初めてのイラスト教室
「やさしい人物画」のルーミス先生による風景画、もしくはパース塾といった内容です。
原題は「SUCCESSFUL DRAWING」で「線画(スケッチ)の上達法」とでも訳すべきでしょうか。内容はイラスト(人物・風景を入れた一枚絵)を描くのに必要な知識についてです。大半は遠近法(パース)の実践的な使い方で、風景の中に人物を入れるとか、傾斜(坂道・階段)のある場合とか、鏡や水面に写ったものの描き方とかの解説になります。あと光源からの影の描き方、コミック画への応用とか、初心者向けではない「やさしい人物画」の次にくるようなレベルです。
写真トレースのような道具にたよることなくイラストを描くには、写真資料とかで観たものを再構成し、構図・遠近法・光源・質感を解って輪郭を描き、さらにはデフォルメによって個性を付け加える。個性以前のモノは正しい知識と訓練によって身に付く技術とするのが、ルーミス先生の主張です。普通の人が瞬時に判断する上手い・下手の分岐も、その技術による所が大きい。
ISBN-13: 9784871990158
▼目次(初めてのイラスト教室)
もくじ p.7
基礎知識 p.11
サムネイル・スケッチ練習法:心に浮かんだ構想を小さなラフにすることを習慣的にする。思い浮かぶ瞬間を視覚化し細部にこだわらず素材だけを示す。光はある程度考えましょう。 p.16
必要な遠近法 p.29
正方形と立方体 p.30
円と円柱 p.31
円と円錐 p.32
円と球 p.33
ブロックのなかのまるい形 p.34
ブロックの応用 p.35
ブロックの正しい組み立て方 p.36
特定のサイズのブロック p.37
対角線による奥行きの決め方 p.38
一点透視図法の対角線 p.40
二点透視図法の対角線 p.41
遠近法による立体の均等な配置 p.42
遠近法による異なったブロックの配置 p.43
遠近法による簡単な投影図 p.44
垂直のスケールの投影 p.45
建築家のパース(透視図) p.46
スケールの決め方 p.48
ブロック内部の面のスケール p.50
立面図からインテリアを描く p.52
曲がった面の描き方 p.53
簡単な投影法 p.54
同じデザインの繰り返し p.55
傾斜面の描き方 p.56
思いどおりの位置に立方体を描く p.66
人物の投影 p.67
サイズの投影 p.68
人物の遠近法 p.69
人物の投影 p.70
斜面の人物 p.72
反射像を描く p.74
透視図によくある誤り p.76
基本的フォルムと光 p.79
影の遠近法 p.84
複雑なフォルムと光 p.89
コミックスへの応用 p.98
人体模型を使った解剖学の実習 p.106
光のなかの人体 p.112
フォルムに当たる光を用いた個性の描写 p.122
衣服を着た人物 p.134
ギャラリー p.145
最後に p.158
奥付 p.160