デッサンの道しるべ

 カスタマーレビューで評価が高く「脳の右側で描け」の元なのでは?というので読みました。正直いって難しいという感想です。

デッサンの道しるべデッサンの道しるべ

「これから1年間の予定で美術を学び始める」人を想定していて、美術専門の学校に通っているようなカリキュラムが組まれています。実習課題を描くまで、次の文章は1行たりとも読まないように、ということで全ての課題をこなすこと自体が高いハードルになっている。


 デッサンは見たものを正確に描くと思っているとびっくりします。そのモノの本質を画きだすために、観察眼を養うのが目的です。人であれば表面の皮膚だけでなく、その下の骨や筋肉の付きかた、関節などの全体の動き、さらには心理状態まで描きとる訓練らしい。まさに芸術家・画家をめざす志のある人向けのデッサン練習法なのでしょう。

デッサンの道しるべ中身01
 
デッサンの道しるべ中身02
 
デッサンの道しるべ中身03

 漫画アニメ絵が描ければ良い程度の自分にはかなり厳しい練習法です。それにものすごい違和感がある。めざす漫画家やアニメ絵とこの練習方法はつながるのか?そりゃ「ない」より「あった」ほうが好いでしょうが・・・・

 3日ほど悩んだ結果、デッサンにも幅があるのではないか?観る人にも高い教養を必要とする芸術の絵画と、一般大衆が好む娯楽としての漫画・アニメ絵とでは到達点が違うのではないか?絵画は普遍的なモノの本質・真実を求め、漫画は流行を追いデフォルメされた想像的な画を求めていると思う。だいたい3頭身や2頭身キャラがヌードデッサンから生まれたとはとても考えられないです。

▼コメント
あきゆきさん 2009/03/16 09:37 編集
この本は改訂新版であり
旧版の題名は『素描の基礎技法』です(こっちの名前のほうが好きだ)
日本で言うデッサンは、本来のデッサンの意味である
「素描」「ドローイング」とはかけ離れてしまったため
訳書でのデッサンとは意味の齟齬が起こってしまうのです
さなだむし 2009/03/17 11:32
>あきゆきさん
はじめまして

なるほど~『素描の道しるべ』なら得心がいきます。
これも右脳系の本も求めている日本語の『デッサン』とは離れているから、さっぱりだったんですね。
▼コメントを投稿する
名前
メールアドレス
URL
コメント
パスワード ※パス入力すればコメント編集できます