新装版 山水画の描法
水墨画、山水画の基礎的な描き方を初心者向けに解説している入門書。
主に自然の景色を描いた山水画は、東洋画の三大部門(山水画・人物画・花鳥画)の一つです。中国で生まれ、天帝のおわす天空まで聳える山岳信仰から尊ばれた。日本に伝わってからは、日本人らしいもっと身近な風景を幽玄に描くように発達してくる。
墨の濃淡だけで表現する水墨山水画は、陰影で立体感を出したり、空気感のある遠景が特長です。自然描写の背景画になじむでしょうし、ふつうに水彩画として応用できる技法も多い。西洋の写実的な絵と違い、余白の使い方・心のおもむくままに浮かんだ景色を描くところも合うでしょう。
■【新装版】山水画の描法(日貿出版社)
ISBN-13: 9784817038005
▼目次(新装版 山水画の描法)
序「山水画の譜」 p.2
中国の山水画
水墨山水画の誕生
水墨山水画の成立とその主題
日本の山水画
もくじ p.5-6
樹木の描法 p.7
樹木構成法 p.9
樹葉の描法 p.10
「暮雪」 p.12
「宿雪」 p.13
風樹 p.14
「南仏早春」 p.15
「上高地夏日」 p.16
点葉柳 p.17
「浅間残雪」 p.18
春山の雑樹 p.19
「木曽春信」 p.20-21
「晨光」 p.22
早春萌芽の樹木 p.23
「芽ぶき」 p.23
遠樹の描法 p.24
松樹の描法(車輪法/半車輪法/海岸の松/潮騒の松/山の松/古松/峠の松) p.26
杉の描法(丘の茂樹/早春の小径/畑閑日/山の松) p.30
岩石の描法 p.34
「磨崖仏」 p.36
石の構成 p.37
数個の石の構成法 p.37
皴の描法 p.38
水辺の岩 p.41
「中山七里」 p.41
山岳の描法 p.42
「晩夏」 p.43
「飛水追憶」 p.44-45
「白雲自去来」 p.44-45
三遠法(山水画の構図:深遠法/高遠法/平遠法) p.46
「雲海に聳(そび)ゆ」 p.47
山・石の坡の描法 p.48
流泉の描法(流泉/飛泉/渓流) p.49
懸瀑の描法(懸瀑/瀑布/滝/泉崖/峡泉) p.51
「滝遠望」 p.54
「長瀞」 p.54
「秋渓」 p.55
「幽韻」 p.55
「飛水碧潭(タン)」 p.55
用語解説 p.56
「夕凪」(日本ライン) p.57
「帯雨」 p.57
湖の描法 p.58
「山湖閑静」 p.58
「澄明(ちょうめい)」 p.59
「投影」 p.59
「白帝幽韻」 p.60
「塔影」 p.61
「山湖」 p.61
海の描法 p.62
「波濤」 p.62
「夕凪」 p.63
「伊豆の岬」 p.63
波五題(波/怒濤/潮騒/渦潮/濤風) p.64-65
「波騒ぐ」 p.66
「浜」 p.66
雲霧・雨雪の描法 p.67
「木曽路雨霽(は)るる」 p.67
「秋嶺雲湧」 p.68-69
「伊吹山」 p.70
「浄心」 p.71
「山中暦日無」 p.71
「噴煙」 p.72
「風雪の樹」 p.73
「牛溜池」 p.73
「山霧」 p.74
「高原の霧」 p.75
「暁空」 p.75
「竹雨」 p.76
「月明」 p.76
「雪嶺」 p.77
「耀(ヨウ:かがやき)」 p.78
「雲霧」 p.78
「驟雨(シュウウ:にわかあめ)」 p.79
「山湖湧雲」 p.79
「山里浅春」 p.80
「遅日」 p.80
「甲斐駒春信」 p.81
「春陽」 p.81
「桜島」 p.82
「阿蘇」 p.82
「ナポリ」 p.83
「箱根」 p.83
「夏日」 p.84
「木曽路」 p.84
「湯けむり」 p.85
「木曽妻籠」 p.85
霊峰 p.86
「富士山」 p.86
「白峰」 p.87
「忍野の富士」 p.87
「松韻」 p.88
「雲竜湧く」 p.88
「秀麗」 p.89
「朝暉(キ:かがやく)」 p.89
「東海の富士」 p.90
「秋晴」 p.90
東海の富士 p.91
扇面 p.92
「雨声」 p.92
「潮響」 p.92
「春暁」 p.93
「春雪」 p.93
都市 p.94
「新宿」 p.94
「ベニス」 p.94
「アクロポリス」 p.95
「ローマの凱旋門」 p.95
「ノートルダム寺院」 p.96
「ニース」 p.96
「サクレクール寺院」 p.97
「アッシジの古城」 p.97
「ニューヨークの街」 p.98
「ギリシアの遺跡」 p.98
「ヨットハーバー」 p.99
「ゴンドラ」 p.99
「ニューヨーク暮色」 p.100-101
「古都」 p.102
「熱砂の街」 p.102
「愛の泉」 p.103
「シエナの街」 p.103
奥付 p.104