図説・日本刀大全 2 決定版

 多くの名刀と刀装具の写真を載せて解説している、日本刀入門書の第2弾。

図説・日本刀大全2図説・日本刀大全 2 決定版 (歴史群像シリーズ)

 大まかな流れは、武将と名刀31振りのビジュアル解説→日本刀の分類(五箇伝と新刀・新々刀の解説)→刀装具の解説→玉鋼の製鉄法→日本刀の実演・刀剣資料となっています。

 写真が多く美術品として観ているだけでも格好良いと思いますが、やはり日本刀は奥が深い。『五箇伝』など焼き物と同じで産地・流派があり、古刀・新刀・新々刀と年代によっても違う。アニメとかで刀のアップがあれば刃文・地鉄・反りで鑑定できる事が解った。

 実演でも甲冑をたたき割って刃こぼれしない、畳が発泡スチロールを切るようにスパッといく、弾丸も真っ二つ(ネット動画で観たところ)と、人が持つ刃物として究極なんだと思える。それに数百年経っても、刀として使えるところなんか、バイオリンの名器と同じく完成された技術と道具になります。

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ISBN-13: 9784056045673
▼目次{【決定版】図説・日本刀大全2 名刀・拵(こしらえ)・刀装具総覧}
【特別折込】 実物大で観る刀の美 p.1
 細川忠興所用 刀 銘濃州関住兼定作(歌仙兼定)/腰刻黒漆研出鮫打拵(歌仙拵)
【特別折込】復刻版 古刀・新刀鑑定要覧 p.5

巻頭特集 名将と名刀
坂上田村麻呂所用 直刀/黒漆大刀 p.10
藤原秀郷所用 毛抜形太刀/赤地錦包鞘 p.11
源頼光所用 太刀 銘安綱(名物童子切)/糸巻太刀 p.12
源頼政所用 太刀 無銘大和物(号 獅子王)/黒漆糸巻太刀 p.13
北条氏奉納 三鱗紋兵庫鎖太刀 p.14
北条時頼所用 太刀 銘国綱(名物 鬼丸)/革包太刀(鬼丸拵) p.15
楠木正成所用 太刀 銘備前国長船住景光(号 小龍景光) p.16
足利尊氏所用 梨子地桐文螺鈿腰刀/短刀 銘友成作 p.17
足利義輝所用 太刀 銘長光(号 大般若長光) p.17
上杉謙信所用 短刀 銘備州長船住景光/黒漆小さ刀 p.18
上杉謙信・景勝所用 太刀 無銘一文字(号 山鳥毛)/黒漆合口打刀 p.19
武田信玄所用 太刀 銘南无薬師瑠璃光如来 備前国長船住人景光 p.20
織田信長所用 刀 金象嵌銘永禄三年五月十九日 義元討捕刻彼所持刀 織田尾張守信長(名物義元左文字) p.21
織田信雄所用 太刀 銘吉房(岡田切吉房) p.21
細川幽斎所用 太刀 銘豊後国行平作(古今伝授行平)/革包太刀 p.22
前田利家所用 雲龍蒔絵朱鞘大小 p.23
豊臣秀吉所用 刀 額名吉光(名物 一期一振) p.24
石田三成所用 刀 無銘正宗(名物 石田正宗) p.24
石田三成所用 短刀 無銘正宗(名物 日向正宗) p.25
徳川家康所用 太刀 銘妙純傳持ソハヤノツルキ ウツスナリ/革巻柄黒漆打刀 p.26
徳川秀忠所用 太刀 銘三条(名物 三日月宗近)/金梨子地菊桐紋蒔絵糸巻太刀 p.27
池田輝政所用 太刀 銘備前国包平作(名物 大包平) p.28
黒田如水所用 刀 金象嵌銘長谷部国重(名物 へし切)/金霰鮫青漆打刀 p.29
伊達政宗所用 刀 金象嵌銘正宗磨上(名物池田正宗) p.30
最上氏所用 太刀 銘国綱(号 鬼切) p.30
蒲生氏郷所用 刀 無銘正宗(名物会津正宗) p.30
毛利元就所用 太刀 銘一/黒漆太刀 p.32
毛利輝元所用 漆絵大小 p.33
加藤清正所用 刀 銘国広(号 加藤国広) p.34
加藤清正所用 短刀 銘備州長船祐定作/綱代鞘合口拵(清正拵) p.34

もくじ p.36-38

第1章 五箇伝
刀の歴史1 五箇伝の誕生 p.40
五箇伝を極める 各伝の歴史・作風・展開を詳解 p.42
1.大和伝 p.42
2.山城伝 p.44
3.備前伝 p.46
4.相州伝 p.48
5.美濃伝 p.50
検証 五箇伝徹底比較 p.52
1.地鉄 p.52
2.直刃 p.54
3.丁字乱刃 p.56
4.互の目乱刃 p.58
誌上鑑定刀 p.60

第2章 新刀と新々刀
刀の歴史2 新刀と新々刀 p.68
名刀観賞 新刀・新々刀の逸品 p.70
刀 銘出羽大掾(じょう)藤原来國路 p.70
刀 銘於南紀重國造之 p.71
刀 銘肥前國忠吉 p.72
刀 銘千手院和泉守源守正作 p.73
脇指 銘伯耆守藤原信高 p.74
脇指 銘越前守助廣 雙 p.75
脇指 (菊紋)銘土佐将監橘康廣 p.76
刀 銘固山宗次作 山口直信所持 p.77
刀 銘山浦環正行 天保十年十二月日主伴景徳 p.78
刀 銘荘内住豊前守藤原清人 慶應三年八月吉日於洛陽造之 p.79
コラム:表裏の茎尻が異なる合作刀 p.80
【特別折込】江戸時代全国お抱え刀工MAP p.81
【特別折込】新刀・新々刀 刀工人脈関係図 p.85

第3章 刀装具詳解
拵解剖 p.90
1.天正拵 p.90
2.桃山拵 p.92
3.肥後拵 p.94
4.薩摩拵 p.96
意匠で楽しむ刀装具/鐔(つば)・緑頭・小柄・笄(こうがい) p.98
格言 p.98
仙人 p.99
文人 p.100
武人 p.101
興趣 p.102
商い p.103
祭礼 p.104
文様透 p.105
留守模様 p.105
コラム:刀装具の技法と素材 p.106

第4章 刀を創る
たたら 玉鋼を生み出す日本古来の製鉄法 p.108
コラム:たたらの歴史 p.113
藤ノ木古墳出土刀剣の復元 p.114
コラム:七支刀の復元研究 p.118

第5章 刀を味わう
日本刀を使う p.120
日本刀はどれほど斬れるのか p.124
刀工番付を読む 吉光、正宗、義弘、助廣、真改、虎徹・・ p.128
日本刀剣史[ビジュアル]年表 p.134
刀剣を鑑賞できる全国の博物館・美術館・宝物館 p.138
巻末付録 新刀・新々刀の刀工[人物]事典 p.150
執筆者一覧/参考文献 p.160
奥付

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