ガールズフォトの撮り方

　女の子をカワイく、美しく、1枚の写真に収める手法を『スク-ルガ-ル・コンプレックス』のカメラマン青山裕企が教えてくれます。ガールズフォト写真集のメイキング本です。

ガールズフォトの撮り方（amazon）

ガールズフォトの撮り方 （honto）

　レッスン01～06まで、ガールズフォト写真集の制作過程をたどる形で進みます。

　01「テーマを決める」は、どんな女の子をどこでどう撮るのか？の企画立案です。いろいろ試行錯誤したりしてイメージトレーニングを積みます。02「どんな風に撮る」は、決まったテーマに対してどんな準備をするのか？３つの具体的なテーマで提示します。

　03「どこで撮る」は、テーマにそったロケ地・スタジオを探し、カメラ（一眼レフ・コンパクトカメラ）、そしてレンズ選び（望遠レンズ・F値について）になります。04「誰を撮る」は、モデル探し、身体パーツのとらえ方、小物で衣装パターンを増やす、ヘアメイクで印象を変えるなどです。

　05「雰囲気づくり～とらえ方」は、実際の撮影でのアングル、モデルとの会話からポーズの引き出し方、光のとらえ方、そして写真に映る心的距離感の重要性について。06「ガールズフォトの撮影後」は、写真の選択→補正作業→テーマに沿った写真集（8ページ）の編集をしてみせます。

　巻末はヒストリー写真家「青山裕企のつくり方」です。

■写真家 青山裕企
■ガールズフォトの可愛い撮り方をプロが伝授【初心者が挑戦】（女子SPA！）

　ガールズフォトのハウツー本なのだが、理論的なことよりは「青山裕企は女の子をこう撮っていますよ」というメイキング本の要素が強く出ています。

　女の子との撮影は念入りな計画と下準備が必要です。ネット検索に始まって延々と・・・モデルのスカウト＆リスト化など、それはもう「疑似恋愛」「妄想デート」の繰り返しになっています。

　実際の撮影でも、まず緊張を解いてもらうために、ぴょんぴょん跳ねてもらうとか、スタイルを推測するのに「二の腕」を観るとか、あら探しをするより魅力的なところを探すとか、ノウハウもいっぱいです。

　女の子をカワイく美しく1枚の写真に収めることと、1枚の女性キャライラストに描くことは似ている。そして顔のアップがなくとも、身体パーツと雰囲気（女の子との距離感）で魅力的な絵に仕上げる手法はためになるでしょう。

　また、メンタル面でも『自分の人生の中から出てきたものでないと続かない』とか、あとがきの「写真は愉しく！女性は美しく！」など、『写真』を『お絵描き』に変換するだけで、共通するところも多く勉強になります。

ISBN-13: 9784416812150
▼目次（ガールズフォトの撮り方）
はじめに p.14-15
もくじ p.16-17

Lesson01 テーマを決める誰を、どこで、どんな風に撮りたいのか p.19

Lesson02 どんな風に撮る撮影前に考えておくべきこと p.39
テーマA「制服の女の子を、学校の帰り道、恋したくなる気持ちで」撮る p.42
テーマB「かわいい妹みたいな女の子を、近所の公園で、プライベートっぽく」撮る p.46
テーマB’「かわいい妹みたいな女の子を、夜景のキレイな場所で、ドレスアップして」撮る p.50

Lesson03 どこで撮る場所や機材を選んでみる p.53
ロケ地を選ぶ p.56
スタジオを選ぶ ハウススタジオ編 p.60
スタジオを選ぶ 白ホリスタジオ編 p.62
カメラを選ぶ p.64
レンズを選ぶ p.68

Lesson04 誰を撮るモデルや衣装を選び、パーツの見方を学ぶ p.71
モデルの選び方 p.82
パーツの見方 p.88
衣装を決める p.92
メイクを決める p.94

Lesson05 雰囲気づくり～とらえ方視点・コミュニケーション・距離感・光を、意識しながら撮る p.97
カメラのアングル p.100
ポーズと表情の引き出し方 p.102
コミュニケーションのとり方 p.104
距離感を意識する p.108
光のとらえ方 p.110
ガールズフォトを撮る前に知っておきたい10のポイント p.114
ドキュメント 雑誌『アオハル』のグラビア・メイキング p.116

Lesson06 ガールズフォトの撮影後撮影後のセレクトや補正、写真集についての話 p.125
写真の選び方 p.128
写真の補正 p.130
青山裕企 作品集一覧 p.132
Special Photo Book Start！ミニ写真集大公開 p.134

History 青山裕企のつくり方なぜ写真をはじめたのか。なぜ女の子を撮るようになったのか。その源泉にあるもの。 p.145
やりたいことが見つからなくて絶望していた僕は、旅を通じて希望に満ちあふれた写真と出会うことができた。 p.146
写真家になる決意をしたときに、その他の可能性を全てシャットアウトして覚悟を決めた。 p.149
ずっと近くにいたようで、実は全く知らない父親がいたことに、亡くなってはじめて気付かされた。 p.150
当時の甘酸っぱい気持ちを思い出しながら撮りはじめた。 p.153
やっぱり、自分の人生の中から出てきたものって、切実で続くんです。 p.156

あとがき p.158
奥付 p.160

◆思春期 写真集 青山裕企
◆いきなり上手くなる!プロのデジカメ写真術
◆ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 人物写真