図解雑学 世界の天使と悪魔

 キリスト教だけでなくイスラムや仏教などにも出てくる、天使(神の化身)や悪魔(魔の眷属)という広い意味での分け方で解りやすく説明しています。

世界の天使と悪魔世界の天使と悪魔 (図解雑学)

 キリスト教メインでイスラム教も充実という構成ですが、天狗まで出てくる時点で神と悪魔のなんでもありの雑学本になっている。漫画、映画、ゲームで聞いた名前は何でも扱ってくれている感じです。

世界の天使と悪魔(ナツメ社)

 セラフィムをはじめバスタードの話が解らなくなっている方向を懇切丁寧に解説してくれている。作品のスパイスとして効かせるべき所を物語の中心にすると、その宗教の信者などで、かなり詳しくない限り理解不能になることがよく分かった。

 キリスト教イスラム教の唯一絶対神と、東洋の神々とでは悪魔に対するスパイスの味が違う。前者を使うと魔に転ぶと終わりで残虐的な展開になり、後者では魔に傾倒しても救いようがある。救いのない恐怖映画に効く前者と、長編ファンタジーの隠し味の後者という分け方もできるでしょう。

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ISBN-13: 9784816347085
▼目次{世界の天使と悪魔 (図解雑学)}
絵画に登場する天使・悪魔たち p.1-16
はじめに p.17
もくじ p.19-26

第1章キリスト教の天使 p.27
天使とは何か? ゾロアスター教からエンゼルマークまで p.28
告知の天使 天の意志や言葉を伝え、神と人をつなぐ p.30
神の手 人々を救い、懲罰を与える、神の代行者 p.32
守護天使 人々を守る天使、導き手 p.34
奏楽の天使 神を讃え歌声を響かせる p.36
嘆きの天使 神の慈悲の表れとしての天使 p.38
天使の役割 p.40
天界のヒエラルキア 天使たちの階級 p.42
セラフィム 神に最も近い炎の天使 p.44
ケルビム あふれる知恵を惜しみなく注ぐ p.46
スロウンズあるいはオファニム 正義を司る崇高な天使 p.48
ドミニオンズ、ヴァーチューズ、パワーズ 統率と奇蹟と戦いの中間階級 p.50
プリンシパリティーズ、アークエンジェルズ、エンジェルズ 人間に最も深く関わる天使たち p.52
ガブリエル 受胎告知の天使 p.54
ミカエル 天の万軍の旗手を務める神の戦士 p.56
ラファエル 神聖なる癒し手、巡礼の友、守護天使の長 p.58
ウリエル 神の知恵を分かち与える天使 p.60
ヨハネ黙示録の天使たち 世界の終末に繰り広げられる一大スペクタクル p.62
ヨベル書・エノク書の天使たち 四季や星辰を司る天使たち p.64
堕天使 悪に染まった天使たち p.66
天使像の形成 翼のある美青年はどこから出現したか p.68
プッティ 幼児化し、世俗化する天使たち p.70
アッジシのセラフィム 聖人たちと天使 p.72
ビンゲンのヒルデガルド 修道女たちと天使のヴィジョン p.74
スウェーデンボリとシュタイナー 近現代の幻視者の天使 p.76
COLUMN 針の上で天使は何人踊れるか p.78

第2章さまざまな天使 p.79
アムシャ・スプンタ 善なる神を補佐する7柱の大天使たち p.80
イスラームの天使と天界 神の使者としてさまざまな働きをおこなう p.82
ジブリール あらゆる預言者を援助する p.84
ミーカール イスラームの慈悲の天使 p.86
イスラーフィール 霊魂を人間の肉体に入れる天使 p.88
イズラーイール イスラームの死の天使 p.90
ハールートとマールート 禁断の魔法を人間に教えた天使 p.92
マーリクとザバーニーア イスラームの地獄の番人 p.94
セフィロトの木とメルカバー カバラにおける天使の象徴体系 p.96
メタトロン、サンダルフォン ユダヤ教における最高位の天使 p.98
エーレーレート グノーシス主義の天使たち p.100
アプサラス、ヴァルキューリ 神話に語られる天女たち p.102
フール イスラームの天国の乙女たち p.104
ヘルメス、エロス ギリシア神話の天使的存在 p.106
日本の神の使い 動物の似姿をした神霊たち p.108
仏教の天人、天女 六道の1つである天道の住人 p.110
仏教の外護神 仏法を脅かすものを撃退する p.112
真人、仙人 中国・道教の天使的な存在 p.114
COLUMN 悪魔書簡 p.116

第3章世界の悪魔 p.117
悪魔とは何か 善なる神と対立し、この世に恐怖と災厄をもたらす p.118
シパクトリ、ユミル、ティアマト 原初の混沌と巨龍 p.120
モト 古代の死の神 p.122
カーリー 血に飢えた戦闘神 p.124
シヴァ 破壊と豊穣、死と再生の神 p.126
魔女ランダ 善神と対になる悪神 p.128
ヤーウェ 絶対的な唯一神の悪の側面 p.130
テスカトリポカ 両義的な力を象徴する夜の神 p.132
ロキ 善悪では測れない神 p.134
アンラ・マンユ ゾロアスター教の悪魔 p.136
ダイモン 善悪両面の神霊から悪魔に変貌 p.138
イフリート アラビアの魔神 p.140
アスラ ヒンドゥーの悪魔 p.142
ラーヴァナ 悪の限りを尽くす魔王 p.144
魔羅、第六天魔王 仏法に仇なす魔王 p.146
御霊信仰 非業の死を遂げた貴人の魂 p.148
天狗、是害坊(ぜがいぼう) 人を越える力を得た山の使い p.150
波旬 仏教における悪魔 p.152
鬼、精魅(せいみ)、三尸九蟲(さんしきゅうちゅう) 道教における悪魔 p.154
COLUMN 東洋の悪魔について p.156

第4章西洋と中東の悪魔 p.157
サタン 神の意を受けて動く僕 p.158
シャイターン イスラームの悪魔 p.160
ディアボロス 正しい道から逸らせようとする者 p.162
ヤルダバオート グノーシス主義の悪魔 p.164
ムレク・ヘシュカ マニ教の悪魔 p.166
ルシファー 神への反逆によって天から堕ちた堕天使 p.168
イブリース イスラームのルシファー p.170
アンチキリスト 終末の前に出現する正体不明の破壊者 p.172
ダッジャール イスラーム版アンチキリスト p.174
レギオン 人に取り憑く悪魔たち p.176
『創世記』の蛇 蛇はいつから悪魔になったのか p.178
龍、レビヤタン、ベヒモット 黙示文学を彩る怪物たち p.180
アザゼル 荒野に棲む悪霊から堕天使へ p.182
ベリアル 最も淫らな涜神の堕天使 p.184
サマエル ユダヤ教の伝統における悪魔の首領 p.186
ベルゼブブ 文学や映画でもおなじみの悪霊の頭 p.188
アスモデウス 享楽を支配する色欲の悪魔 p.190
マステマ、アポリュオン 罪と悪魔たち p.192
COLUMN 悪魔の儀式 p.194

第5章悪魔の跳梁 p.195
リリス 子どもを襲う夜の魔女 p.196
ネフィリム 悪霊がこの世にはびこる理由 p.198
マーレブランケ 地獄の獄卒たち p.200
悪魔像の変遷 悪魔の図像的イメージの変遷 p.202
聖アントニウスの誘惑 修道士と悪魔たち p.204
オールド・ニック 中世の民衆にとっての悪魔 p.206
メフィストフェレス 知的で洗練された悪魔 p.208
サタナエル ボゴミール派の悪魔 p.210
インクブス、スクブスとバフォメット 悪魔と性をめぐる幻想 p.212
魔女狩りと悪魔崇拝 跳梁する悪魔の幻影 p.214
ルーダンの悪魔 魔女狩り最後の大裁判 p.216
ミルトンの『失楽園』 体制に反抗するロマン派的ヒーロー p.218
アシュタロス 悪魔におとしめられた異教の神々 p.220
グラシャ・ラボラス、デカラビアほか グリモワールの悪魔たち p.222
近・現代の悪魔 遍在する悪魔と悪魔崇拝 p.224

索引 p.226
参考文献 p.230
奥付 p.232

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