リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座
ベテランアニメーターによる、リアル系劇画タイプのキャラクターの描き方講座になります。
リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座(漫画の教科書シリーズ No. 3)
前7割ほどが『リアルな人物デッサン講座』、後3割が『画面構成について』です。
デッサンの方はやさしい人物画とやさしい美術解剖図を、今の漫画やアニメに応用しやすいよう整理したものです。8頭身キャラクターの描き方、骨・筋肉の構造を踏まえて皮膚表面に現れる強調すべきラインを解説している。さらにシワの描き方、連続するアクションの抜き出すポイントなどリアルにこだわった内容です。
画面構成については、パースの奥行き圧縮・望遠レンズの画面づくりとハイレベルです。あと昔、宮崎駿監督がやった『ダメ絵撲滅キャンペーン』(アニメ製作現場のお話)のリメークがあります。
『漫画の教科書シリーズ』No.03なのだけど、お断りを入れてアニメーター向けの内容になっている。著者のブログを拝見すると、完全癖のリアル至上主義に思えます。『萌え』どころか今主流のアニメ画全般を『上手くなることをあきらめた人の絵』として一蹴している、格好良いですね。
ISBN-13: 9784416609255
▼目次(リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座 人物をよりリアルに描くために必要な人体の理解と実写的描画テクニック)
はじめに p.2
もくじ p.4
Chapter01リアルに描くための人体の仕組み p.6
基礎となる8頭身図のバランス p.6
三分割法の男性のバランス p.7
三分割法での男女の違い p.12
三分割法の女性のバランス p.13
頭部のバランス p.19
男性の頭部の描き方 p.20
女性の頭部の描き方 p.22
顔面を先に描く方法 p.24
頭部の骨格と筋肉の仕組み p.26
歯の描き方に注意 p.31
頭部の脂肪やたるみの仕組み p.32
腕の筋肉の仕組み p.36
腕の骨格と筋肉の仕組み p.39
ひじの作画のポイント p.43
鎖骨と胸鎖乳突筋の仕組み p.49
肩甲骨の仕組み p.54
足の仕組み p.73
筋肉の機能別早見表 p.81
手の仕組み p.82
耳の描き方 p.90
シワの仕組み p.91
イマジネーションだけで描く p.101
アクションシーンのポイント p.105
練習問題 p.120
アニメーターを目指す人へ p.122
Chapter02写実的に描くための画面構成 p.124
画面が安定する「黄金分割」 p.124
期待を感じさせる「可能性空間」 p.127
ドラマは望遠レンズが中心 p.129
実写から見るレンズの特徴 p.132
カメラ位置を考える p.135
アップの描き方の○と× p.139
一点透視は奥行きを圧縮して描く p.144
パースの描き方の○と× p.148-173
あとがき p.174
奥付 p.176