Intuos3とintuos4の違い
『Intuos3 PTZ-630』から『intuos4 PTK-840』に買い換えましたので比較してみる。
レビューでも書きましたが、一番の違いは『書き味(描き味)』だと思います。極めて軽いタッチで描ける。ON荷重10gだったのが最小1gにまで高められたことは、絵を描くのに大きな違いです。しばらく使ってみて、intuos4を基準にすると、intuos3はシートに対してグイグイ押しつけて描いていたことに気づきました。筆圧の弱い人にとっては本来の軽いタッチで描け、肩こりなど疲れにくくなるでしょう。慣れ方としては、力を抜いて軽く「ちょんちょん」と描く感じを意識すると良いかと思います。
ただ、描き味は個人の主観によるところがあるので、intuos4の描き味に『違和感』を覚える人もいる。おそらくintuos3の描き方に適応して、自在に操れ、思い通りの絵が描ける人ほど、intuos4の過敏な描き味を不満に思うかもしれません。それでもintuos4がintuos3にスペック上、劣るところはないのです。結局、サイズを大きくする・壊れて買い換えるなどの理由があれば、唯一の選択肢になる。
■Intuos4>機能・特長(Wacom)
■ワコムのプロ用ペンタブレット「Intuos4」開発者が語る誕生秘話とは(マイコミジャーナル)
Intuos4グリップペンは少し短くなった。ラバーグリップの質感が良くなったので、かなりいい感じです。ペンスタンドは替え芯を格納できるので便利になった。でもペンスタンドはintuos3の方が高そう。
替え芯は(写真左下)上からintuos4標準芯/ハードフェルト心/エラストマー芯/ストローク芯 intuos3ストローク芯/フェルト芯/標準芯です。長さ太さとも同じで流用は可能。ストローク芯はまったく同じにみえるけど、他は耐久性とかで違いがあるようだ。フェルト芯は書き味も違う。
カタログではintuos4グリップペンは約18gとある。「約」なので誤差ということで。いずれにしろintuos3とintuos4のグリップペンの重さの違いは感じません。太径ラバーグリップは持ち味が好く、しばらく使っていましたが、長時間使い続けると親指の付け根が筋肉痛になった。重いからか?太いからか?は判りませんが、手が小さいと長時間の使用は向いてないというか、慣れがいる。やっぱ、穴なしラバーグリップがいいな。
↓intuos3グリップペン/intuos4グリップペン・太径ラバーグリップ装着
並べると、ホントに真っ黒くろすけ~ですね。foo-bar-bazさんの指摘によると、キャリブレーションしたモニタへの映り込みが問題になるので、色や光を反射させない為に黒なのでは、ということで納得した。有機ELディスプレイの光が妙に控えめなのも、とことんプロ仕様なのです。
A5サイズのintuos3 PTZ-630から、A4ワイドサイズのintuos4 PTK-840に大きくなったけど、印象はそれほどでもない。縦は入力面積ぶん大きくなり、横も使えるファンクションキーが片側に寄ったのでムダがない。奥行き70cmの机でintuos4、キーボード、モニターと縦1列に置けるのでちょうど良い。キーボード使用時もPTK-840にはぴったり載せられるので、大きいモノもいいものだ。
◆Intuos4 Large PTK-840レビュー
◆Intuos4 サイズの選び方
◆Intuos4のペン・替え芯・オーバーレイシート
intuos3で使えないと判断したお絵かきソフトが、全く違う性能を発揮している。
いやほんと絵を描くなら、10万のソフトの前にintuos4を揃えることをオススメします。