スーパーマンガデッサン
スーパーマンガデッサン―作画のための考えるデッサン
文/林 晃、画/松本 剛彦・森田 和明
漫画やアニメのキャラを模写するのは慣れてきたけど、何も見ないで描くことが出来ない。その先に進むには、対象をじっくり観察して描くデッサンと、対象を見ないで、頭で考えて描くマンガデッサンの違いを理解しないと始まりません。
僕なりにマンガデッサンを要約すると、「やさしい人物画」で学べる基礎的な人物デッサンの知識と、漫画やアニメに見られる簡略化されたキャラクターパーツを組み合わせることにより、自由にポーズを決めてキャラを動かすことが出来るようになると。
それに必要な、各パーツや老若男女の描きわけ、アタリから始まる描き方など、多くの漫画参考書が省略してしまう、細かい線の一本一本まで、この本では解説してくれます。作例も、クセのない絵柄で上手な方を起用していて、数も大変豊富で、お得な参考書でした。
■スーパーマンガデッサン(グラフィック社)
▼目次(スーパーマンガデッサン)
●第1章 考えながら描くマンガデッサン p.5
デッサンとマンガデッサンの違い p.6
マンガデッサンの現場から(1) p.8
女性の立ちポーズを描く p.8
女性の顔のアップを描く p.12
マンガデッサンの現場から(2) p.16
男性の立ちポーズを描く p.16
試み…逆向きを描く p.20
マンガデッサンは考える基礎力である p.22
●第2章 マンガデッサンで顔を描く基礎 p.23
顔のアタリ(まるバッテン)の基本 p.24
まるバッテンは頭部の縮図 p.26
顔を描く手順 p.28
同じ顔を描く p.29
いろいろな顔を描く p.30
頭部の基本 p.36
頭部の立体感を捉えよう p.36
顔パーツの基本 p.38
顔と筋肉と表情 p.41
顔面の筋肉の動きによる表情表現 p.42
●第3章 マンガデッサンでからだを描く基礎 p.45
作画の基本は背骨 p.46
ボディを貫く背骨 p.47
動きを生み出す背骨 p.48
ボディができたら手足をつけよう p.49
体を描く手順 p.50
背骨を正面から捉える線 p.56
背骨と正中線を使って立ちポーズを描く p.57
存在感のある正面立ちポーズは正中線で決まる p.58
立ちポーズと重心 p.60
立ち幅を気にして描いてみよう p.60
体の構造 p.64
重要な部位と名称 p.64
アウトラインに関わる筋肉 p.66
アウトラインの表現 p.69
男女の描き分け p.72
体の表現 p.73
バランスの違い p.76
主要な関節の構造と動き p.80
1.首の構造と動きの基本 p.80
2.背骨のしくみと胴体の動きの基本 p.88
3.肩と腕のつながりと動きの基本 p.96
4.脚の構造と動きの基本 p.104
5.手と指の構造と動きの基本 p.108
6.足の構造と動きの基本 p.112
●第4章 マンガデッサンからデザインへ p.117
デフォルメの基本 p.118
キャラデザインのテクニック p.120
顔のデフォルメによるデザイン p.122
全身のデフォルメによるデザイン p.126
個性的なキャラを作るテクニック p.130
軽快なやせ型キャラ p.130
強そうな筋肉キャラ p.132
不気味な筋肉キャラ p.134
スリムな女性キャラ p.136
親しみやすいチビキャラ p.138
キメポーズを描く実際 p.140
箱を意識した作画法 p.144
立体的に見えるキャラとは p.144
キャラを箱に入れてみよう p.146
箱からキャラを描く手順 p.148
服を着たキャラの表現テクニック p.150
服表現の基本 p.150
キャラに服を着せて描く実際 p.155
動きのあるポーズを描いてみよう p.158
カバーキャラデザインの現場 p.165
着色してみよう p.169
グレードアップ術 p.172
グレードアップする彩色 p.173
グレードアップされた完成原稿 p.175
「マンガデッサンの本質を語る」 p.178