図説・日本刀大全 1 決定版

 日本刀の構造・歴史・製作工程から、購入方法や手入れの仕方まで幅広く解説する日本刀の入門書です。

図説・日本刀大全1図説・日本刀大全 決定版 (歴史群像シリーズ)

 大まかな流れは、巻頭折り込みで実物大の日本刀と、構造・名称の図説→大きな写真での名刀鑑賞(16)→刀の歴史→刀の製作過程→刀の装飾解説→名刀・名工の逸話→刀の鑑賞・手入れ法・買い方となります。

 初心者向けに広く浅くが基本ですが、日本刀オンリーということもあって見ごたえ・読みごたえがある。版も日本刀の写真が収まりやすい様に、いつもの「歴史群像シリーズ」とは違います。細かい装飾まで判るアップ写真が多く、掲載する刀も形状の変化が大きい作画映えするものを選んでいる様に思う。

 また、刀にまつわる物語も、眉唾物も含め興味を引く内容が多いです。日本刀の手入れ方法や扱い方も細かく写真入りで解説しているので作画資料によいでしょう。

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ISBN-13: 9784056040395
▼目次(【決定版】図説・日本刀大全 1
【巻頭折込】刀の構造と名称 p.1
【巻頭折込】実物大で観る刀の美
 国宝 太刀 銘 助真(号 日光助真) p.5
 黒漆打刀拵 p.5

名刀観賞
国宝 金銅荘環頭大刀・大刀身 p.10
金銅荘頭椎大刀 p.11
黒作大刀・大刀身 p.12
金銀鈿荘唐大刀 p.12
黒作蕨手横刀 p.13
国宝 梨子地螺鈿金荘飾剣 p.14
国宝 沃懸地獅子文毛抜形太刀/太刀 無銘 p.15
国宝 沃懸地酢漿平文兵庫鎖太刀/太刀 無銘 p.16
黒漆太刀/国宝 太刀 銘 為次(狐ヶ崎) p.17
重文 革包太刀(号 笹丸) p.18
国宝 菱作打刀/刀 無銘 p.19
重文 牡丹造梅花皮鮫鞘腰刀 p.20
金梨子地合口打刀 p.20
金梨子地糸巻太刀/国宝 太刀 銘 真光 p.21
重文 朱塗金蛭巻大小 p.22
蝋色塗鞘大小拵/刀 銘 粟田口一竿子忠綱 正徳三年二月吉日 脇指 銘 長曽禰輿里入道虎徹 p.23

もくじ p.26-28

第1章 刀剣変遷の歴史
1.刀剣の誕生 p.30
2.直刀から彎刀(わんとう)へ p.32
3.刀工流派の発生 p.34
コラム:【長刀・長巻】 p.35
4.武家の太刀 p.36
コラム:【大太刀】 p.39
5.公家の太刀 p.40
コラム:【槍】 p.41
6.打刀の登場 p.42
7.金色の太刀と打刀 p.44
8.大小の刀 p.45
コラム:【軍刀】 p.47
コラム:【刀姿の変遷】 p.48

第2章 刀剣製作の実際
匠の仕事と道具
刀鍛冶 p.50
鞘師 p.51
【匠の技全図解】日本刀が出来るまで p.52
塗師 p.58
研師 p.59
柄巻師 p.60
白銀師 p.61
金工師 p.62

第3章 刀装具の美
【拵解剖】
金沃懸地塗花喰鳥文螺鈿餝剣 p.64
金銅鳳凰宝相華文兵庫鎖太刀 p.66
黒蝋色塗鞘打刀拵 p.68
金梨子地塗鞘合口打刀拵 p.68
金梨子地塗木瓜紋蒔絵鞘糸巻太刀拵 p.70
黒蝋色塗鞘大小拵 p.72
 塗鞘 p.74
 柄巻 p.76
 下緒・柄糸 p.77
 鐔 p.78
 三所物 p.83
【刀をまとう】
太刀を佩く p.84
刀を差す p.86
刀を掛ける p.88
コラム:【太刀持ち・刀持ち】 p.90

第4章 名刀・名工列伝
【時代別】名工・流派分布図 p.92
刀をめぐる物語
【名工伝】
天国(あまくに) p.94
三条小鍛冶宗近 p.95
相州五郎正宗 p.96
後鳥羽院と御番鍛冶 p.97
【もののふと刀】
楠木正成の愛刀・景光 p.98
平教経と古備前友成 p.99
織田信長の愛刀・左文字と圧し切長谷部 p.99
信玄・謙信と兼光 p.100
石田三成と石田切込正宗 p.101
細川幽斎と古今伝授行平 p.102
徳川家康と村正 p.103
近藤勇と長曽祢虎徹 p.104
土方歳三と和泉守兼定 p.105
榊原鍵吉と兜割り同田貫 p.106
【妖刀伝】
粟田口一竿子忠綱 p.107
童子斬り安綱 p.108
髭切の太刀 p.108
鬼丸国綱 p.109
ニッカリ青江 p.109
刀はどれほど斬れるのか「試し斬りが実証する日本刀の威力」 p.110
コラム:【虚構の世界の名刀】 p.114

第5章 名刀鑑賞の手引き
実践講座1 刀の鑑賞法と手入れ法 p.116
実践講座2 刀の買い方 p.120
いま入手できる!! あの名工の あの逸品 p.124
コラム:【刀剣の価格】 p.129
【特別インタビュー】"KATANA"外国人の眼から見たその美と魅力 p.130
刀剣鑑賞【図解】事典 p.132
刀剣鑑賞【用語】事典 p.138
執筆者プロフィール/奥付 p.144

図説・日本刀大全 2 決定版
図説・戦国甲冑集 決定版
図説・戦国甲冑集 2 決定版

▼コメント
ろりおやじさん 2010/01/17 22:34 編集
世界中に刀剣類数あれど、拵えの方ではなく刀身そのものが美術品としての価値を持つのは日本刀だけだといわれていますね。
ときにあまり関係無い話だけど、あるTVの番組企画で、あのるろ剣の緋村剣心の愛刀・逆刃刀を実際に製作して、その威力を実験してみたところ、十分に殺傷力を発揮するシロモノだと判明したという笑えない話があります。実際には斬られずとも峰打ちされて死んだ人も多いとか。まあ、30cm定規で縦でぶたれただけでもあれだけ痛いんだから・・・、ねぇ。
さなだむし 2010/01/17 23:33
返り血を浴びたくないから撲殺してたとか・・・なのかな。
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