日本の洋館 第6巻 昭和篇2
洋館の写真集。昭和の戦前に建てられた西洋風建築の邸宅(18)を紹介しています。
企業家や政治家など全国的な大金持ちが大半の『洋館』だけど、昭和に入り作家や作曲家など、中流の上でも建てるようになる。今の日本住宅にもありそうな家もあります。明治・大正期に建てられた西洋風の建物を『洋館』とするなら、洋館の時代は終わった。
ISBN-13: 9784062614863
▼目次(日本の洋館 第6巻 昭和篇2)
はじめに 藤森照信 増田彰久
もくじ p.2
岩崎小彌太別邸(静岡県) 三菱解体を見届けた財閥最後の館 p.6
三井家別邸(北海道) 迷路か迷宮か、三井家の屋敷の数々 国登録文化財 p.20
乾新兵衛邸(兵庫県) 乾汽船はジャコビアン様式の館 p.28
日向利兵衛別邸(静岡県) 世にも不思議な竹と絹の地下空間 p.38
刑部人邸(東京都) 画家の家は国会議事堂と兄弟!? p.48
アントニン・レーモンド別邸(長野県) 日米の狭間に生きた建築家の夏の家 p.54
徳川義親邸(長野県) 熊彫りと葵の御紋、尾張徳川家の館 長野県指定文化財 p.62
土浦亀城邸(東京都) バウハウス流モダニズムの旗手の家 東京都指定文化財 p.68
細川護立邸(東京都) 現地解説つき細川家の大型西洋館 東京都指定文化財 p.74
杵屋六左衛門別邸(静岡県) “新興数寄屋”の代表作に残る一つの謎 p.82
遠山元一別邸(埼玉県) 日興証券創業者の親孝行の家 国登録文化財 p.88
福本貞喜邸(東京都) いぶし銀のような経営者の終の住み家 p.96
原邦造邸(東京都) 御殿山に出現した白いモダニズムの家 p.102
師岡和賀邸(現存せず) 名女将の隠れ家的小住宅「歓帰荘」 p.108
渋沢信雄邸(長野県) 哲学青年が望んだイギリス田舎屋風 p.114
林芙美子邸(東京都) 放浪の末たどり着いた女流作家の館 p.120
古賀政男邸(東京都) 昭和の大作曲家、これを建つ p.126
新津恒吉邸(新潟県) 石油王が造ったヨーロッパ重箱詰めの館 国登録文化財 p.134
掲載邸一覧(施主/竣工地/竣工年/設計者/現状および公開・非公開/現住所および問い合わせ先電話番号) p.142
建築家の系譜
曾禰(そね)達蔵 p.7 /中條精一郎 p.7
渡辺節 p.29 /ブルーノ・タウト p.39
吉武東里 p.49 /渡辺仁 p.63
吉田五十六 p.83 /室岡惣七 p.89
大熊喜英 p.97 /白井晟一(せいいち) p.109
佐藤秀三 p.115 /山口文象 p.121
安藤喜八郎 p.127 /大友弘 p.135
奥付 p.143