きかた
1.訴えたいことはなにか(すべて書き出す)
2.訴えたいことの整理整頓(似たものをグループ分け)
3.ターゲットを設定する(訴えたい人を具体的にする)
4.いろんな方向で考えてみる(キーワードを探す)
5.一行に込める(ことば遊び)
「ちゃっぷい、ちゃっぷい、どんとぽっちい」
今でも寒くなると口ずさんでしまいます。ホッカイロのCMだったことくらいしか覚えていませんが、弥生語だったとは知りませんでした。
弥生時代では「さ行」を「ちゃ、ち、ちゅ、ちぇ、ちょ」 「は行」を「ば、び、ぷ、ぺ、ぽ」と発音していた。という推測をもとに「寒い、寒い、どんと(が)欲しい」を変換したそうです。なんとなく聞いただけで意味が解って、耳に残ります。
ポイントは「音韻」つまり五七調(または七五調)にしたことで響きがよくなり人々の共感をよんだ。まさに「言葉にはリズムがだいじだ」ということですね。