キャッチコピーの書き方
もちろん、才能のない素人でもできるキャッチコピーの書き方です。
「書く」マーケティング―「商品」「サービス」「自分」を売り込む
その商品やサービスにあったキャッチコピーの書き方の指南書になります。最近の行間があって、やさしい言葉で書かれた本です。
まさに今、ブログで商品を紹介しているけど上手く書けてはいない。この本を読んでも最後は技術に走らず、心を開いて書くことが最強のようですので、なかなかにムズカシイ。
それでも書かないと何も始まらないし、ネット時代は書いたモノの重要性が増しています。その中でも心をつかむキャッチコピーは、人々を動かす「魔法の呪文」になるのかも知れない。
自分なりの解釈でまとめてみました。(長文です)
▼キャッチコピーを書く7つのステップ
1.セールスポイントをピックアップする(5W2Hでサービスの分析)
・誰が?(WHO)
「その商品・サービスは誰が作ったものですか?」
「開発者や生産者はウリになりませんか?」
※無名でいいから、お客の立場で考える
・いつ?(WHEN)
「その商品・サービスに期間や時期など、時間的なウリはないですか?」
例:「中国四千年の歴史」「レンジで5分」「○○たて」(焼きたて、採れたて)
・どこで?(WHERE)
「その商品・サービスに産地や地域限定など、場所的な特長はありますか?」
※産地ブランドだけではなく、立地条件や景色などもウリになる
・何を?(WHAT)
「その商品・サービスそのものの特長はなんですか?」
※従来品や他社製品との違い。機能的、性能的な特長。顧客が得られる利益(ベネフィット)は何なのか?「開発コンセプト」そのものを具体的に書き出す。
・なぜ?(WHY)
「なぜ、その商品・サービスを開発しようと思ったのですか?」
※ウリに対する「理由」をピックアップする。理由が書かれていると共感力や説得力が生まれる。ただカッコ悪くても本当の理由だけ、捏造はタブーです。
・どのように?(HOW)
「その商品・サービスに製法や仕組みなどの何か特長はありますか?」
※特に、お客さんの共感を呼ぶのは苦労話や失敗談です。
・いくらで?(HOW MUCH)
「その商品・サービスに価格的な優位性はありますか?」
※コストパフォーマンス・ランニングコストはどうか?なぜ、安いのか(高いのか)?
この5W2Hはセールスポイントをあげるきっかけで、全部なくても構わないし、カブっていてもよい。
2.ターゲットを明確にする
「その商品・サービスを使って一番喜びそうな人はだれですか?」
※メインターゲットを具体的にイメージできるところまで、とことん絞り込む。その方が伝えたい相手に深く届き、その周辺の人たちも反応してくれるかもです。(生活スタイル・価値観・悩みや困りごと・夢や望み)
3.ターゲットに合ったセールスポイントを絞り込む
(2の)メインターゲットと(1の)セールスポイントが合うようにする。合ってればパターンはいくつでもよい。
4.どのようにお客をつかむキャッチコピーにするか(7つの法則)
・「エッ?」の法則
「エッ?」「なんで?」とお客に疑問をいだかせてひきつける。矛盾することや非常識なことを書く。あえて「~するな」「~はダメ」など禁止語を使う。でも「理由・答え」は忘れずに。
例:「2×2=8」「マズイッ、もう1杯!」「メチャメチャ高いもやし」
・「ドキッ!」の法則
「ドキッ!これって私のことだ」と思わず反応してしまうキャッチコピー。
例:「最近、抜け毛が気になる方へ」「電話代払いすぎていませんか?」
・「ん?」の法則
知らないことや言葉を使って「ん?なに?」って、お客の興味・関心を引きつける。商品・サービスの良さが売りなとき。
例:「ご存知ですか?IP電話にすれば電話代が安くなることを」
・「へぇ~」の法則
「いま売れています!」に代表されるように、みんな持っているような商品は自分も欲しくなる。理由とターゲットを明記すると効果的。でも、ホントの人気商品にしか使えない。
例:「店長のオススメです」「当店人気ナンバー1です」
・「ホンネ」の法則
「ホントはね・・」「ここだけの話なんだけど・・」のように、あえてホンネやマイナスのことから出すことで興味を引く。「でも・しかし」→「プラスのこと」を忘れずに。
・「ナンバー」の法則
数字が入ると印象に残り、上手く使えば安くみせたりインパクトがある。ハンパな数字の方がいい。
例:「1杯19円」「この商品の販売総数は3029個」「愛されて30年」
・「キーワード」の法則
お客さんが敏感に反応する「魔法の言葉(呪文)」「釣り言葉」を組み込んでキャッチ。
例:「限定」「先着」「裏ワザ」「話題の」「豪華特典」「○○で有名」
ターゲットが明確なら「ダイエット」「メガネ」「メイド」「スク水」
※いくつかの法則が組み合わされればより効果的。でも「ウソ」はいけません、逆効果になります。
5.語呂(リズム感)はどうか?チェックする
上の7つの法則で出したキャッチコピーを必ず音読してみる。言いにくくないか?確認する。ゴロはどうか?できれば七五調にすると耳に残る(10文字以上)
6.サブ(副題)を組み合わせて言葉足らずを補完する
メインで問いかけ、サブで答える「謎解き型」、会話形式にする「呼びかけ型」などに使う。書籍のタイトルはだいたい主題と副題で構成されている。
7.第3者のチェックを受ける
身近にいる人でターゲットに近い人に意見を聞く(自分が創ったとはいわず)。専門用語、カタカナ、流行語、ターゲットに伝わらなければ意味がない。
▼ボディーコピー(広告本文)の書き方
広告文はビジネス文書でなくラブレター、相手に想いが伝わらないといけません。文章に心をこめる。なぜオススメするのか「理由」を解ってもらえるようにする。いくつかあるなら、一番アピールしたいことから理由を書き、説得する。起承転結はない。
本文の書き出しのパターン
1.ホンネ告白型
「ホンネ」の法則と同じで、最初に本音やマイナスのことを吐露してから、プラスに転じる。
2.不安先出し型
マイナスから入るのは1と同じですが、お客さんが抱いている不安や疑問を先に出して払拭し、信頼につなげる。
3.お客さんの声紹介型
これはよくある広告ですが、ライターが書くものじゃない。レビューや口コミ蘭もそうだけど、お店の言うことはなかなか信じないけど、お客さんの言うことは簡単に信じちゃいますね。でも最近はサクラや工作も多いですし、不特定多数の意見も判断は難しい。
4.質問・問いかけ型
なぜか質問されると、ついつい答えてしまう(反応してしまう)習性がある。
例:「歯グキが出血していることはありませんか?」「質問、あなたならどちらの絵を選ぶ?」
5.提案型
ターゲットが絞り込まれていて、悩みや不満を解消する提案がある場合。
例:「抜け毛でお困りの貴方に朗報です」「そのウィルス対策ソフトにいつまで払い続けるつもりですか?」
文章をチェックする
誤字脱字は2~3度は読み返す。「てにをは」の間違いは声に出して読んでみる。1行は30~35文字が読みやすい。写真の説明(キャプション)は必ず入れる。
最後に
人が納得するには「理由」が要り
他人が共感するにも「理由」があります
自分がその商品に心を開いた「理由」を書かないと
お客さんも心を開いてはくれないでしょう