ルパン三世 カリオストロの城 絵コンテ

 1979年公開の劇場映画で、スタジオジブリを設立し「風の谷のナウシカ」を製作する前の作品。今では考えられないけど興行的には失敗で売れなかった。監督がナウシカで評価が高まるまで干されるほどで、良いものを作れば自然に売れるなんてのはウソで、評価の良し悪しが出る程度には観てもらう必要がある。

ルパン三世 カリオストロの城 スタジオジブリ絵コンテ全集第2期1

 監督 宮崎駿/原作 モンキー・パンチ/製作・著作 トムス・エンタテインメント/1979年12月15日(土)公開

 この頃の絵コンテは今のへろへろな線とは違い、まだしっかりした線で描かれている。ABCDの各パートが起承転結にバランスよく分かれているのも面白い。


 一方、絵コンテ上で没カットがいくつかある。ルパンが地下に落とされてすぐ、ロリコン伯爵にせまられるクラリスの微妙な演技の変更をしている。これは性格を清楚で気丈に振舞う女性から、やっぱり少女としての感情が出てしまうところをプラスしている変更だとおもう。


 「カリオストロの城」は冒険活劇のセオリーを忠実に実行しているので模範になる。起承転結もそうだし、冒頭のカーチェイスから最後の時計塔まで間を空けない演出で埋まってます。小難しい精神論も複雑な設定もなくすっきり楽しめる。ちょっとしたナゾかけと必要最低限の個性的なキャラクターだけでまとめられているところも素晴らしい。「カリオストロの城」をよく読みこめば、つまらない映画を作らないための参考になるでしょう。

カリオストロの城絵コンテ中身01
 
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カリオストロの城絵コンテ中身10

目次(カリオストロの城絵コンテ)
絵コンテの見方 p.4
用語解説 p.5
Aパート(カット1~355) p.7
Bパート(カット356~711) p.155
Cパート(カット712~1041) p.297
Dパート(カット1042~1443) p.413
資料編 p.557
 絵コンテと本編の違い(欠番一覧) p.559
 オープニング案 p.560
 STAFF&CAST p.566
 DATA p.568
 アニメーション画面処理について p.569-582
付録:月報2003年4月(冊子12ページ)
 夢枕獏 p.2-4 /作品論 藤津亮太 p.5-12

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