戦国武器甲冑事典
戦国時代の武器・甲冑をメインに、人気武将のエピソードや合戦シーンを描写するための知識を、1冊にまとめた戦国モノイラスト資料です。
武器は日本刀・槍・薙刀・弓・鉄砲・忍具の細部名称、種類、使い方など詳しく解説。甲冑は発達の歴史から各パーツの細かな図説、有名武将の兜や陣羽織・甲冑姿など。さらに馬具や合戦用具、旗指物から家紋にいたるまで載せています。戦国の合戦・戦闘シーンを描くのに必要な情報を全部まとめて1冊にしている。
現存する武具でも、写真ではなく白黒イラストに起こして掲載しています。線画を描くにはハッキリしていて便利ですが、カラーを描くには写真を探さないといけません。有名武将や武器にまつわるエピソードのコラムは読み応えがあります。
巻末の参考文献からみても、学研の刀や甲冑の図説シリーズや、いくつかの武器やお話のネタ本からイイとこ取りして、漫画・イラスト制作者向けにまとめたイラスト資料本です。
ISBN-13: 9784416810224
▼目次(戦国武器甲冑事典)
まえがき 大山格 p.3
もくじ p.4
第1幕 武器 p.8
戦国革命~武器編~ 高貫布士 p.10
第1章 刀 p.11
刀の各部名称/刀剣の種類/刀剣の歴史/造り込みによる分類/刃文について/帽子の形/茎の種類/鑢(やすり)目の形/刀の差し方/腰当/合戦での刀の使用/切腹と介錯について/短剣の利点
コラム1:「天下一」と評された名刀中の名刀・本庄正宗 p.37
コラム2:戦国の風雲児が愛した二振り・宗三左文字と圧切長谷部 p.38
第2章 槍・薙刀 p.39
【槍】槍の各部名称/槍の種類/鞘の種類/槍印の種類/石突の種類/大身槍/槍の構え/合戦における槍/戦闘以外での槍の使用法/【薙刀】薙刀の各部名称/薙刀の種類/薙刀の使用方法/薙刀の構え
コラム3:天下無双の猛将にふさわしい剛槍・蜻蛉(とんぼ)切 p.62
コラム4:歌に謡われる、天下三槍のひとつ・日本号 p.63
コラム5:虎退治から生まれた勇将の愛槍・片鎌槍 p.64
第3章 弓 p.65
【弓】弓の各部名称/鏃(やじり)の種類/鏃の形/矢羽の種類/鏑矢(かぶらや)・蟇目(ひきめ)/箙(えびら)/弓の射方/合戦における弓矢/手の握り/弓懸(ゆがけ)/【弩】
コラム6:大活躍した半弓 p.84
第4章 鉄砲 p.85
【鉄砲】鉄砲の各部名称/鉄砲の歴史/鉄砲の小道具/馬上筒/鉄砲の差し方/火縄銃の撃ち方/鉄砲の構え方/火縄銃の殺傷能力
コラム7:鉄砲伝来と普及の秘密 p.101
【大砲】抱え大砲
コラム8:鉄砲が合戦を変えた 長篠の戦い p.108
コラム9:淀殿を震え上がらせた大筒 p.109
コラム10:信長を苦しめた素焼きの器 p.110
第5章 忍具 p.111
【忍具】忍装束/忍の武器1/手裏剣/手裏剣の投げ方/忍の道具/忍の武器2/忍六つ道具/仕込み武器/【捕物道具】十手/その他の捕物道具/その他の特殊武器/【農民武器】漁民の使用する道具/農民の使用する道具
コラム11:肝試しで手に入れた天下の名刀・大典太光世(おおでんたみつよ) p.134
解説 戦国時代の武将たち p.136
第2幕 甲胄 p.152
戦国革命~甲冑編~ 高貫布士 p.154
第1章 甲胄の変遷 p.155
コラム12:秀吉と槍 p.178
第2章 胴 p.179
胴(前面)/後面/丸胴/前引合わせ胴/二枚胴/二枚引合わせ/三枚胴/三枚引合わせ/五枚胴/六枚胴/横矧ぎ胴/南蛮胴/仏胴/最上胴/畳具足/海老胴/瑠璃斎胴
第3章 小具足 p.193
【小具足】具足の各部名称【下着】着用の仕方【籠手】【臑当(すねあて)】【立挙】【脇曳】【袖】【佩楯(はいだて)】【喉輪】【面頬(めんぽ)】【履物】【鼻袋】【陣笠】【結髪】烏帽子の被り方
第4章 着用次第当世具足着用次第 p.229
第5章 兜 p.243
【兜】兜の各部名称/眉庇付兜/衝角付兜/厳星兜/小星兜/筋兜/古頭形兜/越中頭形兜/桃形兜/南蛮形兜/鉢金/鎖しころ/附物/【立物】三鍬形前立/梶の葉形前立/半月形前立/瓢箪形脇立/【変わり兜】一ノ谷馬藺(ばりん)兜/長烏帽子形張懸兜/朱漆塗合子形兜/黒漆塗唐冠形兜/黒漆塗大水牛脇立桃形兜/銀箔押一ノ谷兜/黒漆塗大黒頭巾形兜/銀箔押張懸兎耳形兜/金箔押左折烏帽子形兜/黒漆塗一ノ谷大釘後立兜/銀箔押鯰尾形兜/黒漆塗南蛮鉢歯朶前立兜/烏帽子形桐紋兜/黒漆塗桃形大水牛脇立兜/黒漆塗唐冠形兜/帆立貝前立付兜
コラム13:黒田長政と福島正則の友情の証・銀箔押一ノ谷兜 p.267
コラム14:兜を切り裂く刀 p.268
第6章 陣羽織 p.269
桐紋陣羽織/鳥獣文様陣羽織/木瓜桐紋緋羅紗陣羽織/太閤桐紋陣羽織/蜻蛉燕文様陣羽織/紫羅背板五色水玉文様陣羽織/違鎌文様陣羽織/揚羽蝶紋鳥毛陣羽織
コラム15:徳川家に祟ると恐れられた妖刀・村正 p.280
第7章 馬具 p.281
馬具各部名称/鞍/鐙(あぶみ)/轡(くつわ)/馬具の種類/飾馬/馬甲
戦国時代の国名 p.290
第8章 合戦武具 p.291
合戦の形態【楯】【携帯用道具】【軍扇】【采配】【軍配】【母衣】【旗】旗指物の種類/馬印/【軍旗】加藤清正/山内一豊/小早川秀秋/織田信長/石田三成/足利義昭/大谷吉継/直江兼続/島左近/島津義弘/藤堂高虎/徳川家康/武田信玄/福島正則/北条早雲・北条氏康/本多忠勝/毛利元就(輝元)
コラム16:合戦を左右する意外なアイテム p.324
第9章 武将甲冑 p.325
足利政氏/毛利元就/上杉謙信/織田信長/豊臣秀吉/前田利家/黒田如水/真田昌幸/本多忠勝/上杉景勝/直江兼続/石田三成/井伊直政/加藤清正/細川忠興/森蘭丸/立花宗茂/伊達政宗/片倉重綱
コラム17:敵を震え上がらせた井伊の赤備え p.364
コラム18:信長と家康がひとりの若武者に贈った名誉・長篠一文字と大般若長光 p.365
コラム19:最強武将は誰か p.366
第10章 家紋 p.367
下がり藤/五七桐/丸に三つ柏/加賀梅鉢/織田木瓜/三つ盛り木瓜/撫子/桔梗/七つ片喰(かたばみ)/沢瀉(おもだか)/丸に橘/源氏香紋/三つ葉葵/立ち葵/竹に二羽雀/竹に二羽飛雀/二つ雁金/対い鶴/三つ足烏/武田菱/亀甲に花菱/三つ盛り亀甲/隅立て四つ目/唐花菱/井筒・井桁/北条鱗/直違/卍/足利二つ引両/二つ引両/二頭立波/赤鳥/中結び祇園守/丸に十字/抱き杏葉/源氏車/七曜/九曜/一文字に三つ星/蛇の目/左三つ巴/大一大万大吉/児の文/六連銭
コラム20:妖を一刀両断した守り刀・ニッカリ青江 p.391
あとがき 中西豪 p.392
主要参考文献 p.393
索引 p.395
奥付 p.400
武具甲冑関しては古い物で現存数が極めつくない鎌倉時代のウブ星兜鉢・鎌倉末期の筋兜など室町後期の変わ兜・安土桃山期の変り兜や南北朝時代の軍陣鞍鐙・室町末期頃の馬鎧・室町中期木製盾などなど中世~慶長元和期まで室町戦国桃山時代の資料が中心に所蔵され全てウブのまま展示されています 年間定期ごとに展示変えされていますがいまだに20年以上展示ししけれない兜具足腹巻胴丸や刀剣類が展示しけれない物が沢山あるそうです。今わ国立博物館・外国・私立美術館博物館などに貸し出しはしていないそうですが全て写真撮影できます