男鹿和雄画集II(2)
ジブリの背景になくてはならない男鹿和雄の背景画集第2弾です。
画集としても素晴らしいけど、背景画の描き方・技法についても多くのページが割かれていて、アニメ背景の勉強にも役立つでしょう。表紙絵のメイキング、「もののけ姫」「平成狸合戦ぽんぽこ」を題材にアニメ背景画の技法と表現についてのご教授は貴重かと思う。ただ、ジブリの総天然色、アナログ(手描き)表現の話なのでレベルが高すぎなところもあります。
■ジブリの絵職人 男鹿和雄展-トトロの森を描いた人。(展覧会情報、公式ブログ)
▼目次(男鹿和雄画集II )
もくじ p.2
本書について p.3
はじめに 男鹿和雄 p.4
カバーイラスト制作に見る「技法」と「表現」 p.6
第一章 もののけ姫 p.12
エミシの里 /シシ神の森 /森の奥深く /緑の再生
「もののけ姫」の技法 p.37
アニメーション背景美術の基礎 /1:アニメーション背景美術の道具 /2:混色について /3:水張りから地塗りまで /4:生きている筆使い /5:空間と面の意識 /6:光源の捉え方 /7:画面のバランスと密度 /8:省略と誇張(デフォルメ) /9:取材で得られるもの /10:資料の活用法
第二章 平成狸合戦ぽんぽこ p.64
里山の四季 /狸たちの暮らし /開発された自然
「平成狸合戦ぽんぽこ」の表現 p.89
1:観察とスケッチ /2:緊張感のある構図 /3:光と影の描写 /4:空気感の描写 /5:レイアウトと構図 /6:色彩と空間表現 /7:風流さと遊び心
第三章 その他の作品 p.109
「耳をすませば」 /「千と千尋の神隠し」 /「猫の恩返し」 /「ハウルの動く城」 /「コロの大さんぽ」
第四章 技法や表現以前のことについて p.127
【対談】男鹿和雄×田中直哉 p.128
コラム1◎アナログ時代の工夫、デジタル時代の技法 p.136
コラム2◎背景美術の「筆」をめぐる、15年におよぶ試行錯誤 p.138
男鹿和雄 Profile・Work List p.140
奥付 p.142