すぐわかる画家別幻想美術の見かた
15世紀末から20世紀までの幻想絵画、といっても明確な規定はないので『ファンタジーな絵』を描いた画家62人を一覧で観ることができる。ダリやムンクなどの有名な画家から、初めて知る作品まで幅広いです。
幻想絵画を画家別に紹介しています。流派や規則的な技法や伝統があるわけではなく、画家の妄想に近い想像で描かれている。現実の風景は関係ないので、構図も、色・形もフリーダム。なのに、いつの時代も多かれ少なかれ描く人がいて、まとめられるほどになっている。時代もルネサンスからアール・ヌーヴォーまであるのに順番が逆でも気にならない。人間の想像だけが起点になるので、幻想絵画のすごさは想像力の豊かさに比例しています。
今のファンタジーなイラストを観ても、概ね技術も想像力もこの範囲に収まっている様に思う。全てが自由なファンタジーイラストなら『過去の作品の上に』ということは意味のないことだけど、真似することが絵の出発点なら塗りとか構図とかモチーフとか参考にするところはあるでしょう。
ISBN-13: 9784808707682
▼目次(すぐわかる画家別幻想美術の見かた)
はじめに p.2
もくじ p.4
第1章近代以前の幻想絵画ルネサンスからロマン主義へ p.8
扉ページ掲載画家~ヒエロニムス・ボス p.9
ヒエロニムス・ボス p.10
アルブレヒト・デューラー p.12
マティアス・グリューネヴァルト p.14
ジュゼッペ・アルチンボルド p.16
ヨハン・ハインリヒ・フュースリ p.18
ウィリアム・ブレイク p.20
フィリップ・オットー・ルンゲ p.22
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル p.24
トマス・コール p.26
第2章ラファエル前派とその周辺の画家たちヴィクトリア朝の愛の夢 p.28
扉ページ掲載画家~イーヴリン・ド・モーガン p.29
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ p.30
ジョン・エヴァレット・ミレイ p.32
エドワード・バーン=ジョーンズ p.34
ジョージ・フレデリック・ワッツ p.36
ジョン・マーティン p.38
アンスター・フィッツジェラルド p.40
リチャード・ダッド p.42
第3章フランス象徴主義の三大画家モロー、シャヴァンヌ、ルドン p.44
扉ページ掲載画家~ギュスター・ヴ・モロー p.45
ギュスター・ヴ・モロー p.46
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ p.50
オディロン・ルドン p.54
第4章世紀末の夢と幻想象徴主義とその周辺 p.58
扉ページ掲載画家~ジャン・デルヴィル p.59
ルイ・ジャンモ p.60
ポール・ゴーガン p.62
カルロス・シュワーベ p.64
ギュスター・ヴ=アドルフ・モッサ p.66
アントワーヌ・ヴィールツ p.68
ジェームズ・アンソール p.70
フェルナン・クノップフ p.72
レオン・フレデリック p.74
ヤン・トーロップ p.76
ウォルター・クレイン p.78
ロバート・ヒューズ p.80
エドワルド・ムンク p.82
アーノルド・ベックリン p.84
フェルディナント・ホドラー p.86
ジョヴァンニ・セガンティーニ p.88
フランツ・フォン・シュトゥック p.90
フーゴー・ヘップナー p.92
ハインリッヒ・フォーゲラー p.94
グスタフ・クリムト p.96
エゴン・シーレ p.98
フランティシェク・クプカ p.100
ガエターノ・プレヴィアーティ p.102
イリヤ・レーピン p.104
エリュー・ヴェッダー p.106
第5章近代版画に花開く幻想世界小さな紙面に展開する自由な発想と奔放な想像力 p.108
扉ページ掲載画家~オーブリー・ビアズリー p.109
グランヴィル p.110
ロドルフ・ブレスダン p.112
ギュスター・ヴ・ドレ p.114
ウジェーヌ・グラッセ p.116
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック p.118
アンフレート・クビーン p.120
第6章二十世紀の幻想絵画ルソーからシュルレアリスムへ p.122
扉ページ掲載画家~アンドレ・ボーシャン p.123
アンリ・ルソー p.124
マルク・シャガール p.126
ジョルジオ・デ・キリコ p.128
ヴァルター・シュピース p.130
サルバドール・ダリ p.132
イヴ・タンギー p.134
ジョアン・ミロ p.136
マックス・エルンスト p.138
ルネ・マグリット p.140
年表・図版目次 p.142
奥付 p.144