マンガの基礎デッサン 女のココスチューム編

　裸が描けるようになったら、服も上手に描けるようになる。キャラクターは衣装をまとって初めて成立します。キャラにとって魅力的な衣服のライン、シワの描き方などコスチュームデザインのポイントを、作画技法と共に解説してくれます。『マンガの基礎デッサン』シリーズ第３弾。

マンガの基礎デッサン 女のコ コスチューム編

　第１章は体と服の関係です。デッサンであれば身体のラインを追いかけることに終始しますが、服を描くならポイントとなる関節などの位置をおさえて『ユルピタ』の原則で描きます。服の作画は『縫い目・丸み・シワ』がポイントになる。

　第２章はとかく面倒になる『服のシワ』を徹底解説します。３章はOL・学生など、一般的な洋服の質感表現など作画技法を詳説する。第４章は衣装の違いによるキャラクターデザインの作例と、なぜか『くつ』の作画解説です。

　毎度気になる複数作画体制ですが、今回は良いです。一定水準以上のレベルでジャンルの違う絵柄が見られて参考になります。シワについても「衣服のシワ上達ガイド」を意識してるのか、組み合わせれば勉強になるでしょう。

　あと、ただの偶然でしょうが、先日の「萌えスタイルの描き方」とセーラー服のスカーフの結び方など被っている所があって面白い。セーラー服は最重要であると再認識しました。

■マンガの基礎デッサン 女のコ コスチューム編（HobbyJAPAN）

　

　

　

　

　

　

　

ISBN-13: 9784798600000
▼目次（マンガの基礎デッサン 女のココスチューム編）
服を着るからキャラになる p.2
服は体の皮である…だからボディと手足をとらえよう p.4
キャラに立体感を与える…シワと継ぎ目をとらえよう p.6
ピタユルで輝くキャラを生む p.8
もくじ p.10
本書のねらい p.12

第1章体とコスチューム p.13
裸が先か、服が先か p.14
裸を学ぼう p.16
服を学ぼう p.18
服はピタ、ユルとミックス p.18
服の厚み p.20
オシャレとデザインのキーワード p.22
古代のコスチューム p.28
ぴったり包む…古代エジプト p.28
ゆったり包む…古代ギリシア p.30
腰巻き…有史以前 p.33
服をうまく描く３つのポイント それは縫い目と丸みとシワ p.34
シワのいろいろ p.38
作画の手順～ジャケット＋タイトスカートキャラの作画 p.40
正面ポーズを描く p.40
背面ポーズを描く p.46

第2章服のシワ徹底攻略 p.55
シワができるわけ p.56
自然なシワを描こう p.58
ブラウスとスカート p.58
オーバーブラウス p.62
Ｔシャツとパンツスタイル p.64
ジャケット p.68
バストとヒップの表現 p.72
作画の実際 p.76
上半身を描く p.76
下半身を描く p.82
仕上げ p.87

第3章ＯＬ・学生・カジュアルのコスチューム p.91
ＯＬファッション p.92
ブラウスの攻略 p.98
パンツの攻略 p.104
学生のコスチューム p.108
ブレザー p.108
セーラー服 p.116
セーター、カーディガン p.124
体操服 p.126
カジュアル／Ｔシャツとジーンズ p.130
スカート徹底攻略 p.142
作画の現場～ポロシャツ＋ショートパンツ p.152
通常アングルの全身ポーズを描く p.152
アオリのポーズにチャレンジ p.160

第4章キャラデザへの道 p.165
キャラはどうやってデザインするか p.166
キャラデザのネタ p.172
スカート p.172
パンツ p.180
くつを学ぼう p.184
描くポイント p.184
代表的なキャラタイプを表すくつ p.186
あとがき p.191
奥付 p.192
作画スタッフ：森田和明、瓦屋根、竜田、桔崎昂、いっち、ちくわ、雪野泉、ゆずpon、3265（Mitsurugi）、林 晃［Go office］ ／協力：日本工学院専門学校、日本工学院八王子専門学校、クリエイターズカレッジ マンガ・アニメーション科［StudioCAL］

◆マンガの基礎デッサン シリーズ
◆スーパーキャラMonoデッサン
◆写真と図説でわかる 衣服のシワ上達ガイド
◆おんなのこデータベース改訂版ファッション編