日本の洋館 第5巻 昭和篇1
洋館の写真集。昭和の戦前に建てられた西洋風建築の邸宅(18)を紹介しています。
とりあえず日本屋敷の敷地に『西洋館』を建てた、みたいな時期は終わり、洗練されてくる。内装も金属・ガラスが増え、より精巧な細工になる。館の主の好みもはっきりして、チューダーやアール・デコに統一したり、やっぱり和室多めの邸宅にしたりする。
ISBN-13: 9784062614856
▼目次(日本の洋館 第5巻 昭和篇1)
はじめに 藤森照信 増田彰久
もくじ p.2
朝香宮鳩彦邸(東京都) ガラスの女神が見守るアール・デコの邸 東京都指定文化財 p.6
下村正太郎邸(京都府) 施主曰く「家は絶対、チューダーにかぎる」 京都市登録文化財 p.18
小笠原長幹邸(東京都) お殿様の洋館には隠された品格が p.28
野上弥生子・森可修邸(大分県) まるで絵に描いたような洋風小住宅 国登録文化財 p.36
前田利為邸(東京都) 屋敷の中に生き続けた加賀百万石 東京都指定文化財 p.42
三河義行邸(徳島県) 阿波徳島のコンクリート屋敷 国登録文化財 p.48
藤井厚二邸(京都府) 異才建築家の実験住宅「聴竹居」 p.54
国武金太郎別邸(大分県) 海辺に建つ久留米絣(がすり)王の別邸 p.60
岩崎彦彌太邸(現存せず) 岩崎家“幻の五代目総帥”の家 p.66
根津嘉一郎別邸(静岡県) 古美術品を思わせる熱海の別邸 熱海市指定文化財 p.72
新田長次郎邸(兵庫県) スパニッシュとアール・デコと和風の家 p.82
木村金治郎邸(宮城県) 牡鹿半島に建つ全面スレート建築 p.90
高橋欽哉別邸(大分県) 別府温泉の旅館主の家「聴潮閣(ちょうちょうかく)」 国登録文化財 p.96
中島知久平邸(群馬県) 故郷に建つ飛行機王の家 p.104
大谷藤富邸(埼玉県) 棟梁三十八人を雇った、お助け普請 p.112
渡辺実邸(現存せず) バットレス付き本格派チューダーの館 p.120
山口吉郎兵衛邸(兵庫県) 地震が恐かった数寄屋の武張った家 p.126
鈴木三郎助邸(東京都) 「味の素」創業者の伝統的日本住宅 p.132
掲載邸一覧(施主/竣工地/竣工年/設計者/現状および公開・非公開/現住所および問い合わせ先電話番号) p.142
建築家の系譜
権藤要吉(ようきち) p.7 /ウィリアム・メレル・ヴォーリズ p.19
曾禰(そね)達蔵 p.29 /森可修 p.37
高橋貞太郎 p.43 /木内豊次郎 p.49
今吉銕一(てついち) p.61 /津田鑿(さく) p.67
木子七郎(きこしちろう) p.83 /荒金啓治(けいじ) p.97
魚住儀一 p.113 /三井道男 p.121
安井武雄 p.127 /木子幸三郎 p.133
奥付 p.143