ヒューマン・モーション01 赤ん坊・幼児・少年少女
0歳から12歳までの子ども写真資料集です。
マンガ・アニメ作品の多くに子どもが登場します。なのに子どものポーズ集がなかったとして、アニメーション美術監督の丹治匠氏によって刊行されました。丹治匠氏は、新海誠監督のアニメーション作品「雲の向こう、約束の場所」「秒速5センチメートル」の美術監督です。
巻頭は本書の使い方として、ポーズ集から抜き出した写真で、アニメのワンシーンのようなイラストを完成させます。下書きは手書きで、PhotoshopCS4で彩色している。以降は各年齢の特徴を解説しているものの、写真カットのみで構成されています。
モデルは赤ちゃんから12才の子ども9人{男子0、2、3、4、9、12才・女子6、9、12才}。共通のカットは首から上の頭部がよく解る構図。目鼻耳口・手腕・足脚のディテールです。あとはその歳によくある動きや、服を着る・脱ぐなどの日常動作をしてもらって、アニメーション作画に必要なカットを選別して掲載しています。
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キャラポーズ資料集 女のコの制服編
制服(ブレザー・セーラー服)と、その下の水着姿を比較し、観察ポイントを記したポーズ集。
マンガやアニメで多く登場するブレザーやセーラー服を徹底解剖します。制服の構造、脱ぎ方、服の素材、着こなし等、千数百枚にもおよぶ写真を掲載している。モデルは女性1人、髪型が変なのは首周りがよく見えるようにという仕様です。
大きな特徴は、水着姿の体のラインと、制服の輪郭を透視図のようにして重ねているところ。それによって服に出る体のラインと、引っ張り・寄り・たわみのシワがよく観察できます。また、学園生活でのポーズや動きを細かく再現して、アオリやフカン、着こなしのパターンも変えて掲載している。
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写真と図説でわかる衣服のシワ上達ガイド2
衣服にできるシワに着目したポーズ集『写真と図説でわかる衣服のシワ上達ガイド』の第2弾~カジュアル・外出着・浴衣などになります。
写真と図説でわかる衣服のシワ上達ガイド2 カジュアル・外出着・浴衣など
誇張なしに制服を中心にした1巻は大ヒットでした。それに続けと制服以外の私服を中心にした2巻です。女子はタートルネックセーター・チュニック・ドレス・浴衣。男子はデニムシャツ・ジャージ・ポロシャツ・パジャマ。コートはトレンチコート(女)・ダッフルコート(男)・ピーコート(男)。ちょっと服のタイプは少ないですが、どれも今どきのマンガやアニメでよくあるパターンの服装かと思います。あとは帽子や靴といった小物でアクセントをつけてパターンを増やす感じでしょうか。
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写真と図説でわかる 衣服のシワ上達ガイド
衣服にできるシワに着目したポーズ集。キャラクターの動きや服の素材によってできるシワを、ポイントを押さえて描く方法を図解します。
一見すると、ただのポーズ集に見えるけど、シワを描くポイント・衣服を描くコツなどの注釈が入っている。さらに、写真の上から鉛筆線画で拾い上げるシワを描いた図があります。写真にあるシワを全部描く必要はなく、関節の動きや服の作りによって必ずできるシワを押さえておけば、後は絵柄によって好きなようにアレンジするのが良いでしょう。
モデルは高校生くらいの男女が一人ずつ。ブレザー、学生服・セーラー服がメインで、他は2~3パターンのカジュアル服になります。もう少しページがあって、今どきの子が着ている私服やインナーなんかの資料もあれば良かったかと思う。
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作画資料ポーズ集3女子校編
マンガ・イラストを描く人のための作画資料ポーズ集の第3弾『女子校編』、1000カット収録。
「1室内編」「2街中編」の女の子2人に替わって、女子生徒4人と先生役とにモデルが増えています。撮影場所は近代的な女子高校で、校舎内の隅々まで撮影されている。でも外観はほとんどありません。引き続き作画アドバイスもあり、机の高さなど学校設備のサイズや、制服のシワの付き方など細かく指摘されています。
それでも『ポーズ集』なので、女の子には自由に振る舞ってもらい、それぞれの性格・個性からくる仕草まで読みとってほしいそうです。それを想像で膨らませ、キャラクター性として表現できるようになれば、実力になる。
■マンガ・イラストを描く人のための作画資料ポーズ集3 女子校編(グラフィック社)
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作画資料ポーズ集2女の子街中編
マンガ・イラストを描く人のための作画資料ポーズ集の第2弾。街中編ということで住宅街、公園、コンビニ、駅・電車内、デパート、繁華街などを「作画資料ポーズ集1室内編」と同じ女の子2人がまわります。1000カット収録。
背景資料のためにカメラをもって外に出ると、店内撮影禁止や撮影が躊躇われる場所が多々あります。コンビニ店内、女子トイレ、水着・下着売り場、試着室など、撮影しにくい場所を選んでモデルを配置して、こだわって写真にしています。
『マンガ・イラストを描く人のための』ということで、モノのサイズ・縮尺をできるだけ明示している。さらに「模写の仕方」や「パースを使って人物と背景を合わせる方法」のコラムや、撮影場所ごとに作画アドバイスがあったりと充実しています。
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美少女の輝き 写真集
アジア各国を旅して撮影された、少女たちの素のままの表情を収めた写真集です。
アイドルの写真集やポーズ集をみても、当然ながら表情は演技になります。それはそれで作品としての様式美になるので良いでしょう。しかしキャラクターに感情をのせる漫画では、ここぞという場面に本物の演技をしていない、心に響く表情が欲しいものです。よく「街に出て人間観察をしなさい」と云われるのも、演技をしていない素の表情は日常の方がよく見られるからでしょう。
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作画資料ポーズ集1女の子室内編
マンガ・イラストを描く人のための作画資料ポーズ集シリーズ第1弾。室内で過ごす女の子の作画資料です。モデルは小柄な女の子2人。日常生活シーンを中心に詰めに詰め込んで1000カット収録。
マンガ・イラストを描く人のための作画資料ポーズ集 VOL.1
寝る、食べる、料理、掃除、歯を磨く、着替えなどなど、室内における日常的なポーズをこと細かに載せています。あ、でも風呂・シャワーシーンはないです。
作画に役立ちそうな雑学、一般家屋の玄関扉・室内のドアの高さは何センチ?とか2階建ての家の階段は何段?とか答えてくれるし、小物や家具などあらゆる物の大きさを測って人物とのサイズ対比を重視している。
そんな至れり尽くせりの「使える資料」を目指した『作画資料ポーズ集』です。あとシリーズとして「学校編」「街中編」と続きます。
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コスチュームポーズ集 シリーズ一覧
この「コスチュームポーズ集」という写真集は、1ポーズを全周8方向・上中下3アングルからの24カットの写真を載せています。コスチュームごとにテーマを絞ったポーズ写真集です。
コスチュームポーズ集〈1〉キャンペーンガール・水着篇
キャンギャルスタイルと水着(ビキニ)のコスチュームです。10ずつ計20ポーズ。
◆コスチュームポーズ集1キャンペーンガール・水着篇詳細
着物と浴衣という日本らしい衣装です。10ずつ計20ポーズ。
体操服(ブルマー・短パン)とスクール水着(競泳用)の衣装です。10ずつ計20ポーズ。
ジャケット(ブレザー)とセーラー服の夏服・冬服を収録。10ずつ計20ポーズ。
ウェイトレス(ファミレス風)とメイドコスチュームの衣装。10ずつ計20ポーズ。
ギター、ドラム、キーボード、ブルースハープなど、楽器を使った演奏ポーズを紹介。合計20ポーズ。
かわいいパジャマからラフなYシャツまでいろんな「ねまき」のポーズを収録。
コスチュームポーズ集5ウェイトレス・メイド篇
「アクションポーズ写真集」は1980年代に海外での刊行が始まりの写真集で、1ポーズを全周8方向・上中下3アングルの24カットを写真図解で説明する方式です。コスチュームポーズ集はその名の通り「コスチューム別」をテーマにしたポーズ集になっています。
前半がウェイトレス(ファミレス風)、後半がメイドでそれぞれ1人のモデルさんです。1つのポーズ(立ちや座り)に、上(フカン)・中(アイレベル)・下(アオリ)の角度から、8方向の写真を撮り2ページずつに収め、1ポーズで6ページ構成になっています。それと「クローズアップ」で漫画などでよくある構図のアップ写真も掲載している。
このメイドさんの服装って漫画やアニメが創りだしたファンタジーだと思う。実際の家政婦さんがこんな恰好をしているわけもなく、昔のヨーロッパを描いた映画でも見ないような。現実性が無い以上、メイドの恰好は登場することに意味がある。読者を惹きつける効果(萌えとか)を期待するので、その意味では徹底してやるべきかと。