構図で決めよう!上手な写真の狙い方
自然の風景を14の基本構図に当てはめて、フレームに収めるテクニックを紹介する。
構図で決めよう!上手な写真の狙い方―15の被写体別で構図の基本がわかる! (CAPA撮影術シリーズ)
はじめの基本編は、風景からの構図の探し方、画面づくりに役立つ3分割法、望遠・広角レンズの表現、色・光のバランス、そして風景写真の14基本構図の解説になります。あとは空・山・海・花など、自然にある15の被写体別構図の決め方を実践例で紹介します。
素人ながら写真を撮る以上、あとで作画資料として使いやすいよう写真構図の基本くらいは知っておきたい。また、リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座の画面構成の話でも、パースは合っていても『ダメ絵』とされるのはレンズ効果の違いから来ているようで、そのヒントになるかも知れない。
ISBN-13: 9784056043242
▼目次(構図で決めよう!上手な写真の狙い方)
もくじ p.2
はじめに p.4
上手な写真は構図で決まる写真がうまくなる!その秘訣を大公開! p.5
1. 風景の中に構図を見つけることが成功のカギ! p.6
2. ひとつのシーンからいくつもの構図がつくり出せるようになろう! p.8
3. 画面づくりの3分割法を知っておくと、撮影のとき、構図決定が簡単にできる! p.10
4. 望遠のボケ、超広角のゆがみ、水流描写など、写真特有の表現を構図決定に活用しよう p.12
5. 色の配分や光の明暗差も構図決定の大きな要素になってくる p.14
6. 風景写真の14の基本構図を知っておくと現場で迷わずフレーミングできるようになる p.16
詳細 被写体別構図の決定狙いどおりに風景写真が撮れる! p.19
作品完成への秘訣/構図の決め方のコツ/フレーミング実践例
1.朝日・夕日:水平線を3分割法に基づいた位置に置くと、バランスのいい写真が撮れる p.20
2.花:花の華やかさを引き立てるわき役を見つけ、対比構図で撮ると効果的! p.26
3.桜:木の幹と枝と放射線構図としてとらえると、ボリューム感あふれる花の開放感が描ける p.34
4.渓流・渓谷:距離感を意識した遠近法構図でまとめ、ポイントとなる素材を配置して狙う p.40
5.木:背景の木々とうまく対比させる構図で古木のスケール感を引き出してみよう p.46
6.森・林:光の降り注ぐ透過光下で放射線構図をとり、木の幹をアクセントラインとして活用する p.52
7.空・雲:雲が描くラインを放射線構図でまとめ、地上の黒いシルエットとうまく対比させる p.58
8.滝:低速シャッターで得られる滝の流れを構図づくりの軸にして撮ると効果的! p.64
9.山:稜線を斜線構図で狙ってリズム感を出し、空は広くとりすぎないのがコツ! p.70
10.海:水平線構図と対比構図を組み合わせると、安定した印象の写真に変化をつけられる p.76
11.高原:高原に根を下ろす形のいい樹木を、アクセントとして構図形成にいかすと画面がしまる p.82
12.湖沼:すり鉢状の湖沼などは地形をいかし、広角レンズで逆三角形構図をつくって狙う p.88
13.紅葉:幹のシルエットで垂直線構図をつくると、紅葉の色彩がより鮮やかに引き立つ p.94
14.雪:湖畔と木の幹のラインを斜線構図でまとめると、落ち着いた雪景色の写真に動感が盛り込める p.100
15.氷:氷のつくり出す繊細な垂直線がつくるパターン構図に変化をつけると、画面がいきる p.106
奥付 p.112
風景写真の14の基本構図知っておくと役立つ!
水平線構図 画面の広がりとのびやかさを生み出す
垂直線構図 上下方向への伸張感で画面を引き締める
斜線構図 いきいきとしたリズミカルな動感を出す
対角線構図 2等分割した画面に安定感を生み出す
放射線構図 開放感や高揚感、躍動感を引き出す
曲線構図 優美さや穏やかさを画面に感じさせる
三角形構図 安定感と動かしがたい力強さを出す
逆三角形構図 上部へ広がる生命力や開放感を表せる
三角形の変形構図 複数の三角形でにぎやかさを引き出す
中央1点構図 集中力をもって被写体の存在感を高める
対比・対称構図 緊張感や落ち着いた静寂感を表せる
遠近法構図 自然形態に応じて距離感や奥行き感を出す
パターン構図 繰り返しでリズム感や統一感を出す
トンネル構図 画面に集中力や落ち着きをもたらす