日本の洋館 第3巻 大正篇1
洋館の写真集。大正期に建てられた西洋風建築の邸宅(12)を紹介しています。
明治篇は政府の役人・政治家や宮家などの貴族がいたけど、大正になると企業家が多くなる。期間も14年で、全国あちこちに建ったのだから、日本が発展していったことが伺える。それにしても外見はしっかり西洋建築の建物でも、どこかに畳を敷き詰めた和室があるところが『洋館』らしい。
ISBN-13: 9784062614832
▼目次(日本の洋館 第3巻 大正篇1)
はじめに 藤森照信 増田彰久
もくじ p.2
諸戸清六邸(三重県) 「洋館四階ニテ」コーヒーを楽しむ 国指定重要文化財 p.6
平賀義美邸(兵庫県) 日本初、本格的化学者の川辺の家 国登録文化財 p.20
古河虎之助邸(東京都) 鉱山王の跡つぎ息子の絵画的な館 東京都指定文化財 p.30
丸山茂助邸(広島県) 日本の路上を制覇した下駄長者の館 国登録文化財 p.46
鴻池忠治郎邸(大阪府) 外にセセッション、内にアール・ヌーヴォー p.56
西村伊作邸(和歌山県) 紀伊半島に咲いた住まいの夢 国登録文化財 p.66
神谷伝兵衛別邸(千葉県) 秘密の酒“電気ブラン”の王様の館 国登録文化財 p.76
多木久米次郎邸(兵庫県) 肥料王の“全身あかがね御殿” 国登録文化財 p.86
島津忠重邸(東京都) 薩摩の“血の掟が建てた西洋館” p.98
堀辰雄別邸(長野県) 文士が魅せられた軽井沢のバンガロー p.106
佐藤安太郎・諸川庄三邸(滋賀県) メンタームの香り高き「ダブル・ハウス」 p.114
日下部久太郎邸(兵庫県) 海運業の雄のユーゲントシュティル館 p.122
掲載邸一覧(施主/竣工地/竣工年/設計者/現状および公開・非公開/現住所および問い合わせ先電話番号) p.142
建築家の系譜
ジョサイア・コンドル p.7 /松本禹象(うぞう) p.21
久保田小三郎 p.57 /ウィリアム・メレル・ヴォーリズ p.115
奥付 p.143