日本のファッションカラー100
戦後の流行色を100パターン挙げて、時代ごとにどんなファッションが流行り、それらがどう変化して来たのかをまとめたファッションカラーの年表です。
日本のファッションカラー100 流行色とファッショントレンド 1945-2013(amazon)
日本のファッションカラー100 流行色とファッショントレンド1945−2013 (honto)
1945年の終戦直後から2013年までを8つの時代に分けています。さらに1つのキーワードで括れるファッションのカラーセットを100パターン挙げて、その特徴や時代背景をまとめています。
基本情報として、身の周りの『色』は75%が『ベーシックカラー』(安定して売れる色、白・黒・紺・茶色・グレー)、残り25%が『トピックカラー』(ベーシック以外の有彩色、オレンジ・紫・ピンク・黄色など)です。その中で、特にその時期に目立った色が『流行色』(全体の3~5%)となります。
■日本のファッションカラー100 流行色とファッショントレンド 1945-2013(BNN)
全体の流れとして、清色(澄んだ色、パステル・ビビッド系などのカラフル色)と濁色(濁りのある色、ネイビー・ベージュなどのブラウン系)の時代が交互に来ています。
不況の始まりが濁色に重なり、しばらく(数年)続いて→ピンク・赤系と明るくなり→ネオンカラー・ビビッドカラー満開を経て濁色(不況が始まる)と読み取れます。
もう一つの構図として、戦後の復興期はメーカーが作った製品の色で、色数も少なかった。物が増え製品に使える色数も増えて→メディア(宣伝)にのって流行色が作られ→それが消費者の気分(癒し系)や好み(生活スタイル)に合わせるようになり、主導権が移ります。
今は流行サイクルの短さと、いくつもの購買層と好みの細分化によって、色+素材が溢れています。そのうち流行色が決められなくなるほどです。
最近の流行では、デジタル画面に影響された『透明感』です。鮮やかな色が半透明の素材や光る素材として使われています。液晶のグレアパネルもそうだし、デジタル画面ではキャラの髪や肌も発光する時代だから、それが身の回りの製品にも反映されるというのです。
それが進めば、アニメの中の不自然な色使いが現実の風景にもは入ってきて、コミケの中の世界が日常の風景になる時が来るのかも…
ISBN-13: 9784861009051
▼目次(日本のファッションカラー100 流行色とファッショントレンド 1945-2013)
もくじ p.2-3
はじめに p.4
流行色とは p.8
流行色の変遷 p.10
stage1 カラーの黎明時代
No 001 国防色と国民服 p.14
No 002 更生服 p.16
No 003 アメリカンルック p.18
No 004 ニュールック p.20
No 005 シネモード p.22
No 006 ナイロン p.24
No 007 ディオール旋風 p.26
No 008 ツートンカラー p.28
stage2 高彩度カラー志向の時代
No 009 太陽族 p.32
No 010 ロカビリーとカリプソ p.34
No 011 ミッチーブーム p.36
No 012 ザイラーブラック p.38
No 013 チャコールグレーとスーツスタイル p.40
No 014 シャーベットトーン p.42
No 015 日焼け志向 p.44
No 016 プレタポルテ p.46
No 017 アイビールック p.48
No 018 みゆき族 p.50
No 019 トリコロール p.52
No 020 ミニスカート p.54
No 021 幾何学調 p.56
No 022 パンタロン p.58
No 023 モッズルック p.60
No 024 GSファッション p.62
No 025 ビタミンカラー p.64
No 026 ポップ調 p.66
No 027 サイケデリック p.68
stage3 自然色志向の時代
No 028 ヒッピー p.72
No 029 ジーンズ p.74
No 030 フォークロア p.76
No 031 アーミー/サファリ p.78
No 032 ウォッシュアウト/フェイデッドカラー p.80
No 033 ロンゲット p.82
No 034 ナチュラルカラー家電 p.84
stage4 ハイコントラストの時代
No 035 パンク p.88
No 036 フィットネス p.90
No 037 サーファールック p.92
No 038 ニュートラ p.94
No 039 ハマトラ p.96
No 040 プレッピー p.98
No 041 パステルカラー p.100
No 042 竹の子族 p.102
No 043 50's リバイバル p.104
No 044 ニューウェイブ p.106
No 045 モノトーンブーム p.108
No 046 DCブランド p.110
No 047 プロダクトのモノトーン人気 p.112
No 048 ビビッドカラー・カジュアル p.114
No 049 オリーブ少女 p.116
No 050 ニューきもの p.118
No 051 お嬢様スタイル p.120
No 052 ボディコン p.122
stage5 カラーコーディネートの時代
No 053 イタリアンブランド p.126
No 054 エコロジーカラー p.128
No 055 渋カジ p.130
No 056 浴衣 p.132
No 057 紺ブレ p.134
No 058 青のブーム p.136
No 059 フレンチカジュアル p.138
No 060 グランジ p.140
No 061 リバイバル p.142
No 062 シャネラー p.144
No 063 スケーター系 p.146
No 064 B系 p.148
No 065 ピタT p.150
No 066 モード系セクシーカジュアル p.152
stage6 カラフル化と質感の時代
No 067 トランスペアレント/スケルトンカラー p.156
No 068 コギャル p.158
No 069 アシッドカラー p.160
No 070 シノラー p.162
No 071 アジアンテイスト p.164
No 072 ヘアカラー p.166
No 073 シルバーブーム p.168
No 074 多色展開 p.170
No 075 やまんばギャル p.172
No 076 ギャル男 p.174
No 077 ピンクブーム p.176
No 078 ヴィンテージ加工 p.178
stage7 癒しの色の時代
No 079 癒しの白 p.182
No 080 メンズのオレンジ人気 p.184
No 081 アイメイク志向 p.186
No 082 高級志向の黒 p.188
No 083 セレブカジュアル p.190
No 084 キラキラ系 p.192
No 085 ロハス p.194
No 086 ゴスロリ p.196
No 087 ピンク男子 p.198
No 088 モテ系 p.200
stage8 光の色の時代
No 089 ナチュラル系 p.204
No 090 森ガール p.206
No 091 ベリーカラー p.208
No 092 アゲ嬢 p.210
No 093 80's リバイバル p.212
No 094 ブルーの再浮上 p.214
No 095 コスプレ p.216
No 096 原宿KAWAII p.218
No 097 山ガール/ランガール p.220
No 098 ファストファッション p.222
No 099 ネオンカラー p.224
No 100 発光表現 p.226
索引 p.228
巻末 流行色・ファッショントレンド年表 1945-2013 p.233-269
主な参考文献 p.270
奥付 p.272