ゲド戦記 詩画集
なかみはポエムと24点ほどのラフスケッチ、そのほとんどがシュナの旅を見て描いているという感じです。
この本を手にとったのはWebでやってたゲド戦記制作日誌で「宮崎吾朗監督の絵コンテは父宮崎駿とそっくりだ」というのに興味があったからで確かにソックリです。宮崎駿の絵を模写すると、握力のないヘロヘロな線でイイ意味で雑なんですが、それが自然に描いてそっくりというのは親子だからか?そこまで親を意識しているのか?なんともオリジナルの線がありません。キャラの表情に少しあるかな?程度です。
それにしても薄い本だ。これで1260円はあのガイナックスでもやらないような価格設定です。
この本の資料的価値があるのは次の文かもしれない。
あとがきより
映画「ゲド戦記」の準備が本格化したのは、2005年の春でした。それまで私はジブリ美術館館長の仕事の合間に、いつ形になるか見当もつかない状態で映画の企画案を練る日々でした。
そんな状態が1年以上も続いた後のその春、プロデューサーの号令で初めて準備室が用意され、後に作画演出を務めてくれることになる山下(明彦)さん、同じく美術監督の武重(洋二)さんが加わって本格的に検討を始めたのでした。~中略~「ゲド戦記」は私にとって、監督はおろか、アニメーション映画の制作に関わるのも初めてで、とにかく初めての経験づくしでした。
ジブリの看板を背負った最新映画が、下積みのない30代の書いた企画書にいきなりスタッフが2人も付いて始まるとは・・・なんとも夢のある話です。宮崎駿の後を狙って社内外から応募された何百何千という企画書から選ばれたのかと思っていました。その鈴木プロデューサーを動かした企画書というのをぜひ見てみたい。始まりはそこからなんだから資料価値はあるよな~
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